1. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 「イラクには大量破壊兵器などなかった。」ほかの方もいわれているように、なにをいまさら、と盛り上がらない。それも、正義漢と小悪人の暗闘のドラマに、歴史を矮小化してしまった。もともとの茶番劇をもうひとつ茶番劇にしたような、二重の茶番劇でした。 [DVD(吹替)] 3点(2011-02-03 18:43:51) |
2. クライマーズ・ハイ(2008)
『金融腐蝕列島・呪縛』 (1999年)、『突入せよ!あさま山荘事件』 (2002年)、『魍魎の匣 』(2007年)、とこの監督の作品を観たけれども、あいかわらずの上すべりな描き方には、いいかげんうんざりしてしまう。結局、この監督は致命的にセンスが悪いのだ、という結論に達した。この監督には、もう一度人間の根本から出直してみることをおすすめしたい。 [DVD(邦画)] 3点(2009-03-24 09:45:21) |
3. グッド・シェパード
《ネタバレ》 なんだか登場人物が錯綜して、よくわからなかったが、とにかくキューバ危機からケネディ暗殺にいたるちょっと前の頃に焦点を置いて、当時の諜報機関による謀略・暗殺なんでもありいの、いやあーな時代のいやあーな雰囲気を、いやあーなふうに忠実に描いて、いやあーな気分が残った。楽しい気分になりたい方には、オススメできない。 [DVD(吹替)] 6点(2008-09-04 03:49:48) |
4. グエムル/漢江の怪物
これはどうやらいろんな映画のパロディーでしょうな。そもそもしょっぱなの設定が『悪魔の毒々モンスター』とちがうのか? ジャンルとしてのB級映画のパロディーだ。だから、封切り当時のある新聞の論評のように、駐留アメリカ軍や汚職体質への批判だとか、そんな生真面目一本に観てはつまらない。しかし、ねらいがよく伝わってこないところは作品自体の責任で、そこが欠点だ。ところで、父親役のおっさんは味のあるいい俳優ですな。 [DVD(吹替)] 7点(2007-04-19 01:22:08)(笑:1票) |
5. 雲の中で散歩
《ネタバレ》 筋が浅すぎという批判はごもっともで、私もそう思うが、この際素直に鑑賞するだけにとどめることにいたしましょう。第一に、悪人が出てこないところがよかった。撮影のエマニュエル・ルベッキの映像がよかった。なんといっても、アンソニー・クインがアンソニー・クインでよかった。ラストもよかった、よかった......。 アンソニー・クインの魅力をさらに味わいたい方は、名作『その男ゾルバ』にお進みなされるとよい。 [地上波(吹替)] 7点(2006-05-24 04:43:06) |
6. グッバイ、レーニン!
《ネタバレ》 嘘をつらぬくために演出された「東ドイツ」は、しかし統合で失われた心のなにものかだった。けれど、この「東ドイツ」は、本当は以前でも実在していなかったのだ......、というお話。オススメ。 8点(2005-02-09 07:24:53) |