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1.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
最初は、幽々白書のカトリック系アダルト版だなぁ、と思っていたけど、最近私は、本作を、かぐや姫の罪人バージョンと呼んでいる。但し、本作の姫様は、求婚者・じゃない・仕事仲間の集めたアイテムを駆使して、姫様本人が闘っているけど。マジで求婚者になれたかもしれない相手も、結局は、ね。こういった、パラレルワールド系とか異種流帰譚系とかって、基本というか骨子は似てしまうものだけど、でもきっと、その普遍性が心地いいのかもね。デウス・エクス・マキナ的な終結(人間を超越したものが現れて物語を終結させるギリシア劇の手法)も、マト・レボのような、思わず天を仰いでしまうような唐突さではなく、きちんと物語に組み込まれているのがいい。冒頭で、運命の槍を見つけた男が、「誰かに見られている」風に振り返るシーンも然りで、全体としてしっかり組み立てられた作品。それぞれの役者も、それぞれの役に、それぞれの個性を発揮していていいんだけど、とにかく何より、キアヌが、いい。演技も、声も、抜群にいい。まるで、アクションシーン以外では演技らしい演技をさせて貰えなかったマトリックス続編への面当てか?と思ってしまったくらい、いい。こういった系の作品は、何はともあれ主演が物語を信じてくれなければお話にならないし、だからこそ、こういった系は地力はあるけど知名度は今ひとつな役者が主演して一躍というのが普通なんだけど、知名度があってもそれが出来るという点で、キアヌは稀有な役者なんだろう。もっとも、身勝手で自己中という意味では、他者に何の負い目もなかっただけに、JMのジョニーの方が勝っているが・・。それでも、「誰かキアヌに、もう一度連続殺人犯を演じさせて!!」と、バスタブにシーンで思ってしまいましたよ。いやぁ、久々に映画館リピート回数を更新しました。満足!!
[映画館(字幕)] 10点(2005-04-17 11:59:22)
2.  コラテラル
このムチャクチャで無理やりな設定のわりに眠くはならなかったのは、やはり役者の演技の賜物なんでしょうかね。最後は正義が勝つパターンに持っていくには、こんな設定にしなけりゃならないのかもしれないけど、嫌がる相手を巻き込むムチャクチャ度は、「ニック・オブ・タイム」に負けない無理やり感があって笑うしかないし、そもそも、仕事にケチがついてるってのにヴィンセント、おまえ、人の人生に説教垂れてる場合じゃないだろ? だいたい、この人、車運転出来ないのか? って、殺し屋のずさんさに、いちいち不満が出るのは、日本が生んだウルトラ・スーパー・ヒットマンのご長寿劇画を、未だに時々読んでいるせいかもね。それに、男と男の人生観のぶつかり合いを描くのなら、徹頭徹尾、貫いて欲しかった。はっきり言って、本作に女要らないっしょ。最後、ヴィンセントが孤独に死ぬのだとしても、マックスとの男としての意地の張り合いの末で、座席のあちらとこちらで座ってるのは、死んでいくヴィンセントと、この先の人生を思うマックスの沈黙だけにして欲しかったなぁ。トム・クルは、「俺はやるぜ!」みたいな気負いもなく、フォックスとのバランスも良かったと思うけど、いかんせん、設定のムチャクチャさが、それだけで補えるものではなかった。とにかく、もう少しやりようがあったろうにと、思った。それにしても、誰かジェイソン・ステイサム君に、もう少しいい役を!
6点(2004-11-06 23:51:26)
3.  殺したいほどアイ・ラブ・ユー
これが実話っていうのが凄いんだけど、この作品は、キアヌの可能性と、リバーの限界が、そのまま映し出されてるみたい。キアヌは、この奇天烈な役のおかげで、これまで引き摺ってきた、ちょっと反抗的な少年役から、無理をすることなく青年役へと自然にシフトしていったけど、リバーは、どうしても、永遠の少年というイメージから抜け出せないジレンマを感じてしまう。これは、「マイ・プライベート・アイダホ」でも、同じなんですけどね。そういう意味では、ちょっと辛い作品かな。
6点(2003-11-27 23:27:17)
4.  告発
エンド・クレジットが終わって、画面が真っ黒になるまで反芻出来るする作品なんてものは、数えるほどしかない。本作は、その数えるほどのひとつだった。まず、構成がいい。見始める前は、K・ベーコンが虐待する側の看守役で出ていた「スリーパーズ」みたいに、えんえん身も蓋もない虐待シーンが続いたら嫌だなぁと、半ば覚悟して見た作品は、無論、虐待は描いていたが、虐待の事実は明確に伝えながらも、「もう嫌、消したい」と思うほどの心理的圧迫に至るまでには避け、避けながらも、回想やフラッシュバックを巧みに使って虐待の事実を伝えている構成が、重くて痛い作品を、最後までまじろぎもせずに見せてくれた。心理描写も、見事。「穴蔵」の中で掛け算をして必死に正常を保とうとするヤング、3年ぶりに「穴蔵」から外に出て「初めての殺人」に至るまでのヤングに届く「音」のリアルな「騒音」は、騒音に慣れた都会人が周囲には人工的な音が何もない僻地に行った時に感じる「静けさの怖さ」以上のものだろう。孤島の中で、太陽の光はありますよ、水も食料も万全ですからと言われて、立った一人で置き去りにされたとして、人間はどのくらい耐えられるだろうか。自分の裁判の行方より、現実とは乖離した野球の話に熱中するヤングの、現実を考えたくない、この「楽園」で一時でも忘れたい心理。何より、「女を知らない」ヤングに、女を提供した時には、「ちょっと待ってよ」と思ったが、それがヤングの傷の深さに繋がるに至って、自分の浅はかさに恥じ入った。「あそこに戻るくらいなら死んだ方がマシだ!!」これこそが「告発」で、K・ベーコンの渾身の一作。そして、今の、ブッシュ政権のアメリカと、どうしてもリンクしてしまう。「あいつらは、どうしようもない」「力で分からせるしか更正出来ない」「我々は正しいんだ」。本作がオスカー候補にもならなかったのは、同国人の中で起こったことさえ汚点は見たくない、汚点はあくまで隠蔽したいという理由であれば、アメリカ人という国民の良識には、がっかりするしかないが、日本では、現在進行形で「名古屋刑務所」という実例がある以上、他国のことは非難できない。古今東西、「我々が正義だ」と主張する奴ほど、手に得ない人種はない。ヒトラーも、太平洋戦争当時の日本陸軍も、「我こそ正義」と、叫んだのだから。あとは、映像効果を狙ったんだと思うが、カメラ動き過ぎ。頻繁にパーンされて、ちょっと疲れた。
9点(2003-05-07 01:41:18)(良:2票)
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