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1.  グスコーブドリの伝記(2012) 《ネタバレ》 
私は「グスコーブドリの伝記」だからこそ観にいったのであって 宮沢賢治作品イメージアニメ映画と知っていたなら最初から観にいかなかった。 雨ニモマケズ風ニモマケズといった宮沢賢治の世界観を前面に押し出してくる割に 仕上がった作品は『火山なだけに 煙にまきました』ってやかましいわアホタレ!な 尻切れトンボの終わり方で非常に不愉快だった。 いまの世相にあわない自己犠牲観だからああいう表現にしたのか (それならそもそも何故グスコーブドリの伝記をアニメ化しようとしたのか) 大体プロジェクトがしっかり発足した上でブドリは自らの命を犠牲にするという 話なのに、考案段階で反対されているという真逆の展開に驚いた。 これではブドリはただ若気の至りで暴走しただけではないか。 いや暴走するならまだいい、正体不明の怪しい山猫キャラによって 最初から最後まで受け流されていっただけの人生ではないか。 大体、銀河鉄道の夜とかどんぐりと山猫とか、そういう幻想的世界を グスコーブドリの伝記に求めていないのに何故わざわざ挟み込んできたのか。 (どんぐりを気持ち悪い化け物にしたのは許せない本当に許せない!) 脚本も演出もひどいしマトモなのは絵と音楽だけ、こんなお茶を濁すような 不誠実な作品を見せられて久々に失望した。本当にがっかりだ。
[映画館(邦画)] 3点(2012-07-12 19:00:36)
2.  クレイマー、クレイマー
子はカスガイ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-14 15:35:14)
3.  紅の豚
ジブリの中でもかなり好きな映画です。 青い空、青い海、そこぬけに明るくカラリとしたおバカな空賊連中、 一人のためだけのオアシス空間、美しい旧友、言うことを聞かない可愛いジャジャ馬少女。 政治や宗教の絡まない男同士の命をかけたゲーム。 ジーナから「男って本当に馬鹿ね」と背中から(でも少し楽しそうに) 小言をぶつけられて無言で肯定するのがポルコ。 応えるなんて野暮なこたぁしないよ。 宮崎駿の『あこがれ』が存分につまっているように感じました。 誰かのために作ろうとしたり遺そうとしたりしなくていいです。 これぐらい自分の好き勝手にやってくれた映画のほうが私は好きです。 
[映画館(邦画)] 8点(2010-01-13 13:25:17)
4.  雲のむこう、約束の場所
秒速~、ほしのこえの順でこの作品を視聴しました。 やはりこの監督さんは「映像詩人」だなと思います。 誰かに恋している時の純粋な一瞬だけの想いを切り取ってアニメで表現しているので どこまでも青く純粋で瑞々しく清らか。一瞬の煌めきを盛り上げるための映画なので感動しますが、あくまで内面にむけての感情。長編抒情詩アニメとでもいいましょうか。こういう作品にエンターテイメント性を求めるのはナンセンスかもしれません。なのでこれはこのカタチで良いと思います、あとは受け取り手の好みの問題。 ちなみに一番ファンタジーなのはやっぱりサユリかな~、 こんな可憐な女のコ二次元にしかいないから。
[DVD(邦画)] 5点(2008-04-27 17:39:12)
5.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
井尻や廉姫の純情な恋愛劇もさることながら、やはり野原一家の描写が素晴らしいです。自分は女だからか、女視点で見てしまうのですが…「野原一家ファイヤー!」のひろしに合わせてひまわりとしんちゃんを抱きかかえて、身を挺して伏せるみさえ。しんちゃんに危機が迫った時、咄嗟にしんちゃんをかばい刀にむかうみさえ。「かあちゃん!」と叫ぶしんちゃんの台詞に思わず胸がキューンとなり、涙がボロボロッとこぼれました。うんうん、母親ってこうなんだと思う。子供がピンチだったら母親はなりふり構わず守るし、そして家族のピンチになったら父親は家族を守るために闘う。自分も野原一家のような『家族』を築きたいなあとしみじみ思った映画。
[DVD(邦画)] 10点(2008-01-30 15:16:16)
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