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プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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1.  刑事グロム VS 粛正の疫病ドクター
ロシア発・ロシア初のコミックヒーローの映画化だそうです。何やらチープさが漂う珍妙なタイトルですが、刑事グロムは主人公の一匹狼の刑事の名前で疫病ドクターの方は法が裁けない悪を裁くダークヒーローのような存在です。まあダーティハリーvsバットマンみたいな内容ですね。と言っても主人公はそこまで過激でもなく文字通りよく考える慎重派でむしろシャーロックホームズやジェームズボンドのようなキャラクターの方が近いですね。バットマンもどきの方は人を殺しまくるヴィランで、劇中でバットマンは殺さないってツッコミもちゃんと入ります(笑)。舞台となる街サンクトペテルブルクもゴッサムシティっぽいところもあり雰囲気は悪くないです。フラッシュのパクリみたいなタイトルロゴで始まり、序盤はつまらない寒いギャグが続くのでこりゃダメだとがっかりしてたのですが、疫病ドクターが暴れ始めてからはシリアスなムードになりちゃんと面白くなります。ロシアの富裕層への批判やSNSの功罪に触れていたり軽いノリではありますが意外と社会派な側面もあり、新人警官やヒロインとの微笑ましい関係性も日本人にも受け入れやすい要素ではないでしょうか。アメコミほど非現実的な設定もなくオーソドックスな娯楽作品として悪くない出来です。物珍しさも込みの評価にはなりますが見て損はしない作品だと思います。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-09-19 22:34:57)
2.  ケイコ 目を澄ませて
フィルム撮影で若いかわいそうな女性が主人公、この映画の情報を見た時おじさんウケ全振りみたいな映画だなあと思いましたし実際に見てもその印象はむしろ強まるばかりでした。黒背景白文字の字幕は聴覚障害者だからサイレント映画オマージュってわけですか、安直な発想ですね。聴覚障害者やコロナ禍を題材にしてるだけでやってることは明確なストーリーやメッセージがあるわけでもなく閉じた人間関係の中で淡々と丁寧な日常描写を重ねるってよくあるパターンです。聴覚障害へ無理解な人間を登場させたところで明らかに今いる場所に居心地よく安住している人間が作っている作品です。一番劇的な展開が障害者本人に関わることではなく所属してるコミュニティの危機というのもおかしいですよ。しかもそこが戦前から続く日本で一番古いジムというのがいかにも権威主義的です。父親的存在に最後まで依存し続け変化することをネガティブに描き、内は味方で外が敵という発想しかない。こんな保守的なだけの映画が過剰に評価されていると日本映画はますますダメになると思うのではっきり批判しておきます。
[インターネット(邦画)] 3点(2023-05-19 22:36:35)
3.  月光仮面(1958)
どうせショボい作品なんだろうと思って観てみたらこれが結構楽しめました。ヒーローもののフォーマットが定まる前の作品なのでいろいろ新鮮です。お婆さんの悪役なんてそういえば最近の作品で見ることなんてあまりないですね、昔話では悪い年老いた魔女なんてよく出てくるもんですがその過渡期という意味で貴重かもしれません。テレビ版は見たことがないので月光仮面の正体が誰なのかよくわからないのもある意味お得だったかもしれません(笑)。月をバックに登場するシーンは素直にかっこいいですね。日本映画黄金時代の作品ですのでこんな子供向け作品でも機関車とのチェイスやらヘリコプター飛ばすやら結構大がかりな撮影もやっています。科学者が危険な兵器を生み出してしまったのでそれが悪人に利用され恐ろしいことに使われやしないかというお話はちょっと褒めすぎかもしれませんがテーマ的にはそれこそ初代ゴジラと変わらない。まあこういう連続活劇っていかに次回に引っ張るかがキモですのでまともにテーマが処理できるわけではないのですが、昭和の漫画や特撮が好きなら一見の価値ありかもです。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-03-14 23:32:17)
041.60%
172.80%
2114.40%
32811.20%
43614.40%
56224.80%
64819.20%
72710.80%
8197.60%
952.00%
1031.20%

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