1. クロムウェル
《ネタバレ》 婦女子も含むアイルランド人への大量虐殺で蛇蝎の如く憎まれたオリバー・クロムウェル。 その部分が描かれてなく拍子抜け。 王政軍カトリック VS 議会軍プロテスタントの戦い。 相も変わらず己の意志決定に神さんを引っ張り出しています。リチャード・ハリスの暑苦しさも相まってもう辟易。 刑場に向かい斬首される一連の流れで魅せるアレック・ギネス。敗者のやるせなさが忘れ難い。 王殺しを成し遂げ、皆の刺し殺すような視線を浴びるクロムウェル。神の御意志と言いながら私怨が大半を占めてたように見えました。 武士の情けの欠片も無いイギリス歴史絵巻の凡作。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 11:26:47) |
2. クレオパトラ(1934)
《ネタバレ》 史実に疎く、お話には「そういう事があったのですね」としか思えず。 クレオパトラに骨抜きにされるシーザー&アントニーに呆れ果てますが、クローデット・コルベールの魔女のような妖気には抗えなかったのは説得力があります。 モノクロながら衣装・セットの壮大にも程がある美術関係スタッフの尽力に点数を。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-06 19:03:41) |
3. グラン・プリ(1966)
車載カメラ搭載の迫力あるレース映像に魅入りましたが、結構な長さに「幻の湖」がチラッと浮かび「あんなク〇映画思い出したらアカンがな!」慌てて打ち消しました。シートベルトすら無い命懸けのレーサー達が金の為でなく好きな仕事で一番を目指す生き甲斐の為に奮闘する姿が眩しく映りました。本田宗一郎さんをモデルにした(かな?)ヤムラを演ずるハリウッドデビューの三船敏郎の敗戦国の卑屈さを微塵も感じさせない背筋ピーンと伸びた姿が嬉しい。+1点 エヴァ・マリー・セイント、アドルフォ・チェリの存在感も好感。 ロマンス部分が不必要とは思えませんがもう少し短くて良かったかと思えますが、ジョン・フランケンハイマーの記録映画としても1級の力作です。 [DVD(字幕)] 8点(2024-09-07 09:15:32) |
4. グランド・イリュージョン
《ネタバレ》 「そんなアホな!」なマジック(の域を超えている)も映画なので楽しく見れました。 マイケル・ケイン(フェードアウトが残念)モーガン・フリーマンという大御所出演も嬉しいところ。 華に欠ける弱すぎるオチに興醒めしたのが歯痒い。 余談ながら、冒頭トランプマジックでビルに映し出されたカードが自分の思ってたのと同じだったのに「オーッ!」 さらにどうでも良いことですが、フォー・フォースメンと言えばリック・フレアーをボスとした悪役4人組でフレアー以上にアーン・アンダーソンの髭面・ふてぶてしい面構えでの悪党っぷりに惚れ惚れしてたのを思い出しました。+1点 [インターネット(吹替)] 6点(2024-08-14 22:08:04) |
5. グッドフェローズ
《ネタバレ》 監督らしいダラダラとした展開。 グッドフェローズの三人組。 お目当てジョー・ペシはただの狂犬でキレ芸のみでのオスカー受賞に拍手送れず。最期の描写も唐突で何で?が満載。 デ・ニーロは小悪党の域を出ず見応え無し。 レイ・リオッタは最後までチンピラなのはまだしも、我が身可愛さに友と恩人を売り渡した挙げ句、刺激のない生活は嫌だとか。 もうね、クズの前に「ド」が100個ぐらいつく輩に呆れかえる。-4点 グッドフェローズって、どの口が言うのだろうか、監督の冷ややかな目線も感じられず、ショボ映画の類いでした。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-10 18:44:24) |
6. 軍用列車
レジ袋に目一杯詰め込まれた挙げ句穴が開いちゃって、「何してくれてますか・・・」クレームつけた出来事が浮かんだ、キャスト過多で?な場面が多く興に乗れません。 怪しげなブロンソンの立ち位置が分かってからちょっと盛り返したのですが。 列車屋根上でのドロップキックはなかなかのもので本人だったら+1点ですが如何に? [DVD(字幕)] 6点(2024-06-10 13:36:18) |
7. クリード 過去の逆襲
《ネタバレ》 アマプラにて。 予備知識無し。 グリードシリーズ3作目だそうで。 アポロの息子さん、15歳の子供だったとはいえ自分だけスタコラサッサと逃げるわ、18年間面会にすら行かなかったって。 ドクズ君ですね。 ダミアンの恨み晴らしまっせ! 物語となりますが、魅力皆無なのでダミアンに肩入れしたくても出来ず。 展開、トレーニング、ファイトシーン、全てに白けっぱなし。 野暮を承知で、プロライセンスを持って無いのに初戦で世界チャンプとタイトルマッチというのが決定的にアホクサ要素です。 1作目、2作目、観ようかどうしようか。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-04-03 00:45:37) |
8. グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
ホーム・アローン知識ゼロ コメディということらしいが1秒も笑えない。爺さんと孫の争い原因が部屋の場所というく~っだらない件はコメディっぽいところですが、双方のイタズラが陰湿悪質で見るに堪えない。爺さんがしたり顔で戦争について語るところが監督の主張かもしれませんが、おままごとのような争いと戦争が同列であるはずも無く。デ・ニーロのみならずクリストファー・ウォーケン、ユマ・サーマンも出演してるとは理由を知りたいところ。似ているなぁと思ったジェーン・シーモアその人だったのに無限へぇ。 私的この世にこんな美しい人が居てるのか!ランキング、アヌーク・エーメ、藤純子、ジェーン・シーモア、キャロル・ブーケ、ナスターシャ・キンスキー、ブルック・シールズですが、第三位69歳のお姿に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 3点(2024-02-24 17:23:35) |
9. 靴をなくした天使
♪♪真実を知~ることがす~べてじゃな~い♪♪ 意表を突かれた結末が味わい深かった。 ダスティン・ホフマン、ドンピシャのハマり役、拍手喝采。 小粋なラストショットもお見事。 [DVD(字幕)] 8点(2023-11-18 01:31:25) |
10. クロッシング・ガード
ジャック・ニコルソンの百面相は流石の名優振りではありましたが、現実離れが過ぎる喪失感に白けたまま観終わりました。 [DVD(字幕)] 5点(2023-09-16 08:06:21) |
11. グレートレース
いざレースが始まってからは、ダラダラ模様が退屈で退屈で。男子3人にクスッと笑わせてもらうのをかき消してしまうのがデュポア嬢。困ったら助けて貰う癖に同権同権とギャアギャア喋り散らかし、小狡く立ち回るのに罵詈雑言の限り。 「ゼンダ城の虜」が思い浮かぶシーンに、ジェームズ・メイソン VS スチュワート・グレンジャーの5分間に及ぶ決闘が蘇り、prime video で観てしまいました。 男子3人熱演ではありましたがあまりにも長く、90分の尺で十分な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-21 15:34:52) |
12. 暗闇でドッキリ
恒例のレンタル理由を忘れた知識無しでの鑑賞。クルーゾー警部ものでハーバート・ロム、ジョージ・サンダース(驚)共演に「当たりかな」盛り上がります。ピーター・セラーズ通常運転はまずまずといったところ。素敵に歳を重ねられたと感じたジョージ・サンダースの鉄仮面ぶりもさることながら、クールなイメージをかなぐり捨てて覚醒したかのようなハーバート・ロムにアッパレと言ってよいのか面食らいました。沢山人が殺された真相結末がクルーゾー警部そっちのけでワーワー語られますが、???でリプレイタイムとなりました。ヘンリー・マンシーニによる音楽はグッドであります。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-19 09:44:31) |
13. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 当時、出張帰りの上司に「ハイ、お土産、ベルリンの壁だよ」と渡されて、オヨヨ! となった思い出があります。 アレックスが母親を死なせてはなるものかとつき通す嘘が滑稽であり健気でもあります。 再会を果たした夫婦が何を語ったのかあれこれ想像が巡ります。 全てを承知の上での「素晴らしいわ」に胸熱になりました。 超特大の時代の変化に晒される人々を丹念に描いた良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-15 00:17:14)(良:1票) |
14. グッドナイト&グッドラック
多くの人々の人生を滅茶苦茶にした赤狩り。仲間や他人を売る事を強要する腐れ外道に尻込みして物言えぬマスコミの中で真っ向勝負を挑むマロー。こういう人がいたのを初めて知り、その勇敢さにひれ伏すばかりです。デヴィッド・ストラザーンに見惚れ聞き惚れました。 硬派に過ぎた作りに物足りなさも感じたところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-28 02:32:54) |
15. 9時から5時まで
猛女全盛期ジェーン・フォンダ大暴れを想像したのですが、女性三位一体で出しゃばりすぎず良い感じだったのが意外です。パワハラ・セクハラ、モラルも能力もカケラもないド腐れカス上司を演じるお目当てダブニー・コールマン。陰湿さと幼稚っぽい塩梅が絶妙の演技に「役者やねぇ」感心。会長を前にしたヘタレっぷりがザマミロというかカワイソウというか。無理筋があるにはあるものの、後味爽快なカラリとしたコメディに大いに楽しませて貰えた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-02-14 01:35:14)(良:1票) |
16. 草の上の昼食(1959)
牧歌的な映像と展開に心揺さぶられる事無く、どちらかと言えば退屈。 ただ、人工授精からの優生思想に、医科学が神の領域を侵すことなかれという戒めを感じたところに加点。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-12 14:35:33) |
17. クーデター
《ネタバレ》 子役二人の心のケアはなされているのか心配になった殺戮描写オンパレード。少ない出番ながら銃撃描写は流石007ピアース・ブロスナン。そしてCIAとしての彼の語りに現在のスリランカと中国を見るところで荒唐無稽な話でないのが不気味です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-19 21:13:28) |
18. グッバイガール
《ネタバレ》 反目から恋愛へ。よくあるお話を三枚目の二人がリアルに魅せてくれます。傷の舐め合いとは違うドライで小粋な会話がいい感じ。ラストのギターを抱えて見送る姿は三度目の正直になることを願って止まなかった名シーン。余韻の深い良作。 [DVD(字幕)] 7点(2022-09-09 13:59:40) |
19. グッド・ネイバー
《ネタバレ》 姑息な宣伝文句は知らなかったものの、ジェームズ・カーンなのでこましゃくれた小僧二人を完膚なきまでに叩きのめす姿を見たかったのですが。いいようにしてやられた挙げ句の結末に「そんなアホな・・・」唖然呆然。ラストの蛙の面に何とやらの小僧のツラにフラストレーションだけが残った胸糞作品。 [DVD(字幕)] 4点(2022-09-09 13:46:39) |
20. グロリア(1999)
ジョージ・C・スコット目当ての鑑賞。老いたりとは言えその目力は健在だったので、中途半端な役どころが何とも惜しいところ。 ジーナ・ローランズの男気溢れるグロリアの足下にも及ばないシャロン・ストーン。期待していなかったので、ま、血圧も上がらず。 監督が名匠シドニー・ルメットにビックリで深み皆無の演出に萎えてしまった作品。 [DVD(字幕)] 3点(2022-07-30 20:26:39) |