1. クローン
《ネタバレ》 予告編は楽しみにしていたんですが、なんか展開がもたついてしまった感じです。21時48分くらいからヒゲの男(ハサウェイ少佐)が怪しいとずっと思い込んでいたのですが、私にとっては二転三転する意外な展開でした。マデリーンは、やっぱり美人だね。 6点(2004-11-04 22:50:18) |
2. 黒い雨
《ネタバレ》 スーちゃんが儚げに見えるんですよね。もともとポッチャリとした感じだったのに、髪も抜けてやつれていく感じが出てましたねえ。美人が崩壊していくのはその対比からして非常にインパクトがあります。原作はもちろんあの有名な井伏鱒二の同名小説です(簡単に読めるので、未読の方はぜひご覧ください)。原爆の後遺症に悩まされる悲劇というのは、何年も何十年も続くという怖さ。何も罪のない一般市民を巻き込むような戦争は、本当にやめなければいけないということを、この映画からは感じられるでしょう。原爆を落として平気でいられるアメリカ人にぜひ見てもらいたい作品です。まあ、「ザ・デイアフター」を受け入れられる人々なら理解してくれるかな? 7点(2004-04-27 09:06:37) |
3. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 日本版「マクベス」は大成功ですね。本家の物語は、11世紀スコットランドに実在した”名君”マクベスがモデルになってますが、それを五百数十年後に悪者に仕立ててしまったシェークスピアの罪は別にして、すぐれた人間心理の描写があり、物語としては非常によくできたものだと思います。本作もそのプロットを踏襲し、時代を戦国時代に設定したことは、武将の功名心と潜在的な下克上への嫌悪感とを描くことに大きく貢献しています。また、シェークスピアの洞窟の魔女よりもなじみ深い”化生の物”が棲む森というのも、後の展開への大きな伏線となっております。モノクロであるが故に、映像の迫力が伝わるともいえるでしょう。これは岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」(1967)でも言えることで、あえてモノクロを選ぶことで血生臭い迫力がより強調されるのだと思います。”謡い”を挿入することで、より日本的な伝奇性を醸し出すことにも成功し、先の展開がわかっていながら(「マクベス」の読者ならきっとそうでしょう)引き込まれる展開にワクワクすることでしょう。私は、浅茅の方が武時に大殿を殺せとそそのかすシーンのあと、事後に三船敏郎がどのような戻り方をするかに興味がありましたし、浅茅の方が手を洗い続けるシーンがいつ出てくるのか待ち遠しかったです。また、森がどのように動くのだろうとも期待して観ておりました。そしてクライマックスの”矢だるま”の演出! 狂気に狩られた非道の君主の最期としては、これほどふさわしい結末もありますまい。後の「影武者」や「乱」にも本作のエッセンスは見受けられますが、すでにこのような完成度の高いものができてしまったあとは、物足りない印象はぬぐえません。お見事! <以下蛇足>音声が聞き取りにくいという方は、ぜひDVDでご覧ください。日本語音声に日本語字幕というのは違和感を感じるかもしれませんが、台詞をそのまま文字に起こしているのでなじめます。 10点(2004-04-24 10:09:49)(良:1票) |
4. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
賞なんか要らない!そういうスタンスが前面に出た、単なるおバカ映画になってしまった(苦笑)。以前から映画版やテレビ版で使われていたリアル野原一家(劇画調)の描写は、個人的にかなりツボなんですが(とくにシロ!(笑))、いかんせん、ストーリーが破綻していて、ぶつ切りの一発ギャグが続いているだけという印象です。やたらに敬礼するマサオくんとか、ブラックホーク・ダウンとか、E.T.のパロディとか、地獄の黙示録のサーフィンとか、そういうの、かなり好きなんですけど、やっぱり今回はダメだなあ。ぶりぶり左右衛門がたくさん出て来ても、「塩沢さんがもういないんだな」って思うと逆に虚しいだけだったしねえ・・・。ところで、やたらに青空を見上げるのとか、寝っ転がるのとか、「シン・レッド・ライン」を意識してますかね?(笑) 5点(2004-03-28 19:00:12) |
5. クレージーモンキー/笑拳
いやあ、筋肉が凄い! あそこまで鍛えると気持ちいいだろうね。ストーリーは相変わらずのもので、敵討ちのためにパワーアップして勝つというお決まりのパターンなんですが、ほぼリアルタイムで見た当時は、なんの違和感もなく観ていたのに、今観ると、BGMがうるさい!(笑) 何かというとすぐに「クレイジーモンキー~♪」って流れるのが、かなり耳障りです(苦笑)。ところで、清朝の時代設定が好きだよね、ジャッキーの映画って。でも、弁髪にするなら、頭のてっぺん以外は剃らないといかんのよ。単にオールバックで後ろで三つ編みだと、当時の法律違反だったんじゃないかな?(笑) しっかし、相変わらず「どうでもいいような動作を、意味ありげにする」という演出が多かったね(笑)。「ただ単に家のドアから外に出てみろ」っていうのとかね。で、いつの間にかカンフーが始まって修行になっているというの(笑)。そういうのとっても好きです(笑)。ちなみにどうでもいいのですが、この映画を観た頃、ジャッキーの髪型を真似してました(笑)。 7点(2004-03-12 21:38:58)(笑:1票) |
6. クリフハンガー
《ネタバレ》 雪山だろ? 半袖で暴れるし、氷水に飛び込むし、濡れたままだし、私だったら風邪引いて大変なことになってるよ(苦笑)。撮影当時スタローン47歳? 頑張ってるよねえ。ジョン・リスゴーの悪役っぷりはよかったけれど、ヘリで墜落するシーンは興ざめでしたね。 6点(2004-02-29 19:43:23) |
7. グリーン・デスティニー
《ネタバレ》 チョウ・ユンファは主役じゃないジャン。チャン・ツィイーが主役だったとは。前提は面白かったのに、あのエンディングはなんだ。大山鳴動して鼠一匹という感じですね。剣の魔力に取り憑かれた女性が、最後は愛する男を選んだというお話ですか? 女同士の対決シーンとか面白かったけれど、全体のストーリーがちぐはぐな感じで、とにかくラストが物足りない。ふわふわ飛んだアクションは面白いが、それだけで全体を引っ張れるほどの魅力はなく、シナリオをしっかりまとめて欲しかったという感じですね。死の間際のチョウ・ユンファの告白は演劇的でよかったけどね。 6点(2003-12-21 22:57:48)(良:1票) |
8. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
《ネタバレ》 オカマが出て来ないから、芸術祭賞を取れたという皮肉(笑)。おバカ路線の「オトナ帝国」で選んでこそ、観る目があるというんじゃないんですかい? ま、本作は本格時代劇ということで、一種「戦国自衛隊」を彷彿させる”ひろし”運転の車のシーンなど、なかなか楽しめる作品ですね。「武士道というのはどういうものか子供たちは意味がわかるのだろうか?」などという疑問は必要ないでしょう。思いだしてもみてください。自分たちが子供の頃、「鞍馬天狗」、「仮面の忍者赤影」、「どろろ」、「サスケ」を観ていて、わからないでつまらなかったですか? きっとそれと同じだと思います。しんのすけだって、井尻又兵衛が撃たれたシーンで涙し、ラストではきっちり男の子から一歩成長したではありませんか。 ところで、余談ですが、個人的に”ぶりぶりざえもん”が大好きなので(他人事とは思えない(笑))、どこかに出したかったと思ったのですが、塩沢兼人さんがいないので残念です。他の声では成り立たないキャラだと思うんで。 8点(2003-12-05 13:45:58) |
9. クォ・ヴァディス(1951)
昔はこういう史劇がよくありましたね。キリスト教のコアな信者の女性(デボラ・カー)を好きになってしまったローマの軍人(ロバート・テイラー)と、その時の皇帝ネロ(ピーター・ユスチノフ)の迫害をテーマに話は進みます。映画の題名の”Quo Vadis?”というのは(このクエスチョンマークが大事なんだよね(笑))、ネロ帝の迫害が続くローマに向かう殉教者ペトロあるいはペテロの「主よどこに行くのですか?」ということばです。思想・信条の自由と、他人への無償の愛などがテーマの宗教劇ですね。 7点(2003-12-03 09:37:49) |
10. 軍用列車
アリステア・マクリーン原作のピカレスクロマンミステリー(?)ですね。ブロンソン演じる主人公は殺人で逮捕されたギャンブラーです。護送中の列車で謎の事件が発生し、彼がその謎を解いていくという話です。こう書くと、現代劇のように思えるでしょうが、なんと舞台は西部劇なんですね。そこがこの映画のウリのひとつでしょうか。JGの音楽もなかなか好い感じですが、同じマクリーン原作の「ナバロンの要塞」や「荒鷲の要塞」に比べると、今ひとつ大作になりきれないA'~B級の作品だと思います。 7点(2003-12-01 09:28:38) |
11. クリスマス・キャロル(1970)
スクルージおじさんっていうと、ディズニーのアヒルにもなってますね(笑)。アルバート・フィニーが嫌な奴を好演してます。アレック・ギネスって、「スターウォーズ」のオビ・ワンのイメージよりも、こういう皮肉な幽霊の役が似合っていると思うんですがいかがでしょう? 有名なディケンズの小説ですから、皆さんご存じの通りだと思いますが、幽霊に導かれて改心するという話ですね。クリスマスの頃になると、こういう映画はよくやりますね。イギリスらしいブラックユーモアと皮肉が効いた作品だと思います。知らなかった人はぜひご覧ください。 8点(2003-12-01 09:18:45) |
12. 9時から5時まで
ドリー・パートンがなんか魅力的に見えました。シーナ・イーストンの歌が印象深いですよね。 7点(2003-12-01 09:09:15) |
13. グスコーブドリの伝記(1994)
火山を爆発させて冷害を救うという発想は、かえって逆効果なのじゃないかと、今は思うのですが、自己犠牲によってなんとか農民を救いたいという、宮沢賢治の思いがそのまま映画になった作品ですね。原作も合わせて読むといいかも。 7点(2003-11-20 05:50:31) |
14. Coo/遠い海から来たクー
《ネタバレ》 お二人とも手厳しいですね。私は素直に楽しめました。クライマックスのクビナガ竜がわんさか出てくるシーンは嬉しくて嬉しくて仕方なかったですよ(微笑)。山口智子の声もgoo、あ、いや、グー!(笑) 8点(2003-11-20 05:47:13) |
15. 黒いジャガー
音楽が耳に残るんですよね。”Shaft!”って。 6点(2003-11-17 23:01:45) |
16. グレムリン
とにかくギズモが可愛いんですよね。やってはいけないことをやってしまうというのはこの手の映画の鉄則で(笑)、その王道を進んだ結果パニックが起こるわけですが、その過程を楽しむ映画でしょうね。映画館で大騒ぎするシーンは、伝統的にアメリカ映画に描かれる場面で、それをあの連中がやっているのが楽しいですね。 7点(2003-11-17 22:58:50) |
17. クリムゾン・リバー
緻密に伏線を引いて置いて、二つの捜査が交錯して、ストーリーがミステリアスに展開するのかと思うと、ああいう暴力的な結末では、何か肩すかしを食らった感じですね。ところでジャン・レノの犬嫌いの真相って何ですか? 6点(2003-11-17 22:54:48) |
18. クイック&デッド
皆さんお書きの通り、シャロン・ストーンが格好良かったですね。ストーリーはだいたい想像のつくものですが、ジーン・ハックマンがああいう役をやるから引き締まったのかもしれません。そこそこ面白かったと思います。 7点(2003-11-16 16:22:28) |
19. クン・パオ!燃えよ鉄拳
やっぱり声のアテレコを主人公が全部やってしまうのは違和感がありますね。まあ、昔の映画に細工をしているのだからオリジナルの声を使うわけにはいかないのだろうけど、やっぱり女性の声は女性にして欲しいです(笑)。ところで映画の方ですが、どうでもいいようなシーンにCGを駆使して凝ったことをしているのは笑えました。とくにホルスタインと対決するシーンは笑えます。そしてなによりも、土台になった映画の方がとても気になってしまいました(笑)。あれはどこでレンタルできるんだろう? 6点(2003-06-01 03:02:36) |
20. グロリア(1999)
古い方は観ていませんので比較できませんが、終盤で"取引"が完了した後、飛行機に乗るまで(具体的に言えば、車のUターンを繰り返すシーンなど)が私には長すぎました。何らかの伏線的な演出をすることで、あと15分は短縮できた気がします。あばずれ女を演じるシャロン・ストーンもいいんですが、まっとうな人間になろうとする心構えが"タバコ"の演出場面でもうかがえました(笑)。この作品でも「マイ・フレンド・メモリー」でも彼女の喫煙シーンはないですよね?この演出は意外な感じがしました。ジョージ・C・スコットが老けてしまったのはちょっと残念な気がしましたが、ボスらしい雰囲気は充分でしたね。 7点(2002-10-23 05:10:29) |