1. クイズ・ショウ
《ネタバレ》 「今さらTVのヤラセに驚かないよ」という意見は的外れでは無いと思うが、この映画の舞台をもう一度思い出して欲しい。時代は1950年代の後半。映画が作られた頃から数えて40年前、今となっては約50年も前の話なのだ。クイズ「21」が始まる時間になれば誰もがチャンネルをクイズ「21」に回し、仕事帰りのサラリーマンは「21」を見るために足早に帰宅の途につく。家に帰れなかった者は近くの家の窓にへばりつき、「21」を視聴する。このオープニングを見れば「21」が当時のアメリカ人にとってにどれほどのものだったかが容易に分かる。当時のアメリカ人にとって毎週放送のあるクイズ「21」は、今の日本に例えればワールド・カップの日本戦が毎週あるようなものだったのかもしれない。それほどにアメリカの民衆が熱狂していた「21」のヤラセに、超エリート一家のヴァン・ドーレン家の1人で名門のコロンビア大学で講師をしているチャールズ・ヴァン・ドーレンが関与していたというのだから、その衝撃は計り知れない。この映画では3人の人物に焦点が当てられているが、ステンペル(ジョン・タトゥーロ)とグッドウィン(ロブ・モロー)はユダヤ人という共通点があり、グッドウィンとチャールズ・ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)はエリートという共通点がある。そしてステンペルとチャールズは「21」で戦い、ヤラセで決着を付けたという因縁がある。この3人のトライアングルが実に見事でドラマチックな展開を見せる。そして注目したいのが、このスキャンダルの後グッドウィンはJFKのスピーチ・ライターになり、その後アメリカに少なからぬ影響を及ぼしたという点だ。クイズ「21」のスキャンダルはTVの倫理観を揺るがし、TVの視聴者に対する影響力の大きさを物語っただけでは無く、アメリカの激動の60年代の到来を予感させる象徴的な事件だっと言えるだろう。このアメリカの転換点を象徴する大事件を約2時間で観客に提示する事が出来たロバート・レッドフォードの手腕は見事。 8点(2004-03-26 19:07:35)(良:1票) |
2. 紅の豚
マンマユート団が面白すぎですね。ちなみにマンマユート(Mamma Aiuto)とはイタリア語で「ママ、助けて」って意味です。 8点(2003-11-30 06:27:18)(笑:1票) |
3. クリムゾン・リバー
猟奇系の犯罪をジャン・レノとヴァンサン・カッセルのコンビで謎を解くという設定は良い。オチに目をつぶれば面白くないことも無い。 6点(2003-11-30 06:00:26) |
4. クリクリのいた夏
ほのぼのって感じですね。でも、フランス映画独特の雰囲気はあんまり好きではありません。元マンチェスター・Uのスターで栄光の背番号「7」を付けていたエリック・カントナが出演しています。 4点(2003-11-30 05:49:57) |
5. グリーンマイル
意味深なエピソードが各所に散りばめられていたが、終わってみると1つの作品として何を言いたいのか全く分からない映画。 4点(2003-11-30 05:34:21) |
6. グラディエーター
《ネタバレ》 ストーリーは最初から最後まで「マキシマス、共和制=善」「皇帝、帝政=悪」という勧善懲悪の二元論で突き進むから当時の歴史観にも人物描写にも深みが全く無い。古代ローマ時代をCGで再現し、見た目だけは壮大に見えるが結局描かれているのは人間同士の残酷な殺し合いでしかない。 3点(2003-11-29 21:03:38) |
7. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 今まで見た映画の中で一番泣いた映画です。 10点(2003-11-29 15:45:37) |
8. グーニーズ
一番印象に残っているのは太っちょのチャンクがミキサーに手を入れられそうになった時の台詞。「やめて。バイオリンが弾けなくなる!」・・・・・・違うだろ(笑) 7点(2003-11-29 15:32:04)(笑:2票) |