1. クイルズ
あの禁断の書のマルキ・ド・サドが、牢獄で書きたくて書きたくて気が狂いそうになるの。「Quillを俺にくれえええっ」て。「薔薇の名前」を彷彿させるような、一種の「知」への禁制下で、独房から独房へと伝言ゲームのように一節ずつ伝えあう声がこだまするシーンがある。鳥肌たっちゃった。サド役は「シャイン」のあの人よね。名演でした。 9点(2001-06-04 18:18:51) |
2. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
うわーい、皆チビシーね。これ、ジャック何とかっちゅう実在のダイバーを元にしたストーリーだよね。実際の彼はどうなんだか知らないけど、映画の中のジャックの、人間社会ではまるで機能しない、水の中でしか生きられないような、どこか人間離れした「清さ」に惹かれた。ジャン・レノを見たのも、この映画が最初。ガハガハと笑うイターリアの男が、ママには頭が上がらなくて、ちっちゃくなっているのが傑作で、以来「エンゾー」という名前は、忘れがたいものとなったのでぃす。 8点(2001-03-26 16:58:14) |
3. グッドナイト・ムーン
うーむ、どちらか一方の視点に片寄って描いていないからこそ、最後の女同士の「和解」に納得がいくんじゃないかなあ。「離婚・再婚」を女の視点から描いたものとして、なかなか良く出来ていたと思う。再婚というのは、男にとっては「妻」を変えるだけかもしれないけれど、女にとっては、「家庭」を失うことであり、新しい家庭の一員として責任を持つこと。サランドンもロバーツも、互いの心境がわかるからこそ、この転換がスムーズにいかないわけで。この映画で情けないのは、エド・ハリスの演じた亭主よ。このへん、男にも言い分はあるだろうし、苦労もあるのだろうけれど、夫の苦悩は描かれていなかった。新しい「母」に子供を頼むと言い残してゆかねばならないサランドンの演じた「元妻」の無念さを、痛いほど理解できるロバーツだったから、この映画は美しいのだと思う。 8点(2001-01-28 09:56:11)(良:1票) |
4. 狂っちゃいないぜ!
どこか悟り切った男(彼の穏やかな目は、いったいどこを見ているんだ)の役をソーントンが好演。キューザックもおチャメなだけじゃなくて、頭脳派の側面を見せてくれる。アクションものじゃなくて、ハートウォーミングなエンディングだけど、ええの、ええの。でも、アンジェリーナ・ジョリーって、お色気たっぷりの役をやっても、「ただのビッチ」じゃないところが凄いわ。(ほんと、この邦題はひどいね。) 7点(2001-01-09 17:28:49) |
5. グリーン・デスティニー
アン・リーですもの、アジア映画というより、ハリウッド色の濃い出来上がりですわね。マトリックス?いーえ、「気」を高めれば宙も舞えりゃー、水の上も駆けられるのよ!(都合のいいところだけ「中国四千年」なの。)でも、主役の女の子(Z iyi Zhang)もミッシェル・イオーもかっこいいじゃん。女が強いことは良いことでしてよ!Ziyiは「ラッシュ・アワー2」への出演も決まっているようで、楽しみだこと。 7点(2001-01-04 13:37:53) |
6. 雲の中で散歩
アンソニー・クインに10点、すね。 6点(2000-10-09 05:40:14) |