4. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 セットのスケールの大きさや、土の匂い、泥臭さは黒澤監督そのものなのだが、アップショット、静寂、間を多用して、まるで舞台劇を見てるかのような展開は、他の時代劇とはかなり異質に感じてしまう。 シェークスピアの舞台劇マクベスが原作で、原作の持つメッセージ性や雰囲気をそのままに、黒澤流の日本時代劇に仕立て上げましたという名作。 映像表現はさすがの一言で、監督の見せたい表現したいものが、ダイレクトに伝わってくる。 「映画」としては文句無く一級品なのだが、最初から最後まで、重い、暗いで、私好みの映画ではなかった。 やっぱ他の黒澤監督(とその仲間達)のオリジナルの脚本のほうがいいな。 [DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 18:47:32) |