1. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 どなたかのレビューで、この監督の本領は「セブン」や「ゲーム」で発揮されているとされていたので、早速、鑑賞することに。冒頭の家族を撮影したフィルムの不気味さでその後の展開が暗示される。セブンにも劣らない壮絶な話が予想される。弟の勧めでゲームに引きずり込まれる主人公。案の定、なぞのゲームで生命の危機が続くことになる。一難さってまた一難。さすが、フィンチャー、芸が細かい。だが、私は途中から不思議な感覚を体験をする。たぶん、ここであの男が出てくるとか、こいつはゲームの仕掛け人かも、といった予感が的中してしまうのだ。まるでデジャブのようだ。物語が終盤に近づくにつれ、その予感は益々当たっていく。どうしたんだろう?ついに、屋上に上り、最大のクライマックスの時に、謎が解けた。あれー、これ観たことある。気づくの遅せーよ、自分。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 22:14:19) |
2. ゲロッパ!
なかなか面白かった。途中泣いちゃったし。日本版「ブルース・ブラザーズ」ですね。あれで、本物のJBが出演してたら、満点なんだけどなあ。ハリウッドとは予算が違うのかなあ。せめて、森進一ぐらい本物でもいいんじゃないか、そっくりさんのマイク奪って、昌子帰ってくれ!と叫ぶ。洒落にならない?この時は、まだ別れてないか。内閣調査室の連中に、役所は意思決定が遅いよって言う台詞には笑えたなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-25 23:51:32)(良:1票) |
3. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
けっこう、最後はハラハラしました。犯人が珍しくコロンボに殺意を抱いており、いつ毒をワインに入れるのか、あっ、の、飲んでいいのか?うわっ、そう来たか。と言うわけで、なかなかの作品。イタリア料理と並んで日本料理も楽しめるし、それほど変な日本描写でもないのは、LAは日本人が多いからかもしれない。警部の料理する姿は、まさに、かみさんに逃げられた甲斐性なし亭主みたいだ。失礼。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-23 18:35:53) |
4. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
何とも素敵な老推理作家だ。姪の復讐と言うのも同情を誘う。コロンボのスピーチも味があった。まあ、一つひっかかるとしたら、鍵となる謎のメッセージを残したのが、ぼんくらの被害者という点か。なかなか味わい深い作品ではある。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-22 16:33:35) |
5. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
これは、犯人に同情してしまう。弱みを握られ、金を半分奪われ、自由にさせてくれない冷たい金の亡者の女。殺したくなる気持ちもわかる。人がいい分、詰めが甘く、演技でカバーできる状況でもないし。しかし、逃れる方法は他にもあったろうに。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-26 23:58:26) |
6. 刑事コロンボ/さらば提督<TVM>
殺人シーンの直後しかないので、何かおかしいなという印象のまま後半へ。しかも、犯人(と思っていた)ロバート・ボーンが、・・・。異色の作品ながら、笑いのツボは他の作品に負けないぐらい、けっこう揃っています。若干、物足りなさが残るかな。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-23 22:49:02) |
7. 刑事コロンボ/仮面の男<TVM>
特に前半はCIAがらみの本格サスペンス風で、けっこう完成度が高い印象です。追い詰め方とアリバイ崩しは相変わらず見事。最後は犯人と同じ気持ちになりました。あの時間がわかる仕掛けをいとも簡単に破られたとき、やられたと思ってしまった。優秀なCIAのスパイである犯人の最大の失敗は、コロンボを普通の刑事と思った事ですね。 8点(2005-02-26 21:18:47) |
8. 刑事コロンボ/ハッサン・サラーの反逆<TVM>
外交官特権は、如何ともし難いので、逮捕はさすがに無理かなあという雰囲気に持っていって、あの展開ですか。意外性ではなかなかの作品。状況証拠とは言え、犯人も所々ドジふんでるのは、どうせ逮捕されないという安心感かな。動機に説得力が欠けていたけど、遠慮気味のコロンボ節はいい味出してます。 7点(2005-02-19 11:25:44) |
9. 刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM>
《ネタバレ》 この追い詰め方は好きですね。最初は完全犯罪の雰囲気十分だったのが、ドアが開いたときと最後の動かぬ証拠で、後味スッキリ、爽やかな印象となっている。その分コロンボ節がいまひとつなのはしょうがないか。猫を追い掛け回すのが趣味の愛犬が活躍しております。 8点(2005-02-05 16:07:58) |
10. 刑事コロンボ/歌声の消えた海<TVM>
捜査権限がないコロンボは、いつものいやらしさとしつこさが半減。見事な引っ掛けはありましたが、控えめに、地道にやっていましたね。犯人は、奥さんに浮気がバレて離婚される事を恐れるあまりの犯行、コロンボはせっかくの休暇を楽しむどころか奥さんを気にしてばっかり。他人事とは思えなくて、妙に納得する話だ。辛いよね、お互いに。 7点(2005-01-30 23:34:42) |
11. 刑事ジョン・ブック/目撃者
異文化を理解する難しさを感じました。人種や宗教でも同じ事でしょう。理解する努力が必要です。こっちが常識と思っている事でも、良いと思っている事でも、押し付けてはいけません。勧めるのもトラブルの元か。刑事ものと言うよりは、恋愛もの。刺激がなく、静かで平穏な幸せっていうのも悪くない。 8点(2005-01-16 23:57:53) |
12. 刑事コロンボ/自縛の紐<TVM>
恥をさらすようだが、練られたストーリーだとは感じたが観終わった時はピンと来なかった。何で靴の紐ごときで、と思ったのですが、皆さん(特にNo1の方)のレビュー拝見して、なるほどとだいぶ遅れて関心した次第です。言い訳ではないが、観ていたときは眠くて、終わったら寝ることだけ考えてたもんで。(立派な言い訳だって?)相変わらず、犯人に思わず同情しそうになるぐらい、これでもかと、犯人の気分を逆なでするコロンボ節が炸裂しています。 7点(2004-12-24 18:44:53)(笑:1票) |
13. 刑事コロンボ/権力の墓穴<TVM>
相手が上司だろうが次長だろうが、立派に引っ掛けて、最後は抵抗もできないほどやっつけてしまいます。完璧に逃げ場をふさいで、言い訳も許さない追い詰め方。スッキリする終わり方で、観てる方は良い気分になるのだが、犯人はたまったものじゃないだろうな。目の玉ひんむいて「このショボクレ刑事が、上司の俺をハメやがって」という顔してたな。まあ、その後「悪いのは俺だけど」と思ったかどうか・・。 8点(2004-12-23 01:22:12)(笑:1票) |
14. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
途中まで、完全犯罪の雰囲気で、コロンボがどう解決するのか興味深い作品、になるはずだったのに。まずアイスクリーム屋の変装は、スタジアムを出るときと戻るときだけで良かったのに。それと、アリバイ工作とは言え、電話をかけすぎ。実に惜しい。でも、そうしたら、さすがのコロンボもお手上げだったのかな。なかなかだが、名作の一歩手前的作品か。 7点(2004-11-23 21:41:43) |
15. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
被害者の奥さんの金遣いの荒さと浮気が犯行を計画する要因となっていますが、犯人は逮捕され旦那は殺されたのに対し、奥さんは晴れて浮気相手と一緒になることに、という結果と誰でも気づきそうな決め手は、もう一工夫欲しかった感じです。ただ、この作品の見所は別にあります。コロンボが坂から転げ落ちるシーンが秀逸。ウィルソン刑事とのからみも興味を引きます。これらが、ラストのあっけなさを補っております。 6点(2004-11-22 18:53:11) |
16. 刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM>
舞台になったハリウッドボールは、ビートルズなんかも公演してますよね、たしか。それは、いいとして、あの少女が犯行当日犯人を目撃したと言うところで、だまされてしまいました。憎い演出だ。決め手も、全然思い浮かばず、私の鈍感さを思い知らされる作品となりました。犬がここで登場したのか。警部、注射は苦手ですか。 7点(2004-11-14 23:54:11) |
17. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM>
犯人をどうやって追い詰めるのかに加え、何処に死体を隠しているかも興味を引き、なかなかの作品でした。すんなり死体が出てこないとは思ってましたが、一見無駄な作業がポイントにもなってます。コロンボが監督までやっていますね。お役所仕事を皮肉っているのも笑えます。アメリカでも同じなのか。 7点(2004-11-14 05:10:37) |
18. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM>
たしかに、被害者は宗教に気持ちが染まってしまって、それが人生の全てでは、宗教感が薄い夫はたまりません。やはり、犯人の閉塞感と第一線の歌手としてのプライドは理解できます。まあ、ちょっと女癖の悪いところは目をつぶるとして、スパースターらしい生活はしないとね。弱みを握られ、それを何かにつけてネタにされれば、魔がさします。警部、あんな素晴らしい歌を歌える人は悪人ではないですよね。 7点(2004-07-19 00:41:37) |
19. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
父親の盲目的愛情が動機であり、解決のポイントにもなっています。被害者の奥さんの精神科医や犯人の息子、さらに天才子供もみんな人間らしく悩みを抱えているところが国家のシンクタンクを舞台にしているわりには、庶民的な雰囲気を作っている要因になっています。もちろん犯人もそうですね。父親としての気持ちはよくわかりました。 7点(2004-07-17 08:21:17) |
20. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
コロンボが本気で怒鳴った時はびっくりしました。いつも、とぼけて、人当たりも良く、犯人に対してもしつこいけど紳士的な態度なのに。これは、よっぽど頭に来たんだと思うと同時に、逮捕への執念と犯罪への怒りを感じました。たまに、いつもと違う面を見せると、お馴染みのあの姿がよけい味なものになります。正義感は人一倍持ってますね、警部。 7点(2004-06-22 20:08:06) |