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1.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
前半の同じ状況を異なった視点から見せる幾つかのシークエンスではマルチカメラで撮っているかのように俳優さん達の細かなアクションを再現している演出は、若くて繊細な登場人物達の内面を丁寧に描いているようで好感が持てました。  社会人の人間には友達が部活を辞めて周りの仲間がドタバタと必死で走り回っている姿に「平和だな~」とか「学生は良いよな~」とか思ってしまうかもしれませんが、学生時代を振り返ってみるとこれはこれでかなりの重大事件なのは理解も出来てしまいます。 20代には「渡辺、現金でマンション買ったってよ」だったり、40代には「吉田課長γ-GTP300超えたってよ」って感じなのかもしれません。  学内のヒエラルキーを部活や運動神経、容姿等に基準を置き、それらの高い者に迎合するのが普通で、そうでない者はマイノリティーとして独自のコミューンの中で過ごしていく描写も説得力が有るように思いました。 見ようによっては社会の縮図とも写ってしまいます。  そんな中で野球部キャプテンの飄々としたキャラクターは良かったです。 きっと彼は運動神経抜群であると同時に、進むべき方向を見失っている宏樹が野球部に戻って来るのを見届けてから引退を考えていたのではないかと思いますし、それを彼に緩く導く事が最後の仕事であり、それが野球部と宏樹の為に自分が出来る事と考えていたのかもしれません。 個人的なキャプテン贔屓の解釈でも有りますが…。 そんな想いを隠して「ドラフト発表まで引退しない」と、はぐらかして言える彼はやはりキャプテンの器ですし、学生の頃の一学年の違いの大きさを思い出さしてくれる所にもまた説得力を感じてしまいます。  桐島と前田というヒエラルキーの対極にいる2人が周りの迷惑を顧みずに取った行動の結果、桐島の描写はないので判りませんが前田が事後に見せる輝いた表情は間違いなく勝ち組のそれですが、逆に桐島一派の混乱は彼への依存度の大きさと彼等の主体性の無さを表していて話の中心である彼等がその他大勢以外の何者でもないといった見せ方は良かったと思います。  丁寧な演出で展開されていたと思いますが、前田と宏樹の屋上での会話に象徴されていた様に全体を通して抽象的とまではいかない迄も具体的表現はあまり無いですし、ラストも8回サスペンデッドでいきなりアナウンス無しでゲームセットのような淡白な感じの終わり方なので、それ程印象には残らない作品になってしまったようにも思えました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-29 02:24:10)
2.  キネマの天地 《ネタバレ》 
大方の出演者が上手な演技をしている中で、主人公の有森也実さんがそれ程でもない演技をしていたように思えます。(周りの達者な役者さんと比べるのは少々酷かもしれませんが…) しかし、それが劇中の彼女の役とシンクロして、有森さんと小春の両方を応援したくなり、作品に入り込める良い要因になりました。 山田監督が意図した所なのか、偶然の結果なのかは分かりません。 緒方監督(岸部一徳さん)はロジックで、小倉監督(すまけいさん)は直感で、喜八(渥美清さん)は慈愛で小春に演技指導します。 馬の後ろ足の様な役をやっていた喜八が、難しいシーンを彼女に教える時に、役者としての引き出しが貧しい為に、秘密にしていた自分と小春の母親との過去を話すことによって、小春の素性が分かってしまうシーンは、胸が熱くなりました。   島田が「映画とは見る人の人生を変えてしまうような力を持っている。」と、言っていましたがその通りだと思います。 物語を語る事が出来る映画、演劇、本などは、前頭葉が発達してしまった人間にとっては、他人の人生を経験したり、夢や希望を抱く事も容易にさせてくれます。 私にとって本作はそこまでのものでは無かったですが、程良い喜怒哀楽を散りばめた質の良い話は、喜劇としては十分でした。 因みに、思想家カール・マルクスにも勿論兄弟はいました。   直近に起こった喜八の死を知らずに真っ直ぐに前を向き歌う、凛とした小春のシーンは、とても印象的でした。 小春個人に、この先の日本の映画産業を重ね合わしているような制作サイドの鼓舞と願望にも写りました。 その様な映画業界への批判や願望は御社の会議室でやって下さい、というシーンは何箇所か有りましたが、それらも含めて作品として昇華されていたと思います。   作品では死を単純に悲観的なものではなく、自然の摂理と捉えているようにも感じられました。全体的に人間関係の妙を丁寧かつ軽妙に情景として見せつつも、浪花節全開にならない山田監督の演出は、好感が持て非常に楽しめました。  
[CS・衛星(邦画)] 9点(2015-04-14 18:29:36)
3.  北の零年 《ネタバレ》 
 演出、脚本、配役、演技、映像、音楽、CGなど映画における殆どの要素が良くなかったです。これらの良くない要素を一つ一つ積み重ね、繋ぎ合わせれば駄作になるのは火を見るよりも明らかです。   業界を代表するような大物の役者さんなども出演しています。  制作は主に全国紙の新聞社です。系列の全国ネットのキー局なども勿論含まれています。役者の方々は脚本を確認したとしても大手マスメディア制作のオファーを断るのは、後々の事を考えると難しかったと思います。  しかし、映画のテーマは新政府の横暴な権力には屈せず厳しい北海道の大地に自分たちの国をゼロから作っていこうと言うものでしょうか。  全く以て笑ってしまう程に皮肉です。   この駄作(勿論、個人的な見解)のラストシーンは、徴兵や馬の徴用の問題が解決していないのに、取り敢えず現実から目を逸らし、みんなでニコニコしながら荒野を適当に耕してハッピーエンドです。  役者というプライドを捨て、長いものには巻かれても、取り敢えず目先の日銭は稼げたので「まあ、いいか」という彼ら自身を見せられているようでした。   こんなことをしていると本作の中では馬(命を懸けて守ろうとした大切なもの)は帰ってきましたが、制作スタッフや役者に取っての本当に大切なものは、何時か何処かに行ってしまうように感じました。  
[CS・衛星(邦画)] 1点(2015-04-12 13:16:39)(良:1票)
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