1. ゲット・ショーティ
トラヴォルタのオレ様模様が鼻につく。映画小ネタにはクスリとさせられますが、話がごちゃついて集中できなかった。 顔を踏みつけられたハックマン、こんなの了承したのに驚くやら侘しいやら。 無理矢理感な結末にネタバレ禁止の作品に思えました。 [DVD(字幕)] 5点(2025-03-23 12:04:23)★《新規》★ |
2. ケープタウン(2013)
《ネタバレ》 舞台となったケープタウン黒人街の吹けば飛んで行きそうな貧弱な住居や行方知れずの子供達を気にも留めないところ等、アパルトヘイト未だなのかと感じたところ。殺人犯を追う黒人警部と白人警官が製薬会社等の大きな悪に立ち向かうという展開は飽きずに観れましたが、小説映画化と言うことで作り込んだであろう脚本は、どれもに尻切れトンボさを感じてもどかしい思いに。 それでもフォレスト・ウィテカーが表す「怒と哀」は流石の名優ぶり。彼の「喜と楽」がカケラも無い悲しい物語でした。 本サイトで知ったフランス映画というのに100へぇです。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-30 00:39:28) |
3. ゲット スマート
タイトルロールで ABBAの take a chance と共に流れるテレンス・スタンプ、ジェームズ・カーンにテンション爆上がり。(ここがピークでした) 他にもアラン・アーキン、ロック様、アン・ハサウェイ、スティーヴ・カレルとナイスキャスティングでありながら、脚本が個性派を活かせてなく、ハラハラもお笑いもそこそこ止まりだったのがとっても残念。 汚いシーンにメル・ブルックスを思い浮かべてたら本作に参加していたようで「なるほどね」 キラキラ輝く存在感で一人気を吐いていたアン・ハサウェイに拍手喝采。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-02 23:55:50) |
4. 月光の女
ベティ・デイヴィス持ち味全開、身勝手な保身の為目を剥いてペラッペラ喋り倒す嫌らしさは通常の2割増しといったところ。ただ、意外性が無い想像通りの展開になるのはミスキャストとも思えます。お目当てハーバート・マーシャルの哀れな旦那さんに最近立て続けの「しっかりせんかい!」 悪女をたじろがせるゲイル・ソンダーガードの特筆もののド迫力に上には上があるものだと感心しきり。この演出演技は凄い。 短い尺ながら業の深さが浮き彫りとなる結末に至る見応え十二分、流石の巨匠作と呼べる秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-07-19 16:07:19) |
5. 拳銃魔(1949)
《ネタバレ》 冒頭シーンから異様な緊張感で掴みはOK。幼少時から拳銃大好きでヒヨコ殺しのトラウマから殺生はしないと固く誓ったバート。彼の人となりが端的に示される演出も良。旧友二人と行ったカーニバルで出会ったローリー。愛情ではなくバートに寄生する究極のファムファタールだった。こんな事ではいけないと分かっていても純粋な愛情から抗えず泥沼にはまって行き予想通りの結末を見せた起承転結は、脚本(ダルトン・トランボが赤狩り最中で名義を借りたそう)、主演二人の迫真の演技、迫力満点なカメラワーク、による怒濤の展開で87分あっという間。バートが初めて殺生するラストシーンがやるせなく深い余韻を残します。 低予算B級作品ということですが、本作は低予算でも特A級傑作ノワールです。 [インターネット(字幕)] 9点(2022-05-07 22:54:15) |
6. 月世界旅行
色がついているのにビックリ! ストーリーは一応あっておとぎ話風の舞台設定もクスッと笑わされはしましたが、演技の概念が無かったのかと思えたお遊戯会並のドタバタ模様に辟易したところです。ただ、SF作品初めの一歩に触れる事が出来たのは有意義でありました。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-31 01:17:28) |
7. 月下の銃声
人間関係がイマイチ分かり辛く、ジメジメした辛気くさい展開結末に目を開けているのがやっとの状態。ロバート・ミッチャムのサイコパスを思わせる顔つきが辛気臭さに輪を掛ける。とりあえず入れときましょうかのようなロマンス描写は全削除でよかったかと。本作が傑作「罠」の前年に作られているという「へぇ」に+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2021-12-30 16:21:23) |
8. 警部
ベルモンド、今作のアクションは彼にしては控え目。こんな警部何処にも居てませんと言えるムチャクチャぶり。フィリップ・サルドの哀愁漂うスコア(+1点)に似合わぬ、男気を感じない起承転結が物足りないところですが、カラリとした中にも色気漂うベルモンドの笑顔には惹き込まれました。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-24 14:15:40) |
9. 拳銃貸します
良質な脚本、切れ味鋭い展開、滑らかなカメラワーク。フィルムノワールの秀作ですが傑作と言えないのが残念。アラン・ラッドは端正ではあるものの、アラン・ドロン程に突き抜けたものが無いのがとても歯痒い。超ヘンテコな邦題、つけた人に理由を聞いてみたいものです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-18 00:18:19) |
10. ゲームの規則
初見。笑えるところは一つもなく、怒り悲しみの感情も皆無で、貴族階級に向ける皮肉な視線も感じず。全編に亘って吐き散らかされる台詞に「喧しい!!!」嫌気がさしてグッタリとなりました。世の中のルールは自分には当てはまらないとする者達がゲームの規則とのたまう事に白けるところです。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-12-14 03:50:49) |
11. 結婚の夜
よく考えてみると身勝手で強引でナルシストな男もゲイリー・クーパーが演ずると腹立ちも中和されるから不思議。マーニャが不憫で不憫でもう・・・あまりと言えばあまりな結末に落ち込みます。 [DVD(字幕)] 5点(2020-09-03 15:56:28) |
12. ゲット・アウト
《ネタバレ》 予備知識ゼロ。「招かれざる客」(傑作)「スケルトン・キー」(秀作)のいいとこ取りを狙ったかのような本作。中途半端感で萎えてしまいます。脱出劇に至っては馬鹿馬鹿しくてポカーンと眺めておりました。一生懸命伏線を張り巡らしているものの、それだけでアカデミー脚本賞というのが驚きです。どことなくふてぶてしさを感じるダニエル・カルーヤ。彼が悪役として白人の体を乗っ取る筋立てのほうが盛り上がった気がします。 [DVD(字幕)] 3点(2020-05-21 00:54:33) |
13. 決断の3時10分
終始物静かなベンは西部劇悪漢キャラらしからぬ存在。ダンの心を見透かすように金で釣ろうとするネチネチぶりに血圧が上がる。甲斐性なしを突かれて金に転びそうになるダンを応援し続けて血圧が上がる「踏ん張れ!」 グレン・フォード、ヴァン・ヘフリンのキャスティングが絶妙 力が入りっ放しの展開を経た結末に釈然としないものを感じていたものがラストショットに消し飛んでしまった。乾いた心にまで沁み入ってくる雨模様が絶品。 異色であり上質の西部劇を堪能しました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-06-10 22:04:53) |
14. 激怒(1936)
《ネタバレ》 拘置所前の群衆に集団心理の恐ろしさに息を呑むものの、その先の暴挙は現実離れにも程があるものでかえって白けてしまい、あそこから生還できたというのも無理筋で興に乗れません。犯人が特定されないと高をくくっていたゲス共の顔が防犯カメラ以上に鮮明に映っているのに胸のすく思いに。この演出は見事。この先建設的に生きようとする決断は納得させられるが、監督らしからぬものを感じモヤモヤが残る事に。 [DVD(字幕)] 7点(2019-05-31 23:58:25) |
15. ゲティ家の身代金
緊急登板による9日間の追加撮影で金しか愛せない守銭奴ジャン・ポール・ゲティを表現したクリストファー・プラマーに拍手喝采。「巨大な敵と闘っている」ミシェル・ウィリアムズの好演も印象深い。今一つ華に欠けたマーク・ウォールバーグに代わってコリン・ファースをキャスティングして欲しかったなぁ。 [DVD(字幕)] 8点(2019-04-29 01:59:38) |
16. 毛皮のヴィーナス(2013)
ワンシチューエーションの役者二人のみの会話劇。92年の「赤い航路」が甦るエマニエル・セニエは年増のミミといったところ。対するマチュー・アマルリックの「もう、ここが何処だか・・」と言う芝居と現実の境目がなくなる攻守目まぐるしい展開で見せるM性、S性が絶品。「お許し下さい」「そうはさせない」が堪らない。口紅を塗られた姿はポランスキーの化身のようで、この時初めて彼は若きポランスキーに顔かたちが酷似していると気付く。 お互いへの信頼の上に成り立つSMプレイ。そこが抜け落ちている事への監督の警鐘なのか悔恨なのか。80歳にしてこのような作品を作り上げる監督の数奇な運命を背負って生き抜く強さを敬愛して止みません。 [DVD(字幕)] 9点(2018-10-15 10:31:42) |
17. 拳銃王
《ネタバレ》 お目当てカール・マルデンは酒場の主人を彼らしい実直さで好演。モッサリした邦題からグレゴリー・ペックの大暴れを想像していましたが、真逆の静謐な人間ドラマでした。「お前だけ幸せに暮らせると思うなよ」声なき声が聞こえてくる最期が切なくて堪りません。傑作西部劇にして忘れじの逸品。 [DVD(字幕)] 9点(2018-09-07 17:33:06) |
18. 剣鬼
特異な出生に対する世間の蔑みに晒されて生きる斑平の突飛過ぎるキャラクターに唖然とするも、世間に対する妖気とお咲に対する爽やかさを併せ持つ姿に市川雷蔵ならではの味わいを感じる。手塩にかけた花を愛でて穏やかに暮らす事が叶わない決闘模様が切なかった。 [DVD(邦画)] 7点(2018-02-16 13:26:47)(良:1票) |
19. 月下の恋
霊の存在を否定する男が数々の心霊現象を目にするありがちな物語。ボディダブルのベッドシーンはトンチンカンな邦題に相応しい失笑モノ。昔あったCM「きれいなだけでは叱られます」があてはまる何も心に残らない凡作。 [DVD(字幕)] 3点(2017-11-15 14:12:50) |
20. 現金に手を出すな
《ネタバレ》 年寄チームVS若造チームの他愛ないお話であってもジャン・ギャバンのオーラに見惚れる。無法者に対する因果応報な結末に耐える姿は絶品。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-15 02:50:19) |