1. 告白(2010)
《ネタバレ》 下妻→松子→パコの中島ワールドに酔いしれ、この新作に抱いた私の甘い期待を、監督様は笑いながら一蹴された。「望まれた通りの映画なんか作らねぇよ!」と。 ギャグも原色使いも封印し、「甘さ」を一切排除した鬱屈とした映像美。計算し尽くされた俳優陣の演技。観る者に「これでもかと」やるせなさを募らせる意固地の悪さに、中島監督の”遊び心”を感じずにはいられない。 トム・ヨークの哀しい歌声に胸を掻きむしっている中、松たか子に「な~んてネ」と云われた日にゃ、『これは一本取られました。」と脱帽せざる得ない極上のエンターテイメント作品なのでした。 されど、凛とした余韻の残る映画が私は好きなのである・・・氏の次回作に更に胸が膨らむ。また、どんな風に裏切ってくれるかと・・・ [映画館(邦画)] 7点(2010-07-20 02:39:27) |
2. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 原作はたぶん相当面白いのだろう。いや面白いに決まっている。このスピード感と多種の登場人物の関わり。読者は、頭の中でこの大活劇を思い描き、主人公に感情移入し、きっとページをめくる手はワクワク感で震えている事であろう。 顔馴染みすぎている俳優陣の想定内の演技。TVドラマと変わらない平易なカメラ使い。原作から実写に至る想像力の膨らみが、制作者側に欠けていたような気がする。全篇に漂う緊張感の欠如は、主人公の「なぜ、逃げるのか。生き延びようとするのか。」という『意思』が観客に伝わっていない事に起因している。生存本能だけならライオンに追われるシマウマと同じではないか。 「たいへん、よくできました」は、あげられないなぁ~。 [映画館(邦画)] 3点(2010-04-12 02:28:30) |
3. コネクテッド
《ネタバレ》 あんな廃屋で、どうして電話が通じるの?~誰が電話代払っとんじゃ!~みたいな無理な設定も俳優陣の少々臭い演技も気にしてはいけません。 香港映画の面白みとは、辻褄が合わなくても無理を承知で押し通す力技の爽快さと、ダイヤの原石を掘り当てたようなアクションシーンとの邂逅、そして極めて亜細亜的なユーモアセンス。 その点において、今作は最高の仕上がりとなっています。 グレイスの拉致シーンや軽自動車のカー・アクション、携帯電話店での珍強盗等、見所満載!抱腹絶倒!気分爽快! 謝謝!! [映画館(字幕)] 8点(2009-09-08 00:49:04)(笑:1票) (良:1票) |
4. 皇帝ペンギン
ペンギン、いっぱい、こわい! [映画館(字幕)] 6点(2005-08-19 00:17:09) |
5. コンスタンティン
《ネタバレ》 軽快なテンポと壮絶な映像で時間を感じさせないのは見事。とことんシリアスな展開で収束すると思いきや、ラストは結構ほくそ笑んでしまいます。サタン殿にタール(癌)を抜いて頂くなんて、ほとんどパロディー。翼の折れた間抜けな天使様も合格!本来なら重くなる死生観というテーマを、美しい地獄絵と洒脱な演技で娯楽作品に仕上げています。色の濃いキャラが今回で大分死んでしまったが、次回作も同様に楽しいキャスティングでのデビルマン戦争を期待します。 [映画館(字幕)] 6点(2005-04-24 02:43:06) |
6. コラテラル
私も40歳を越しましたので、無理な茶髪は止めて自然な銀髪にしようか思います。ストーリー設定は理解不能、アクション・音楽は秀逸、端々の言葉のお遊び、正義は勝つ。これはこれでアメリカぽくって好きだな。 7点(2004-11-07 03:11:38) |
7. ゴッドファーザー
30年振りに劇場で観た。(リマスター版とやら)中学生時に衝撃的だった殺しのシーンや心臓ドキドキのラブシーン(ほんのわずかだったが)が今は自然と受け入れられる。この30年の映像の過激化に麻痺したか、年齢による感受性の衰えか?逆に当時感じなかったブランドの演技力に圧倒、カメラワークに脱帽、音楽に共感。映像社会を変えた記念碑的な作品です。(私の映画人生の中でも) 10点(2004-07-19 12:16:05) |
8. ゴッドファーザー PART Ⅱ
マイケルの変貌ぶりは、背の低さのコンプレックスからか。もし、ケイより5センチ身長が高かったら、彼の半生は変わったことだろう~冗談はさておき名作です! 9点(2004-07-19 11:57:21) |
9. コールド マウンテン
ちょっと男共を殺し過ぎだよ。それにプラトニックラブに命を賭けて最期のヒトサシで子孫を残すなんて…激流を遡って精を吐き出して朽ち果てる雄鮭みたいだな。それにしても母は強し。 6点(2004-05-12 03:31:00)(笑:2票) |
10. コーリング
ねぇ、奥さん。伝えたい事があるなら、あんなに亭主を怯えさせてはいけないよ! 5点(2003-12-08 01:56:31)(良:2票) |
11. コンフェッション(2002)
クルーニー監督、最初から難しい原作の映画化に挑戦したね。見事に空回り。演技はみんな悪くないけど、ストーリー展開のメリハリのなさが致命的。次回に期待。 4点(2003-09-16 00:38:28) |