1. クイール
犬は可愛いし,小林薫を筆頭に皆さん見事な演技(関西弁が少し難ありだが)をしていたように思う。なのに、なにかこう、こみ上げる物が無い。一生涯の全てを描き切るにはやはり時間が足りないので、渡辺さん関係に絞り込めばよかったのではあるまいか。ああでも、やはり小犬は可愛い。忘れがたい。 6点(2004-08-08 17:03:02) |
2. グッバイ、レーニン!
政治物、として観た。社会主義ってのは何でこう、物悲しくも滑稽なのだろうか。世界中どこを探しても見つからない“理想的社会”という幻想を大真面目に掲げたドンキホーテ。民衆を抑圧しつづけた怪物。その終焉。大笑いは出来ないが、どこか可笑しい。無くなった体制を一人で創り上げようとする努力。可笑しいのに、笑いとは違うものがこみ上げて来るのは何故か。そして、あの母親が健康な状態でベルリンの壁崩壊に立ち会ったとしたらどうなったかと言うことを、観ながらずっと考えた。それにしても、あの仕事仲間サイコー。嬉しそうにまあ、撮ること喋ること。一番輝いていたのは、多分あいつだ。で、一部音楽が「アメリ」からの使いまわしのような気がするが、しつこく続くメインテーマが心地よい。グルグルと何度も繰り返される音楽のように、何度も観たくなる。大当たり。 8点(2004-04-10 21:46:05) |
3. グリーンマイル
映画自体は決して不出来ではない。ではないが、あまりにも「ショーシャンクの空に」が素晴らしすぎた為に、どーしても評価が下がる。これ一本だけで評価すれば、もっと高得点をつけてもいいんだが。でもトム・ハンクス嫌いやし。やっぱりこんなもんかなあ。それはさておき、本気で原作に忠実ですこの映画。それが良くも悪くもこの映画の全てであるように思えますね。当然、原作には及びませんでした。残念。 6点(2003-11-16 21:53:49) |
4. クール・ランニング
スポーツ物としてはありがちな素材だが、面白い。ラストの橇を担ぐシーンは感動的。ただ、現実のジャマイカボブスレーチームは映画での宣伝効果抜群がだったにもかかわらず、未だに資金難だとか。次の冬季オリンピックも是非頑張ってほしい。私が映画から現実へ関心を持つようになった稀有な例。 7点(2003-11-13 22:22:43) |
5. グレムリン
小学生の頃、人並み外れて臆病だった私には溶けたグレムリンが泡立ってたのが怖くて仕方なかった。でも、今観ると何ともない・・・。臆病は相変わらずのはずなんだが。 5点(2003-10-29 21:36:23) |
6. クレイドル・ウィル・ロック
前半のカオス状態を、見事に舞台の完成というクライマックスへ運ぶ構成が秀逸。配役、キャスティングともに力のこもった作品だが、ただの力押し映画ではない。時代の熱気や苦しみが伝わってくる。ティム・ロビンスの監督作品はイイものが多いですね。 8点(2000-11-01 22:01:21) |
7. 紅の豚
空賊の連中がいい。全てを補って余りある。ある種の男の生き方は、つまりこの映画の通りになる。ので、宮崎作品の中では一番好きだ。人生の何処かで豚のような台詞が言ってみたい。憧れるとは、こういうことだろうか。 10点(2000-09-08 11:53:13) |