1. クラッシュ(2004)
まぁまぁの出来かな。登場人物の設定が実に奥深いし、それぞれの人物が絡み合っていく様子もそこそこの出来。しかし何か物足りない。8点出すには何かもの足りない。微妙に消化不良なのかな?山場がどこなのかはっきりしなかったからなのかな?こういった群像劇で必要とされるのは全ての登場人物の心情が同時にピークに達する独特の高揚感だと考える僕にはその辺が少し巧くいってなかったような気がします。とはいうものの、いつまでも続き、終わりの見えない人種問題という社会的な問題を色濃く切り取り、そして個人のレベルにまで引き寄せた脚本は、ポールハギス自身の等身大の目線のような気がして好感が持てた。さらに、最後に降る雪は、すべての人種の人々を優しく包み込み、やがてそこに存在する様々な問題を溶解して欲しいと言うハギスの祈りを感じた。そして涙を流してしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-18 03:27:50) |
2. グッバイガール
この映画って、もしメグライアンとヒューグラントあたりのいわゆる都会的な俳優を起用してたら感情移入して見ることが出来なかったと思います。そこを敢えて現実的というか、非都会的と言うか、そんな感じの二人を主演に持ってきたことにこの映画の勝因があると思います。より身近な感覚で見ることができますからね。そしてこの主演の二人が実に巧い。あのマシンガントークに嫌味が全く無く、見ていてとても楽しい。おまけにあの毒気のある子役。あの子もこの映画の勝因の一つでしょう。ここまでキャスティングの妙を感じさせてくれる映画はそんなに無いと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-11 13:41:17) |
3. グレイスランド
これって隠れた名作かもしれない。なんか感動して涙が止まらなかった。登場人物たちの人間臭さに生きることの大切さを学んだ。ほのぼのするラストで前向きに生きる姿勢を教えてくれた。そんなロードムービーの醍醐味を凝縮しつつ、やりすぎてないこの映画の完成度の高さには目を見張る。ハーベイ・カイテルの演技も見事。火曜の午後にこんな作品に出会えて本当によかった。この素晴しき出会いに+1点。 [地上波(吹替)] 9点(2006-03-28 16:10:24) |
4. グリーンマイル
う~ん。だるい。そんなに面白い脚本でもないのにこの長さはなしだな。個人的にこの監督も好きじゃない。セオリー通り作りすぎててちっとも見てる側に感情の喚起をさせない。みるだけ時間の無駄ですな。 [DVD(字幕)] 2点(2006-03-23 11:13:39) |
5. グリーン・デスティニー
つまらない。どうみてもこの映画ダサいでしょ。てかワイヤーアクション多すぎ。かなりだれる。そして飽きる。アメリカ人の馬鹿がこんな内容もアクションも糞な映画を好むのは、ただ単にアジア的な神秘的な美しさをこの程度の映像と美術で満足してしまう異文化への教養のない奴が多いからである。まぁアンリー監督のハルクを見てアメリカ人もこの映画のレベルの低さに気づいたはずでしょう。 [DVD(字幕)] 3点(2005-12-09 17:07:52) |