2. 劇場版 仮面ライダーオーズ/OOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
《ネタバレ》 itunesにてレンタル視聴。 ライダー作品として、とてもおもしろかったです。 ライダーが強敵と戦うというポイントにしっかり焦点を当ててあり、オーズの特別編として成り立っていました。 戦闘シーンも工夫を凝らしてあり、特にガタキリバから全コンボに同時変身してのスキャニングチャージにはしびれました。 また、松平健の殺陣のキレには、「なんで人間が怪人倒してるんだよw」というシラケた空気が全くなく、「この将軍様なら、スキャニングチャージしちまいそうだ」という説得力がありました。特撮とは異なる進化をたどったアクションが、最高に画になっていました。 最初に、「白線流してた酒井美紀が悪役かよ」と驚かせたのも良かったです。母親役にも驚きましたが…。 惜しむらくは、「人と人との絆」の話と「過去に遡る」話は分けたほうが良かったかなぁ、と感じました。 「人と人との絆は、いつの時代の人とも結ばれる」というテーマはとてもよく伝わっているのですが、親子の絆と時代を超えた絆の両方を描くにはもう少し尺がほしかったです。テーマをしっかり分けて、2本の映画にしてくれたほうがより良かったかなぁ、と思います。将軍様がかっこ良すぎるので、マツケンとのコラボはもっと見たかったです。金銭的な問題も理解できないことはないのですが…。ここは減点とは思いません。 減点ポイントは2つ。 1つは、ブラカワニが唐突すぎること。もう少しまともな理由が欲しかったです。映画限定フォームになってしまう理由も説明されていません。ブラカワニのグリードはいたのかしら?テレビくんフォームレベルです。タマシイコンボのほうがよっぽどマシでした。ブラカワニ自体はとっても良かったんだけどなぁ。将軍様の御心がメダル化するとかのほうが良かったです。 もう1つは、やっぱり新番組ライダーが強すぎなこと。オーズがダブルに出たときはちょうど良い感じだったのに、今回はダブルがディケイドに出たときくらいひどいです。どう見ても、「だったら、オマエが倒せよ」とツッコまざるをえません。それも今見れば、ベースステイツのまま楽勝ペースというのはいくらなんでもいけません。その相手をオーズは全コンボで倒すんだから、なんだかなぁという気になりました。 とは言え、良作です。 子供たちには、ぜひ、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に楽しんでもらいたいと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-05-31 23:44:54) |