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1.  きみの色 《ネタバレ》 
 ネットでIMAX視聴が良いよ? という情報があったのでIMAX視聴しました。  映画の宣伝は劇場でよくされてて青春音楽もので良さげな雰囲気で観たいと思ってました。   端的な感想としてはとても良かったです。   青春ものとして私的に欲しいものはみんな詰まってた感じ。  あと事前情報として全く知らなかったですがテルミンが最高でした。   音楽で色が見えるというと「共感覚」というものが有名で音から色を想起するのかと思っていたら、人の印象が色に集約して感じ取れるみたいな話でちょっと違ってました。主人公から見て"きみ"は青に見えて、"ルイ"は緑に見える……というのは、あとあと振り返ると色の感覚が戦隊シリーズものの感覚かなあとか思った(笑)。   人と人の交流とか、音楽ものなので相手が作ってきた曲に自分の楽器で合わせてみる音楽的交流を、色と色が交錯し合う(混じり合うのではない)みたいな描き方をするのは、実にサイエンスSARUっぽい言葉を介さない映像による表現でアニメとして非常に良かったと思います。   と、同時に「音楽もの」なので言葉を介さない音による交流は「音」で勝負して描くべきではないかというジレンマもあって、好みの問題ですが、本作は映像寄りにしたのかなあと思いました。   あと音楽的リアルみたいなのは、主人公は元バレエをやってたのでその流れでピアノのレッスンも受けていた(しかしいまはやってない)というのは非常に良くある状況なので、ありかなあと思い、ライブでも1本指で済むごく簡単な演奏しかしてないのでまあ納得。ギターの彼女は、出てくる場面出てくる場面ひたすらギター練習してるし高頻度で集まって練習してた描写もあるのであれくらい弾けてもありえるかなあと思い(歌はそこまで技巧を使っておらず)、テルミンの彼は、テルミンなんてマイナーな楽器をわざわざ取り寄せてまでやろうっていう人間が気合が入ってないことなどありえないだろう、テルミンて最近は雑誌の付録で販売入手できるようにもなってるしテルミンが今風でなく古式ゆかしい伝統的な形状の本格的テルミンになってるのはまあ医者の家で金持ちなのだろう、で納得、……というわけでライブの演奏があまりに素晴らしいんですけど、彼らは本当にがんばってたので、これくらい弾けるのもアリだよな、と思いました。   最近の音楽を主題にした作品ではほぼなくなったと思うんですけど、ろくに練習もしてないのにライブシーンだけ演奏がすごい(作品の都合とは言え)とかあると、ちょっといかがなものかと思ってしまうので、本作ではそんなことはなくて良かったかなあと。   私は知らなかったのですが監督が「けいおん!」の監督さんだそうで、そういえば曲の感じが「けいおん!」ぽいなあとは思いました。   あと、映像作品って、どんなに身につまされる身近な表現をされても、あくまでスクリーンとかディスプレイの向こう側の話で現実の我々を侵食しては来ない印象がありますが、音楽とかSEって劇場で聞いてるリアルな我々の世界に入り込んできて、例えば本作が金曜ロードショー上映されると、あの美麗なテルミンの演奏が全国的お茶の間に入り込んでくるわけですよー! というのがあり、あれがメタクソかっちょ良くて素晴らしかったので、実にありがとうございますという感じでした。元々好きでしたが、テルミン良いよ、テルミン。   ストーリーとかキャラクターについては、華々しいわかりやすいドラマがあるわけではないのですが、それぞれがちょっとした鬱屈を抱えていて、明確に解決するとは限らないんだけど音楽の交流(色の交流)でそれが表現され受け止められることでちょっとだけ救われたりし、主人公たちにとって「いま自分たちに取ってやるべきこと、やりたいこと」が世間の枠組みとズレてて、まったく悪意ではないんだけど、切実にそうしなければならないからやると社会的に悪いことをしたことになってしまって、だけど、その青春期にはそういうことってあるよねえと受け止めてくれる世界のとても優しい描き方が観てて気持ち良かったです。   そんなところです。   あと、テルミンが最高にカッチョ良かったです(3回目)。
[映画館(邦画)] 9点(2024-09-05 11:07:34)
2.  君たちはどう生きるか(2023) 《ネタバレ》 
 観ました。  環境はIMAXのほぼ最上級環境で。宮崎駿作品なら映像&音響の良い所で見とどけないといかんなと思い。   率直な感想としては、宮崎駿監督、まだまだやるなあ!(感嘆)て感じでした。   絵が最後まで息切れせずに割としっかりしてたのは、他の人に描いてもらってたんやねと知ったりしました。  本映画についてはだいぶ前に情報がちらっと出ていて「君たちはどう生きるか」の漫画版が出てちょっと評判になった後に実はそのタイトルで映画を作ろうとしている、という話が出て、そのあとその小説の映画版ではなくて作中の主人公が愛読してる本が『君たちはどう生きるか』だってだけ、という情報が出たりなんかしてたのを見ながら思い出しました。  『君たちはどう生きるか』と本映画の内容が合ってるかというとほぼ関係なくて、『君たちはどう生きるか』って卑屈と罪悪感と裏切りの話じゃん、てのに対して本映画だと主人公が初期の宮崎駿作品のようにとてもしっかり主人公主人公してて強い意志を持って行動していくので、なんかもう心根が全然違うわけで、まあ別物です。  まあ、終盤のあの人……が深読みすればそんなような心境の人と言えなくもなく、監督の心情に近い人でもあってそこで共感したのかとか思いましたが元の『君たちはどう生きるか』の主人公の人ってまったく偉い立場の権力を持った人でもないただの普通の人であるのに対して、あなたはもうすでに絶大な権力を持ってて、何を泣き言言ってるんだと言わざるを得ず、なので主人公が話の途中で『君たちはどう生きるか』を読んで泣く場面があるんですけど、いやいやいやあなたのそのキャラクターでその本の話にどう涙できるかさっぱりわからんわ、て感じでしたか。   で、元の話が現実の普通の人の話なので、現実を舞台にした展開になっていくかと思ってたら、どんどん異様な様相を見せていき、まさにジブリワールド、宮崎駿ワールド全開の破天荒な展開になっていって、そういや宮崎駿監督って、メルヘン・ファンタジーの鬼才でもあったよなあと思いだしたりしました。そっち方向は『思い出のマーニー』ですっかり米林宏昌監督に追い抜かれたと思ってたのですが、いやいやまだまだやるじゃんと。   でまあ不思議の国のアリスばりのナンセンスな展開をしていくので、途中が、ええ!? なんでそんな風に行くの? みたいな電波的なご都合主義っぽい展開が多いんですけど、宮崎駿監督作品って物語的要請とか映像的説得力の剛腕とテンポの良さで違和感なく話を進めてしまう感性の達人で、ナウシカと同時期にやってた『シュナの旅』でもまさにそうだったわと思いだした感じです。   本映画で個人的に好きになったのは、いままで自分の言い訳ばかりして体よく装うことに終始してて自分のことでいっぱいいっぱいで勝手な人だと思ってたのが、本作では新進の存在に対して暖かいまなざしで見られるようになったような表現があって、丸くなったなあってところです。   あと、主人公の母親が主人公を抱きしめて、あんた本当に良い子だねえ! しっかり生まなきゃ! とかいう場面はホロっと来てしまいますね。   そんなところです。
[映画館(邦画)] 7点(2023-08-30 15:10:09)
3.  きみと、波にのれたら 《ネタバレ》 
 映像は、とにかくポップでみずみずしくグリグリ360度動きまくって、とてつもなく良かったです!   今となってはむしろ珍しくなった? べたべた甘々な恋愛もので、王道なのでベタで良い、という感じなので全般的に意外性などはあまりなく(予告編でネタバレしまくってたし)、ちょっと意外な過去が明らかになる辺は多少ひねりがあるものの、亡くなった後にわかってもなあ(それも定番のひねりではあるんですが)、いい話ではあるものの。   主人公がわりと前向きに、やや、自立してくのは良いんですけど、彼氏が女性側から非常に都合のいいキャラになってて女性向けなんかなあというのと、あんまり都合が良すぎるとそれは主人公の妄想に過ぎなくて、すべての一連の事態を起こしたのは主人公自身ではなかったのか? とかいう疑念がもたげてしまうところもありました(そんな深読みするほどのものでもないと思いますが)。   あと、最後の事件の解決が、新聞記事だけで済まされるのは、そこを書くとドロドロするので避けられたのかもしれませんが、結局主人公はあんまり何もしてないじゃん、という感じに拍車がかかったりはしました。   彼氏のしゃべりが抑揚がなく棒読みっぽい点については、以前の作品でも声優の起用の関係とか指摘されることがありましたけど、個人的にはあのくらいの年齢の頃って、まさにああいうしゃべり方をするよねーと、リアルに感じるのでそれほど気にはなりませんでした(やや聞き取りづらいのはあるにせよ)。   そんなところで。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-02-01 19:00:29)
4.  きみの声をとどけたい 《ネタバレ》 
ド直球な青春モノの良作でとても良かった! です。 エンドの歌がすごい良いですね。  最初スポーツものの話に行くのかと思ったら、突如空き家に入ってラジオ放送を始めるとか、中盤仲間がどんどん増えていってそれぞれのキャラクターは魅力的で良いのですが、メインの家の主からするとかなり全面的に押しつけがましくてどうなんよ、という感じはするし、最後の場面もいい話でハッピーエンドにするにしても、そこまで盛るかい! とか、主人公が特殊な力を持ってて言霊を実際見ることができるみたいな話もオカルトじみて危ういのですが、  「人に本当の想いを伝える」  という点のみに特化して、とてつもなく前向きに描いており、それですべて押し切られる感じで、まあ、前向きな青春ものの話なのでこれはこれでいいかな(それぞれのキャラクターの軋轢は大体全部吐き出して解消してるし)、とわりと終わったときには素直に感じられました。エンドは盛り過ぎとも思いますけど、気分的にこれくらい盛り上げたくなるのは共感して、そういうイメージに沿って盛り上がってるので、ポジティブな話は過剰に盛り上げるくらいで良いかなというところもあるので、自分的にはOKでした。  あと、個人的嗜好的にはめがねが良かったです(そこか
[映画館(邦画)] 7点(2020-09-01 15:09:56)
5.  キャッツ 《ネタバレ》 
 「キャッツ」は、この映画が観るの初でした。  基本的に、あの唯一無二の奇天烈なビジュアルが観たくて行って、期待通りで非常に面白かったです。  ファンタジックなビジュアルに、歌ですべてが解決する世界!  数々の名優が独特でコミカルな猫を演じてる!   ストーリーが、話のほぼ9割が猫の紹介で終わるという斬新な構成で、「七人の侍」の前半だけで終わる感じでしょうか。これはこれでアリかなと思いました。メリハリが付いてれば(七人の侍も、前半だけでも十分面白いですし)。  ……で、メリハリの部分が問題で、休まる場面がほぼないまま延々と途切れなく猫の紹介がずっと続くので、観てて息切れしてしまいました。  メインの話が、特にひねりもなくすんなり決まるのは、まあ、そういう話じゃないからということで了承。歌の良さで説得力は出てましたし。   あの独特のファンタジックな映像のダンスもファンタジックなビジュアルで素晴らしいんですけど、同様にメリハリの問題があって、なんというか、劇場の最前列に座って、メインのダンサーが全部アップで自分に直接語り掛けてくる場面がずっと延々続く感じで、作品の大ファンの人がこの場面が好きなんだよっと見せ場ばかり立て続けに編集して見せてくれるみたいな、それだけだと文脈とか拝啓とか全体の構成がわからないので、面白さがつかみづらいというか、よくNHKの舞台とかバレエとかの中継で、演出の都合上、ソロのダンサーをアップで見せるべき場面と、ダンサーの全体のフォーメーション&舞台装置を俯瞰で見せる場面があるんですけど、カメラマンはその演出意図をわかってないので、適切に切り替えて見せてくれないのでTVでみるといまいち面白さがわからない、という事態が良くある(現場で観ると面白さがわかるんだけど)……という問題の映像を、そのまま映画の映像にしてしまった感じでしょうか。  映画なら、ダンスの演出意図がわかってるはずだから、その辺の切り替えは演出家の意図通りきちんと行えるはずなのに、やっちまったかい、と思いました。   序盤にゴキブリの場面があるんですけど、あのビジュアルで「食べる」を描くと、グロテスクでたまらん感じがあって、それがずっと続くとヤバイと戦々恐々としましたが、以後はそういうグロい場面はそれほどなく、大丈夫でした。役者が裸みたい? なのは、そんなに何とも思わなかったです。あの背後から映されたときに腰とかに毛皮のよれが多少目立つことがあって、生きてる猫の体毛ではなく、舞台衣装っぽく見えるのがちょっとどうだろうと思ったくらい。   歌は素晴らしくて、あの有名な曲はそういやキャッツの曲だったか! と思いました。  サントラは欲しいかも。
[映画館(字幕)] 6点(2020-02-09 23:48:57)
6.  THE GUILTY ギルティ(2018) 《ネタバレ》 
「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」という特殊なシチュエーションの物語で、主人公は緊急通報指令室のオペレーター……要するに日本でいうと、110番通報の対応オペレーターの映画で、事件の情報が音声情報しか提供されないので、想像力による緊迫感とか、誤解とか、を扱ったサスペンスです。  しかも、主人公は映画中緊急通報指令室からほぼ動くことがないので、映画で時々ある、いわゆる「ワンシチュエーション映画」の特殊パターンと言っていいかと思います。有名なのだと「12人の怒れる男」とか「キサラギ」とかの名作がありますが、特徴としてはとにかく脚本がテクニカルで、展開が二転三転どころか四転五転くらいする大変技巧的な作品になります。  この映画だと「音声情報」しか伝えられてこないので、視聴者に想像力が求められるのがさらに難易度を高めています。私は特に違和感なく観られましたが、人によっては言葉だけでは想像できなくてよくわからないという人もあるかなあ、とは思いました。  ……という前提を乗り越えた上で、内容ですが、この映画の脚本は場面ごとの感情設定の演出が途轍もなくうまいなと思いました。そういう内容の話を聞いたら、そりゃ同情するでしょう、とか、そんなことがあったら腹が立ちますよね! というような主人公&視聴者の感情を自在に操った上で、あとになって、それは音声だけの誤認識で全然間違ってましたよ! と、何度も何度もひっくり返されます。もう、ハラハラドキドキの展開にしてやられてしまいました。  そして、最後の決断。タイトル。  久々(?)のワンシチュエーション映画の傑作誕生! ということで、そういうのが好きな方はぜひ観られるがよろしいかと思われます。
[映画館(字幕)] 8点(2019-03-18 00:25:09)
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