41. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
《ネタバレ》 犯人が難聴というのがミソであるが、どれくらいのレベルなのかよくわからない演技だ。全く聞こえないわけではないらしい。 最後の決定打は、犯人の難聴という障害がオチになっているが、こんなの日本のサスペンスドラマでは絶対出来ないだろう。そう思うと大変自由奔放なプロットで支持したくなる作品だ。 [地上波(吹替)] 7点(2010-03-06 21:58:11) |
42. 刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
「イヴの総て」の女優だとすぐに分かる人は少ないと思う。白黒とカラーでは全く違う女性に見えるし。 過去の過ちというものは、いつまでも引きづってしまうものなんですね。 犯人が女性だと、そこに恋愛、または愛のもつれが走ってしまうパターンは、とても現実的に感じます。 犯人が誰を殺したいのか。パンクしないタイヤ、犯人が家を売ろうとしない理由など、とても高度なトリックだと思います。 犯人が焦って走れば走るほど、その先にコロンボが待ってるシーンは既にお約束だ。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-21 16:02:08) |
43. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 以前から、自分が犯人だと疑われたら、コロンボも殺しちゃえばいいのにって思ってたけど、世の中そんなに上手くいかないものです。 コロンボがフグを試食するシーンに、日本人と欧米人の捉え方は違うのではないでしょうか? 間違いなくフグに詳しい日本人の方がサスペンスを感じると思います。 コロンボのセリフが日常会話と事件をさりげなく重ねて喋ってるのは特に注目すべき点です。面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2010-02-20 22:20:48) |
44. 刑事コロンボ/黄金のバックル<TVM>
《ネタバレ》 消炎反応の理屈や姪の部屋にバックルを隠す意味などの突っ込みは抜きにして、犯人のルースがとても哀れで悲しくなってきます。 恋人を姉に取られた過去、自分が産んだ娘を姪と呼ばなければならない現在、そして唯一自分に残された赤字経営の美術館の未来……。 彼女は最後に残された物を人の手に渡したくなかっただけなのです。 人の死については誰だって「死」を思い出すものでしょう? その言葉にコロンボは、「そして殺人は殺人を思い出させる……」 コロンボは、もはや時効(?)になった姉の旦那(かつてルースの恋人)の死と現代の死を天秤に掛けさせ、ルースは、過去を封印する方を選ぶ。 ラストシーン、コロンボにエスコートさせ、部屋を出ていくルースの後ろ姿に胸が痛みました。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-14 21:09:36)(良:2票) |
45. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
《ネタバレ》 子供の頃に観て、今もまだ記憶に残ってるんだから、やはり面白いんだと思います。もう、この作品は客観的に観れません。 因みに、共犯の女性を殺した時、なんでコロンボも殺さないんだ?って、子供の頃の感想も全く変わっていません。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-13 09:02:09) |
46. 刑事コロンボ/ハッサン・サラーの反逆<TVM>
《ネタバレ》 犯行計画は面白いけど、動機が不十分だと思います。たとえ犯人がわからなくても、警備隊長が過激派の学生のせいで殺されたとは考えにくい。 もし私が犯人だったら、いくら犯行が時効、または証明されなかったとしても、コロンボに自白したりはしない。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2010-02-13 08:47:19) |
47. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM>
コロンボのシャイでユニークな人物像と「フレンチコネクション」のような地道な捜査が、とても印象的に残りました。ラストは途中から予想出来ましたが、それが、しっかりと視聴者を納得させるものとして終わらせたので満足度100です。コロンボはテレビを点けていたら偶然、久々に観ました。 ピーター・フォークさんのご冥福をお祈りします。 自身の監督作品なんですね。 日本の刑事ドラマでは出来ない面白さがここにあります。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-07 18:21:54) |
48. 結婚哲学
《ネタバレ》 サイレント映画でこれほど観客に訴えてくるシナリオを、私はほとんどお目にかかったことがない。 登場人物がおどけて見せたり、パントマイムで人を笑わせるのは簡単なのかもしれない。 本作はコメディタッチも含まれているが、本筋は「愛」の表現であり、小道具や人物のさりげない行動から誰が観賞しても理解できるベルにある。 サイレントという現代の若者には抵抗があるかもしれないが、同じような顔でも髭を生やしたり、髪の色、髭を蓄えたりと、子供が観てもわかるように仕上げている。 映画製作の勉強をしている人は必見! [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-10-25 04:59:11) |
49. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
《ネタバレ》 放送された前日に「スピルバーグ自作を語る」という、本人が90分間喋り続ける番組を観ました。 今回のコロンボは、スピルバーグ自ら自信作と語っているほどで、名作「激突」の製作に漕ぎつけたきっかけにもなったそうです。 聞き逃すと忘れてしまいそうな細かいセリフから犯人を嗅ぎわける推理ですが、この推理だと、殺された作家の奥さんも共犯として考えられるんじゃないかという気もしました。 出来として他のエピソードより、ずば抜けた話しとはいえませんが、20代という若さで、これだけきっちりとしたドラマを作り上げたスピルバーグは、やはり天才であります。 最後に口に出した犯人のセリフも、観る者の心に突き刺さるものを感じました。 ピーター・フォークさんのご冥福をお祈りします。 今回、NHK総合テレビのアーカイブスに選ばれた理由は、やはりスピルバーグ絡みと視聴者にとっても印象に残るものがあったからだと思います。 二人目の犯行は、ちょっと酷だったかもしれませんね。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2009-10-09 05:35:17) |
50. 下宿人(1926)
私の大好きなスパイク・リー監督の「サマー・オブ・サム」という映画が、この映画をそのまんま下敷きにしていたのにビックリしました。私の他に気づいた人いませんか? 是非、本作と合わせて鑑賞してみてください。面白い発見が沢山あります。本作は、サスペンスのジャンルかもしれませんが、やはりヒッチコックは面白い人間像を作る監督なんだと痛感しました。 公開当時は無声だったようですから、音を消してみるのもいいかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-19 00:00:37) |