1. グリーンランド -地球最後の2日間-
《ネタバレ》 うーん。いろいろおかしな点があって怖さが半減してしまった。人々が暴れ出したり利己的な行動に出るのは「ウォーキングデッド」みたいな感じでいいんだがたとえば子供の病歴をあっさり打ち明けてしまうのは余りにも不用心だと思われたし、安易に家族が離れてしまうのもあんな極限状態で軽すぎる行動だなと思われた(息子を奪われたのは仕方ないが)。ところどころで善意の塊のような「優しすぎる」人物が存在しているのも「ウォーキングデッド」的な世界観をぶち壊すだけだし緊張感をも壊してしまう(「私の家族は選ばれていません」という冷淡な軍人はよかった)。さらに何より一番違和感があったのはヘルシンキだのなんだのと世界各地にシェルターが結局点在していたことで、何もグリーンランドだけじゃなかったのかと気付かされること。西欧吹っ飛んだんじゃないの? それにシェルターでの9ヶ月間だって「ウォーキングデッド」的な展開なら何事もなく平穏に避難生活を送れるわけがないのであって、閉塞感やら減る一方の食料や男女の争い奪い合いとかで苛烈な争いが起きていて死者もたくさん出ていてもいいはずなのに全く何事もなかったかのように「9ヶ月後」がすぐにやってきて、しかも「恐竜を絶滅させた隕石よりすさまじい」隕石が襲ったというのに地上の嵐はすっかり去りました、陽光も差していてさぁもう安全ですみたいな感じになるのも奇妙(せめて地球の人口がどれぐらい減ったのかぐらい伝えてもいい)でしかない。避難するまでが物凄く長い映画だが、逆にさっさと避難してその避難所での9ヶ月が本当の地獄でしたみたいな感じの描き方の方が面白かったんじゃないかと思わせる。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-09-28 09:58:07) |
2. KUBO/クボ 二本の弦の秘密
《ネタバレ》 大変美しい映画。親子愛(特に母が子を思う気持ち)のようなものが大変強く伝わってきて、ところどころ涙なしには見られなかった。ただ「クボ」はどうしても名字なので、子供の名前としては変に感じてしまう。スタッフに日本語のできる人はいなかったのか? それと月の帝が実は善良な村の老人であった(しかも村人たちがその存在を記憶していた)というのは伏線も何もなく唐突すぎて意味がわからない。彼らの一族(?)はかぐや姫でいう月の人間のような、地上とは隔絶した存在ではなかったのか。父母は死んでしまったので、普通に考えればこの後クボはこの老人と生きていくことになるだろうなどという考えがよぎったりするとさらに違和感が増す。最後の灯籠流しは感動的だがみせ方にもう少し工夫があるとよかった。子供よりも親に受ける映画だと思う。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-05-14 15:48:39) |
3. クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ
《ネタバレ》 前半は恐らくクレシンで一番怖い映画。今回の敵は人間じゃないのか!と思わせる場面なんか、お子さまならかなり恐怖を感じるのではなかろうか。題名からして物凄く明るい感じがするのに、これは大変意表をつかれた…と思いきや、後半の対決があまりにもアホらしくて萎えること萎えること。あわないんだ前半と後半が。納豆と御飯と味噌汁の食事にお茶じゃなくてオレンジジュース出てくる感じで、がっくりくる。こんなんなら最初からギャグでがんがん押して押して踊りまくっていった方がずっと自然だっただろう。しかもその敵の正体たるや、馬鹿馬鹿しくって、ただただ脱力。「ギャラン道」とか、子供に見せてどうすんだよそんなの。 [インターネット(字幕)] 1点(2016-06-09 03:03:04) |
4. クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者
《ネタバレ》 骨格だけ見ればヘンダーランドに似ている。手下数名つきの悪役(親玉)が最後まできっちり悪役していて、お助けキャラがしんのすけを助けつつ敵を倒すという具合だから。だがなぞっただけのシナリオなんて、専門家でなくても簡単に書けそうだし、そこからはみ出した要素がないからつまらない。 [インターネット(字幕)] 3点(2016-06-09 02:54:56) |
5. クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁
《ネタバレ》 もっと面白くてもいいような主題なんだけど、なんか面白くない。予想を外れないというか、思いがけないことが起きないし、要するにしんちゃんが活躍してめでたしめでたしだねっていうので終始してしまうからだろうか。もっとこう、花嫁が三人ぐらい押しかけてきて本当はだーれだ、とか、美人の花嫁を選ぶことと世界平和とがかみ合わなくなって悩むしんのすけとか……なんかこうひとひねりふたひねりあるとよかった。 [インターネット(字幕)] 4点(2016-06-05 04:58:29) |
6. クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃
《ネタバレ》 つまらない。最大の欠点は怪獣を倒すことで時間を使いすぎて冗長になってる点(焼肉ロードと同じ失敗)。半分ぐらいでいいんじゃないだろうか。後半野原一家がどんどんボロボロになっていく展開にちょっと期待させられるが、それについて明確な解決がないまま映画は終わってしまうのも消化不良。最後のボスも意外ではあるけど馬鹿馬鹿しすぎて受け入れられないし、ぶりぶりざえもんが無言なのも奇妙でしかない(別の声優でいいからしゃべらせた方がいい)。 [インターネット(字幕)] 3点(2016-05-31 01:50:26) |
7. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
《ネタバレ》 うーん……。レモンが任務に忠実なロボットみたいに冷酷一辺倒で描かれていたから、変心する場面にいま一つ説得力がなかったような気がする。序盤でもう少し心を開く場面を描いておくなど伏線がほしかったかな。父親が「うちの娘に何をするんだ」みたいなことをいうところも同じく唐突だが、こっちは実の娘なんでむしろ唐突であることが効果的だった。悪役はもっと非情でもよい感じがしたが、アホみたいにおチャラける他の映画よりは数段マシ。家政婦さんがいい味を出していた。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-05-19 11:37:42) |
8. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル
《ネタバレ》 平均的に面白かったけど、あの凶悪猿がなぜ「お尻歩き」でびびるのかそれがよくわからない……。一番おかしかったのはワニのいる河でのまさお君の大活躍。あんなのコナン君でも多分無理(笑)。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-05-19 11:32:57) |
9. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
《ネタバレ》 「温泉」を下回るクレシン最低映画。流れ的に「指名手配される→つかまる→敵の正体わかる→しんちゃんの活躍で逆転」みたいなものを想像してたんだけど、指名手配されてから逃げる部分がいくらなんでも長すぎ。大体「年齢詐称」とか「幼児変態(?)」とかそんなものがなぜ「凶悪一家」になっちゃうんだっつーの。野原一家がめちゃくちゃ強すぎるのも違和感ありすぎだし敵も魅力なし。まともに観賞する気が失せる映画。ただ一つ、しんちゃんの神様的存在のアクション仮面がテレビでしんちゃんを罵倒する場面、あれだけは笑わせてもらった。しんちゃんが悶絶するのもそりゃ理解できる(笑)。 [インターネット(字幕)] 2点(2016-05-19 11:27:33) |
10. クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉
なんだこりゃ。映画本編(温泉)もひどかったけど、さらに輪をかけてくだらない。やっつけ仕事で時間稼ぎましたってだけ。 [地上波(邦画)] 1点(2016-05-19 11:19:27) |
11. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
《ネタバレ》 「いい映画」だと聞かされて見るのと知らないで見るのとではまるで違う。「傑作」などという評判を知ってしまうと、期待してしまう分だけ要求が高くなって「なーんだそんなに大したことはないじゃん」となりがちだ。クレシン映画は「ロボ父ちゃん」が出色の出来だったので、あれを上回るのは難しかろうと思って一時間ほど冷静に見ていたが、突然始まるあのヒロシの回想場面に完全に打ちのめされてしまった……。 これは確かに郷愁だ。ただ郷愁というと「過ぎ去った昔を懐かしむ」「あの頃はいい時代だったと思う」ことになると思うが、個人的には時代なんてものは付属物にすぎず、郷愁の本質は「過ぎ去った命を懐かしむ」ことであると思っている。ヒロシの回想をみても自分が生きた時代への懐かしさというよりも自分が生きてたきた命の歴史それ自体を振り返る印象が強い。 人生の中盤を越えた(要するに中年です)人間なら多く感じているだろうが、私も徐々にではあるがしかし確実に強まってくる「命の短さ」「人間のはかなさ」つまりは「命への愛着」というか、「自分から息子へ伝わっていく命」というか、とにかく若い時代には頭ではわかっていても現実味がなかった感覚、そこにこの映画は訴えかけてくる。 悪役(とは言い切れないが)も最後までしっかり悪役を演じており、他のクレシン映画みたいにおチャラけすぎて緊張感をぶち壊していない。最後もしんちゃんのギャグを織りまぜながら感動的に締めくくっている。 それにしてもクレシン映画に10点つけるとは思わなかった…。やられた。 ただ……お子さまには理解できないんじゃないかこれ(笑)。 まぁいい。子供はいつか、大人になる。 [地上波(邦画)] 10点(2016-05-16 16:59:37)(良:1票) |
12. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
《ネタバレ》 映画の中に入り込んで帰れないというのは元ネタは知らないが面白いと思った。ただ全体的に説明不足で、なぜあんな現象が起きてしまったのか、なぜボスは「あれ」を封印できたのか、あの巨大ロボットはなんのために誰が作ったのか、なぜ映画の中に人間に協力的な人たちがいるのか、なぜ映画館が無人なのか、あの後映画の登場人物はあの後どうなってしまったのか、家をかなり長期あけていたのになぜシロは無事なのかなどなど、説明があってもよさそうなことについて全く説明がないのでなにか食い足りない。春日部防衛隊はいくらなんでもやりすぎ。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-15 04:13:02) |
13. クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
《ネタバレ》 自分が観た中でのクレシン最低映画(その後、さらにひどいのがあったので最低ではなくなった)。途中まではいいんだけど、丹波哲郎が出てくる後半からぐだぐだになって緊張感はなくなるは面白くないわ……おまけの短編もくだらなすぎて全然楽しめない。これは劇場でみていたらかなり「金返せ」と真剣に怒ったような気がする。 [地上波(邦画)] 3点(2016-05-15 03:32:45) |
14. クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃
《ネタバレ》 元ネタなんて全然知らないので「ええ、クレシンでサボテンに人が食われちゃうの?」と驚かされた映画。だから最後に「実は生きてましたー」ってなるのはちょっと勘弁してほしいと思った。ギャグがあるのは当然として、一方で酷薄な部分もえぐってほしい。子ども向けじゃなくなる? いや、大人も見るんでしょ、これ。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-05-06 17:38:55) |
15. クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
《ネタバレ》 毎回毎回家族愛が主題になるのは宿命だけど、今回はもう一家族加わって効果的になっていた。個人的に下剤飲ませるところのくだりはかなり笑えた。映画館でみててもあれは笑ってしまうような気がする。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-05-06 17:27:44) |
16. クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡
《ネタバレ》 今作は前作以上に悪役が悪役らしい。しかも無敵と言えるほどに強い。どう決着つけるのかと思っていたが、なんか肩すかしされた感じ。結局悪魔を呼び出してしまうのは笑ったが、その悪魔がおチャラけすぎてしまうのはご愛嬌。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-06 17:20:48) |
17. クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険
《ネタバレ》 この話は悪役が筋が通ってておちゃらけすぎないのがよかった。ボスまでおチャラけちゃうと緊張感がゼロになってしまうのでよろしくない。評判ほどには面白くなかったが、何度も出てくる雛形あきこに笑わせてもらった。ただ「1978年……」というのは、当然ながら現在(2016年)では40歳近くなってしまうわけで違和感がほんのすこーしだけ出てくる。まさかこの映画が製作20年後も見られることになるなんてことは考えもしなかっただろうから仕方ないといえばいえるが「〇〇座の18歳よ」というセリフだったらあと20年たっても違和感はないだろう。多分。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-05-06 17:08:44) |
18. クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
《ネタバレ》 平均的でした。母性愛も唐突な感じで出てくるのであんまり効果的ではないように思いました。まぁ母性愛より子供たちの友情物語なんでしょう。「世界を征服」とかいう敵と比べると「市内で悪夢を見せて立ち去るだけ」なんで、悪事としては相当規模が小さいんですが、戦いっぷりは夢世界でなんでもありなんで小惑星までとんでくる有様でかなり盛り上がります。 [映画館(邦画)] 5点(2016-05-06 00:30:24) |
19. クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望
《ネタバレ》 第三作目で、前作前々作よりはよい出来。ただ敵の親玉(の正体)が軽すぎて緊迫感が一挙にゼロになってしまうのが残念。一度話が終わったように見せてから事件が起きるのも面白いんだが、あの敵じゃ緊張感が……。しんちゃんが大人になった姿、筋骨隆々としていてかっこいいじゃないか。あれは声優も思い切ってかえて「たくましい青年野原伸之助」でガンガン進める方がよかったような気がするんだけど。ギャグはギャグでいいが、敵は一本筋が入ったびしっとした悪役の方がいい。好みの問題かもしれないけど。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-05 00:33:02) |
20. クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝
《ネタバレ》 「お前が福引あてたからだ」って追及が二度三度あって母ちゃんがかわいそうだったから「あれは実は仕組まれた福引なんだ」ってことを父ちゃんが知る場面が欲しかった。最後の決着がだらけずよかった。 [地上波(邦画)] 4点(2016-05-05 00:26:14) |