1. 首(2023)
《ネタバレ》 本作の信長は、人は惹きつけられずにいられないような部分があってしかるべきだったのだと思うが、なんせ狂人一辺倒。■たけし演じる秀吉が一番のワルになるのだろうが、相変わらず覇気のない演技。監督だけやってればよかったのに。■いやしかし。たけしに現場を仕切る力は残ってるのだろうか。本作の現場も、たけしを支える黒田官兵衛や秀長がいてからこそであったような気がする。■好きなシーンは、大竹まことと木村祐一の差し違えのシーン。 [DVD(邦画)] 4点(2024-10-24 17:24:26) |
2. 狂った野獣(1976)
《ネタバレ》 「暴走野獣・速水伸」とかいうテレビドラマがあり、そのスペシャル版として映画の「狂った野獣」が制作されたとしたなら、まあ理解できるのですが、そういうわけでもないのですね。犯人側サイド(またはバスの乗客)のキャラが立ってたと思いますが、敵役の警察があまりにも行き当たりばったりなんですよね。作戦らしきものを立てるんだけれど、ことごとく裏を書かれるような筋だったら(コヨーテとロードランナーのような)と思っています。コメディなんだし。後半、ただバスがパトカーを壊すだけの映画になってしまってました。オチは、こう落とすのかと少し感心しましたが(というほどのものでもない)。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-02-05 21:15:11) |
3. 黒い牡牛
《ネタバレ》 最後の闘牛のシーンのみ。ワタシ、闘牛のルールなど知らないのですが、リベロの美しいしぐさとヒタノのたたずまいを堪能したと思いました。しかし。60年以上前には、少年と牛の美しいキヅナの物語として扱われていたんのでしょうか?今見ると、非常に危険なものをねだり、そして親はそれを簡単に子に与え、たいしたしつけもせずに、管理もしない。しまいには大統領にまでダダこねる、なんだこれの展開。無垢を装い、えらく無神経だよな、お前。延命が許されたヒタノに駆け寄るレオナルドの姿をみて、ああこのクソガキが最後ひどい目にあう映画かと思ったオレは今、あんまり良くないかも知れない。 [DVD(字幕)] 3点(2022-05-23 11:52:44) |
4. 口裂け女2
《ネタバレ》 なるほど。気持ちのある人が作った作品であることは伝わってきます。重篤な事件に、間の悪い偶然やしょうもない悪意が積み重なって、とんでもないことになっていくという鈍い物語は魅力がありました。最後の、とうとう口裂け女が生まれるシーンは、ハッとして何度か繰り返して見ました。でも、やっぱりタイトルがどうか。タイトルでネタバレって、ねえ。口裂け女の物語であることは、最後に明かされた方が、観客の高揚感は高かったのではないでしょうか。安いけれど目に止まらせやすいタイトルにしちゃったのは、制作陣が本作のクオリティを信じられなかったからのような気がして、少し残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2021-08-23 13:43:34) |
5. 薬の神じゃない!
《ネタバレ》 うーん。「ミニ・シンドラーのリスト」みたいな趣もあって、興味深いお話だと思うのですが、しかし。結構な綱渡りをしているんだけれど、当局が手ぬるい。患者の事情を考えればすごく影響が大きな状況なのに、限られた登場人物だけでお話を回している。全体にチグハグな印象です。裁判所から護送されるラスト近くのシーンは、コロナ禍の今見るとさらに意味深いと思いますが、いやいやもっと面白くってもいい題材だったんじゃないの、と思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 6点(2021-04-19 21:50:15) |
6. グリーンブック
《ネタバレ》 物語後半、どんどん打ち解けちゃって、すっかりいい話みたいになっちゃうんですけど(そこがいいとも思っていますが)、前半の世慣れたイタリア人と、何か屈託のある天才黒人ピアニストのギスギスしたパートも好きでした。太陽のような主人公(イタリア人)に照らされて、静かに輝く孤独なピアニストが何を企んで南へ演奏旅行に旅立ったんだろうとワクワクしていました。ミュージカルよりも音楽がキモ(ドン・シャーリーの才能)の作品なんじゃないかと思いますので、いいスピーカーのついたシステムでの視聴をおすすめします。トニーの奥さん、かわいかったぁ。手紙を読むシーンや「あ、お父さん、帰ってきた」のシーンが好き。【追記】なすさん、ありがとうございました。元々はそう言ってたんですね。しかし、そうなると字幕翻訳は二次創作ともいえるものですね。賛否あって然るべきかもしれませんが、この翻訳も私は好きですよ。 [DVD(字幕)] 7点(2020-12-06 22:59:47)(良:1票) |
7. クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
《ネタバレ》 ワタシもだいぶくたびれてしまいましたが、子供らの父でもあります。よれよれの父であるワタシにとって、本作中の、年季の入ったお父さん立つのステレオタイプな取り扱いは、けっこうげんなりしたなあ。父親なんて、子供がある程度大きくなってしまえば、そもそも無用のものと思っています。ロボとーちゃんが身を引いたように、生身のとーちゃんも、いつかは子供のことは「世間」に任すしかないときが来るんだからな、と変な悪態をついておきます。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-04-29 17:00:27) |
8. 黒井戸殺し<TVM>
《ネタバレ》 探偵が犯人に自死を促すなんて流れを受け入れられたんですから、おもしろかったですよ。作中、他人の気持ちに無頓着に見えた、勝呂の苦みばしったアップで終わるラストシーンが好きだ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-11-30 22:19:54) |
9. くそガキの告白
《ネタバレ》 んー。「ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013)」を思い出しました。どうして、こう「映画作りをモチーフとした映画(特に青春映画)」になると、常軌を逸したような感じになるんだろう。監督のゆがんだ思い入れを引き受けるような形になった、主演の今野浩喜さんにとっては交通事故みたいなもんだと思いますよ。覆面して桃子のアパートに着いてからのくだりは、目も当てられません。また、これがある意味はまり役だからたちが悪い。赤いてるてる坊主のくだりも必要なんだったか。赤いてるてる坊主を映像にしたかっただけではないか。 [DVD(邦画)] 2点(2018-08-17 17:15:36)(良:1票) |
10. グレイテスト・ショーマン
《ネタバレ》 音楽ビデオとしては、見応えアリ。9点。しかし。今更、夢を追い続けてきた男がなんだかんだあって、足下の幸せに気づく物語ですか。ストーリーは2点です。トータルで5点。「This is Me」だけのMVとして、どっかの動画サイトで観ていたら、おお、こりゃすげえってなったかも。 [DVD(字幕)] 5点(2018-07-15 08:43:11) |
11. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
《ネタバレ》 「三丁目の夕日」はある意味、20世紀博だったワケで。そう考えれば、とてつもなく価値の高い本作ではないでしょうか。 [インターネット(邦画)] 9点(2017-04-24 21:18:06)(良:1票) |
12. クリード チャンプを継ぐ男
《ネタバレ》 前シリーズとの統合性よく、巧くつなげているのだなという印象。だから、未見の「ロッキー3~5」も見てみようかなという気になりました。ただ、気持ちの高ぶりは、「こんなにもロッキーが愛されて余生を送っているんだ」というところだけでした。その分、アドニスに気持ちが入っていかない。本作こそが、「ロッキーシリーズ」のかませ犬になってしまっている構造なのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2016-06-05 07:27:30) |
13. 狂い咲きサンダーロード
《ネタバレ》 うーん。本作は暴走族をモチーフにしているものの、それ自体を描きたかったものではないはず。何にでも噛みつきまくる一匹の狂犬みたいなものをスクリーンに映し出したかったのだと思うんだ。だから、最後の「全国の爆走少年たちへ」ってメッセージは、全くの蛇足。おそらく東映系で配給されることが決まってから追加されたものとみた。当時暴走族は全盛期。そんな大人の態度と作中人物「仁」のやり方と考え合わせて、なんだかなあと思います。南条弘二と北原美智子のパートは、「ハイティーンブギ」へのアイロニー。そこだけちょっと好きなので2点です。ベッドで「億万長者ゲーム」っすか。懐かしい。 [DVD(邦画)] 2点(2015-05-18 17:57:48) |
14. クレージー作戦 くたばれ!無責任
植木等の容貌は、どことなく太宰治に似ている。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-04 23:01:33) |
15. クソすばらしいこの世界
《ネタバレ》 タイトルに惹かれてみたモノです。そうと知っていたなら、まず観ないスラッシャー映画なワケです(スプラッターは観るのですが)。いい年こいて、覆った手の指の隙間から画面を見るような始末。終幕後しくじったなと思いましたが、監督は単に「経歴に書くためだけに留学するような人たち」をどうにかしてしまいたいだけだったのかも知れん、とも思いました。 [DVD(邦画)] 3点(2014-03-31 16:36:38) |
16. 黒い画集 第二話 寒流
《ネタバレ》 裏焼きの「半沢直樹」。または平田昭彦氏が植木均役をやってるという見立てで無理矢理「無責任シリーズ」の外伝。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-11 06:22:23) |
17. 黒い画集 ある遭難
《ネタバレ》 鑑賞直後は、あっけなかったなと思いました。しかし、偽りの不作為と善意のない親切を重ねつつ、死ぬかも知れないし、死なないかもしれない獲物を観察する江田の心理は結構怖いです。だから、最後の槙田への所業が割と直接的なのが惜しい。彼のことも気味の悪いおせっかいか知らんぷりで片付けて欲しかった(非道い?)。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-31 07:20:00) |
18. クロニクル
《ネタバレ》 スッゲ~!まだ、こんな物語の鉱脈が残っていたのか。ワタシは、SF版中学生日記と呼ばせてもらおう。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-13 23:23:45) |
19. グミ・チョコレート・パイン
《ネタバレ》 「これって、あの、デートってやつかなぁ。」って、賢三は山口に電話で聞くわけです。わかるわ、そういうの。でもオレは、そんなこと、怖くて聞けませんでしたけどね。共感できるところも多いのですが、少し話が荒っぽい?というところも。もっとディープらしい原作をいつか読んでみたくなりました。 [DVD(邦画)] 5点(2012-04-15 16:27:40) |
20. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
《ネタバレ》 余人には不可能なトリッキーな動きが持ち味のアクションスター、野原しんのすけあっての本作でしょう。ワタシも、かあちゃんが脇差しでしんのすけを守ったシーンで鳥肌がたったクチ。丁寧な風景描写や、姫のことになると又兵衛が息苦しくなるシーンなど好印象。正直、「クレしん」で、いい大人がなぜこんなに高評価と思ってましたが、観て納得。清々しく、元気がでる良作。 【170430再見】田舎の剣道部の高校生がそのまま若いおっさんになったがごとくの又兵衛の純情はやっぱりいいですよ。しかし、姫様がよくあるおてんば姫であり、何か特別な魅力を感じませんでした。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-08 11:22:08) |