1. グッドフェローズ
長さを完全に意識させないテンポの良さとそれを加速する音楽の使い方、そして残酷さを軽めの見せ方でさりげなく纏め上げるスコセッシ監督の演出がとても素晴らしいと感じました。カジノの感想にも書きましたが、作品としてのまとまりや勢いなどは、こちらの方が明らかにできが良いと思います。リオッタさんは野心の強い小悪党ぶりを遺憾なく見せつけ、ペシーさんはまるで躁鬱かのような二面ぶりを発揮しキレまくり、デ・ニーロさんの内側をちらつかせるだけの腹芸は彼の信者である僕としては万歳三唱ものです。とても力のある作品だと思います。どうでもいいことですが、片面2層のDVDを早く発売してほしいものです。 9点(2003-01-05 14:30:28) |
2. 暗い日曜日
もの悲しいお話です。恥ずかしながらヨーロッパ映画界についてはからきし疎い僕ですが、この作品のイロナ役とラズロ役の方はとても印象的で、お二方の演技に引き込まれました。また、観客を決してバカにしてるのではない分り易さで作品を伝えてくれようとする監督の演出には、とても好感が持てました。作中で暗い日曜日という曲のメッセージについて言及がありましたが、僕には考えられる限りもっとも間の悪い時に訪れる慰めのように思えてなりません。印象深い、とても良質な作品だと思います。 8点(2003-01-05 13:26:06) |
3. グリーンフィンガーズ
囚人の皆さんが庭師として世間様に認められていくまでの過程が心地良く描かれていたと思います。各登場人物の書き込みがちょっと薄いかも・・・とは感じましたが、それでも実に後味の良い作品でした。「開かれた刑務所」なんてものが存在するイギリスに萌え。 6点(2002-11-10 15:15:12) |
4. グッバイガール
ずいぶん前の作品ですが、全く古い感じを受けなかったです。音楽もセリフもとてもコジャレてて、終わりまで楽しく観られました。最後はほんのり暖かい気持ちになれます。全然期待してなかったから、とても得した気分。良い時間をすごさせてもらいました。 8点(2002-08-12 14:26:03) |