1. ゲロッパ!
《ネタバレ》 監督は本当にこの映画を撮りたかったのかな?いや、撮りたかったんだろうけど撮りながら途中で「こら、あかんわ」て思ったんじゃないだろうか。音楽をフィーチャーした映画ってかっこよくないとダメだと思うんだけど、全然かっこよくない。見せ場のゲロッパのシーンもエンドロールも。カメラワークはよくないし、画面から伝わる現場のノリがハッキリ言って気持ち悪い。無理してるなぁと思わずにはいられない。比べるものじゃないかもれないが、座頭市の方が遥かに洗練されててかっこいいですわ。お話もちょっと軽い。特に常盤貴子の変わり身にはものすごい違和感を感じた。二十年以上もわだかまりがあったのにあんなにあっさりと「おとうちゃん」て呼べるか?井筒監督の映画って「なんやかんやあったけど、結局始めと終わりであんま変わってへんやないか?でも、なんかええなぁ」ていうとこが好きだし関西人ぽいと思うんだけど、この映画はブラックミュージックというより東京にかぶれたような感じ。きれいにまとめようとせんでもええやん。観客を意識し過ぎたのか?テレビに出過ぎたせいなのか?今度はもっとコテコテのドぎつい映画を撮ってください。 5点(2004-09-18 01:49:26) |