1. 御存じ いれずみ判官
めちゃくちゃ面白い!テレビ世代で遠山の金さんを観ていた私は、この時代のスケールと千恵蔵演じる貫禄たっぷりの金さんが、上様を前に能楽舞台で狂言演じながら悪事を暴いていく様がとても新鮮でワクワクしました。 もちろん東映の勧善懲悪の時代劇ならではの量産型脚本はそこまで特出すべき物ではないですが、そのぶん安心して観られます。終盤の火付けから解決に至るまでの展開は緊張感も増し、魅入ってしまいました。 当時の東映悪役オールスターのような配役を前に、貫禄ありすぎの千恵蔵金さんが橋掛かりからドヤって再登場し、歌舞伎調の台詞回しで追い詰めていく様なんか、千恵蔵か右太衛門位しか許されないのではないかと思いますが(笑)これくらいやってくれたほうが見ていてスカッと爽快に終われるので良かったです! 丘さとみさんがやっぱり可愛いなあ、現代にも通じる可愛さだと思います、ブロマイド買おうかと思うほど(笑)! [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-04-09 22:59:20) |
2. コリン LOVE OF THE DEAD
《ネタバレ》 家庭用ムービーで撮影された超低予算映画という話題でしたが、まったく期待しないで観たのが良かったのか私にはとても楽しく観られました。組み立ても、コリンがなぜゾンビになったかを終盤で描きますし、この表題もなるほどなと思わせましたし。 問題の手ブレですが、これも超大作アクション映画のカーチェイスや格闘シーンでカット数が多すぎて目がついていけないのと同じ感じかなと。よく言えば自分が手持ちカメラで襲われた時はこういう画像になるでしょうし、個人的にはこのグラグラはさほど気になりませんでした。 あとサントラも頑張ってましたし、途中アートなカットを挿入してみたり、ただ撮りたい映像垂れ流しではなく、低予算のゾンビ映画としては私は頑張ってたんじゃないかなと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2016-08-29 00:52:41) |
3. コールド マウンテン
《ネタバレ》 出会って直ぐに戦争で引き離されて、死と隣り合わせの脱走を経て命からがら恋人と再会、結ばれたかと思いきや死を迎える主人公・・・。このパターンの映画は非常に多いので、結ばれた瞬間に「ラストは死ぬんだな」と読めてしまう辺りが残念です。但し主役3人は全員好演していて、特にレニーが画面に登場してからは作品の中に小さな希望を見出す事ができて、少しだけ明るくなったような気がしました。 あの女子供だけの家庭からも容赦なく食べ物を奪ってたあのグループ、彼等を何故ああいう悪党に仕立てあげたのか、戦争の背景というか心情の変化をもう少し丁寧に描いて欲しかったかなと思いました。映像は非常に綺麗でニコールも綺麗で素晴らしかっただけに、155分にも及ぶ長編の作品にするのであるなら、主人公側以外の人間の心の変化にももう少し触れてもらいたかったです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-10-07 14:06:07) |
4. コンフィデンス
《ネタバレ》 逃げ切る勝者が多すぎ。せめてアンディ・ガルシアの1人勝ちで終わらせて欲しかったです。それにエドワード・バーンズが始めから切れ者詐欺師に全然見えないし。「騙された!」という爽快感は皆無でむしろ「観客をバカにしたオチ?」という感じがしてしまいました。救いは銀行の副部長をハメる所でのレイチェル・ワイズの色気。あれはヤバイです・・・。 [地上波(吹替)] 4点(2007-05-13 13:13:48) |
5. コヨーテ・アグリー
これだけ女性の元気いい映画は観てて気持ちいいですね。とにかくハジけてて楽しい気分になれます。シンガーソングライターのバイオレットも、コヨーテアグリーでの経験が少なからず最後の成功に繋がったんでしょう。若手ばかりのキャストの中にジョン・グッドマンという大物を入れた事で、安っぽい青春ドラマにならなくて良かったです。パイパー・ペラーボ可愛いし唄上手いし、もっと活躍してもいい女優さんだと思うんですけどね。テンポもいいし難しく考えなければ展開も許せるし、かなり好きな映画の部類に入りますw [地上波(吹替)] 8点(2007-01-10 00:53:04) |
6. コーチ・カーター
《ネタバレ》 サミュエルが本当に上手いので、本物のコーチに見えてくるだけでも価値アリです。予定調和のサクセススポーツ物ですが、紆余曲折あり長さを感じさせません。ただもう少し問題校かと思いきや意外に皆素直なので驚きました。高校卒業後の進路を考えたカーターコーチが、成績が2.3以上になるまで体育館を閉鎖するといった問題を起こした時に、閉鎖を解く方に賛成したPTAの人間が、1つ最後に頭を下げてくれたらもっとスッキリしたんですけどね。最後の最後で優勝候補に勝てないあたりがリアルで面白かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-07 02:06:13) |
7. コップランド
不正を暴く孤高の男役がスタローンと言うのは良かったと思います。ただ、デ・ニーロは不要だったかな?シナリオも無難に楽しめる作品ですし、レイ・リオッタが結構頑張ってたなと感じました。しかし規範を重んじるべき警官だらけの街とかを作ると、そこでのパワーゲームが働いて不正を黙認する社会が出来るなんて、全くどの国も変わらない人間の愚かさみたいなものを感じました。地味ですが結構見応えがある作品でした。 [地上波(吹替)] 6点(2006-10-02 00:02:50) |
8. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 つい先日「用心棒」を観たばかりだったので、あまりに展開が同じなんでビックリしました。リメイクってここまでそっくりに作る事なのかと。それだけオリジナルの脚本が素晴らしいんですけどね。ただこの作品は同士討ちをさせるまでの展開にさほど魅力を感じませんでした。でもマリソルを逃がそうとするエピソード辺りから一気に緊迫感が増し、ジョーが逃がす計画を謀った事がばれてからの部分と逃げ出し、ロホス一家がバクスターを全滅させる辺りから「こいつら、許せねえ!」と観客を煽ります!最後に一匹狼よろしく黄砂舞う登場のシーンは、三船先生演じる三十郎が登場するそれとそっくりながら、それに負けていない魅力があり、若かりしイーストウッドのカッコよさも相まってシビれます。ただそこは外国映画、ラストの対決の引っ張りにちょっと抵抗を覚えました。もう少しアッサリでもいいんだけど・・・。でも中盤からの盛り上がりは確かなものですし、音楽も実に効果的で良い作品だと思いました。出来れば黒澤先生の「用心棒」を観る前に鑑賞した方が評価が高いかもしれませんね。 [地上波(吹替)] 7点(2006-09-01 10:26:41) |
9. コラテラル
漠然と抱えている夢に向かってひたすら同じ仕事を繰り返すタクシー運転手と、今動かないと意味がないと煽る孤高の殺し屋。この2人の生き様の対比が何より面白かったです。無理矢理巻き込まれた事で、マイペースに生きてた運転手も行動せざるを得なくなり、その過程、心情の変化が興味深いです。銀狼のトムは、今までの役の中で一番凄みを感じました。またそれを演出したマイケル・マンという監督の技量も感じたし、さすがに男の映画を描くのが上手いなと思いました。ジェイミー・フォックスってやっぱり演技上手いんですね。後半、銃の撃ち方が上手くなりすぎた部分を除けば完璧な演技だったと思います。キューバ・グッティング・ジュニア、渡辺謙、そしてジェイミー・フォックス。本当にトム・クルーズは「あげちん」ですね。私もあげられたいです、ヘンな意味じゃなく。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-18 00:54:25)(笑:1票) |
10. Go!Go!チアーズ
心からガッカリした映画の一本。というのもビデオ屋のミスで「チアーズ」のパッケージの中にこれが間違って入ってて、そのままこれがチアーズだと思って見始めた所、私が求めていたキルスティン・ダンストは全く出ないわ、チアリーディング大会への猛練習の風景も無いわ、挙句の果てには「そうよレズなのよ」とか、別に求めてもいないカミングアウトが始まるわで落胆の作品でした。役者さんに目当てがいなければパスでいいと思います。「ダンドリ。」みたいな事を期待してると心からガックシです。 [ビデオ(字幕)] 2点(2006-07-20 15:02:31) |
11. ゴースト/ニューヨークの幻
もう16年も前の映画なんですねー。やっぱり男は何とかしてもう1度彼女に気持ちを伝えたいと願い、感情移入して観るのでラストで通じる(感じる?)シーンは鳥肌が立ちました。この頃のデミ・ムーアは本当に可愛かったですね。パトリック・スウェイジもオカマ役とかやる前ですし、ちょっと気弱な感じも役に合っていたと思いますが、やはりウーピーの存在が柱になっている作品ですね。あのインチキくささとかをそのまま体現してたので(別にウーピーがインチキくさいって意味ではありません)今観返してもさすがだなあと思います。印象に残るシーンも数ありますが、あのロクロのシーンはいいですねー。パロディコントで、手を重ねてろくろを回すアップから徐々に全身に画を引いていくと、男2人がマジ顔で見つめ合っているというのがあって大爆笑した憶えがあります。それはともかく今でも、アンチェインド・メロディを聞くとこの作品が脳裏をよぎります。いい作品ですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-20 14:17:56) |
12. 仔鹿物語(1946)
《ネタバレ》 主演の3人(両親と男の子)が本当の親子に見えてくる位の熱演で皆すばらしかったです。自分達が食べるだけで精一杯の貧しい開拓者の村で、厳しさの中に優しさをあわせ持つ大黒柱の父、過去に3人の子供を幼い内に亡くし、失い傷つくのを恐れ、感情を心の内に閉じ込めた母、そして無邪気で誠実な息子。其々の立場を思うと、本当に支えあっている理想的な家族だと思いました。高校生の時には、ただひたすら鹿と息子の別れが可哀想に思えた映画でしたが、大人になってから観返すと、全ての経験は成長する上での試練だったのかなとも思えるし、友人もいない辺鄙な土地で、孤独な子供に遊び相手を与えてやりたかった親心も分かったり、それでも鹿に食物の種を食べられてしまったりと、各々の心の葛藤が伝わってきて心苦しかったです。それまでずっと鹿を庇ってきた子供が涙ながら鹿にとどめを差す部分で、子供は自然との共生の難しさに初めて気付いたのだと思います。家出をした子供が3日ぶりに帰ってきたシーンの母子の抱擁は本当に感動したし、親子の絆が薄れている今の時代に観ると、より親子愛を痛感する作品でした。 [地上波(吹替)] 8点(2006-07-14 11:25:36)(良:2票) |
13. ゴールデンボーイ(1998)
イアン・マッケランの鋭い目つきと圧倒的な存在感だけでも観る価値アリ。でも内容が重いのでこの点数です。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-22 14:55:39) |
14. コンスタンティン
《ネタバレ》 キアヌのライターの閉じ方がイチイチカッコいい。CGが物凄い。悪魔に「天国に飛ばすぞコノヤロー」と脅すパターンが斬新で面白い。「マトリックス」より全然シンプルで楽しかった。でも天国もちょっとは描いてほしかったかな?子供みたいなレビューになってしまいすいません(^^;しかしキアヌは綺麗な顔してますね。肺ガン細胞を悪魔に取って貰ったコンスタンティンは幸せ者ですねw [DVD(字幕)] 7点(2006-01-29 18:49:48) |
15. コックリさん
日本のコックリさんとはあまり関係ないけど、村ぐるみで30年前に起こした惨劇が引き起こしたものとして、1本の流れにはなっていたのでそこは良かったです。韓国ホラーの中でもグロ描写は多いほうでしたが、こういう映画も最近多いので見慣れてきてしまいました。親子の恨みがコックリさんによる憑依で爆発する復讐劇ですが、最後の方は血みどろで壮絶でした。ラストの方の憑依された側のユジン(学生)と美術の先生のその後が説明不足で、ただ復讐して終わりみたくなってたのが残念でした。ちょっと貞子みたいな幽霊が見切れる回数が多すぎて恐怖が薄れてしまったのも惜しいですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-09 13:42:06) |
16. GODZILLA ゴジラ(1998)
どうも一部の人は「ゴジラ」はノシノシ歩くモノと決め付けたいらしいが、ハリウッド版は「ゴジラの名を借りた別物」と思って観たら、そこそこ楽しめると思う。作られた時期が「ロストワールド」と近いが、あれと同じ位の面白さはあると思っています。俺はあんなにでかいのが時速400キロ以上で襲ってきたら、絶対に怖いと思うし。「貞子」が「サマラ」になっちゃう国で作られた作品だもの、別物のモンスター襲来映画と考えていかないと!(笑) 5点(2004-09-23 02:29:11) |
17. コール
《ネタバレ》 気丈な妻、何とか犯人の一味を取り崩そうとする夫、喘息持ちながら何とか監禁小屋脱出を計る娘。3人の取り合えないコミュニケーションが「絆」となって表れます。妻役のシャーリーズセロンは本当に上手い。犯人の脅しに震えながら、プライドと諦めない気持が演技に乗り移っている感じでした。犯人グループの中では、ダコタファニング演じる娘を誘拐する太った男、マーヴィン役の男性がすっごく光っていました。彼、どこかで見た事あるなあと思ったら、「アイデンティティ」のあの精神病男ですよ!?上手いワケですよね~。でもシナリオが緊張感が持続せず残念…。 冒頭に戻りますがダコタファニングの演技。喘息の時の病を持った顔、母親との再会の時の安堵の顔、犯人の一味と話している時の不安げな顔、脱出を試みた時の追い詰められた表情。何でこんなに上手いのかなあ?と思うのです。ハーレイ君もアンナパキンも、「ブリキの太鼓」のあの子や、「シャイニング」のダニーロイドも上手かったが、ダコタファニング、ホントに将来楽しみ!ダコタファニングに4点。 [DVD(字幕)] 4点(2004-09-22 18:06:01) |
18. 恋人たちの予感
《ネタバレ》 可愛さ全開のメグライアンの最高傑作の1本と言っても過言ではないでしょう!この作品のメグライアンを嫌いなメグライアンファンはまずいないでしょうね(^^)そして「めぐり逢えたら」「ユーガットメール」でも発揮するノーラエフロンのユーモア溢れるセリフの数々。かゆい所に手が届く見事なストーリー展開は何度見返しても飽きる事は決してありません!ビリークリスタルは、おでこが広いのですが(笑)11年前の前髪を下げてるのも許せます(笑) しかしやっぱりメグライアン♪この作品を筆頭に「キスへのプレリュード」「ジョー、満月の島へ行く」「星に想いを」「恋におぼれて」「ニューヨークの恋人」「めぐり逢えたら」「ユーガットメール」などなど、彼女に恋愛はよく似合う(^^)彼女自身はラブコメ脱却したいみたいですが、彼女のラブコメは大傑作ぞろいだと想うのです!! 蛇足ですが、某シャンプーのCMで機内の女性が個室でシャンプーしながら悶えている声が機内に響くという作品がありますが、あれの元ネタはこの映画の、レストランでおもいっきり悶える仕草をするメグライアンのパクリです。しかも中年の女性がそれを見終えて「あれ、私にもちょうだい」と言うところまで含めて。でも、この映画のそれは名シーンですが、あのCMは好きではありません。 8点(2004-09-22 17:49:50) |
19. 荒野の七人
《ネタバレ》 舞台はメキシコのイストラカンという村なんですが、野盗に困ってた長老が凄腕の7人のガンマンを雇って戦う西部劇ですが、僅かな報酬にも関わらず人助け、村助けに出向く様もカッコイイですよ!しかもメンツが凄すぎる!ユルブリンナー、スティーブマックイーン、チャールズブロンソン、ジェームズコバーン、ホルストブーフホルツ、ロバートボーンにロバートデクスターの7人。豪華ですが、当時はまだほとんどの人がブレイク前で、ギラギラしてます(笑) 音楽もあまりにも有名!あのテーマソングを聞くたびに画が浮かぶのです。ワクワクします♪あんなカッコイイ音楽まで作ってこの内容だし、当時の西部劇ファンがどれだけカッコを真似したのかはだいたい想像がつきます! 私のフェイバリットはジェームズコバーン演じたブリット!ナイフの名手でですね、口数少ないんですけど達人で、結局死んじゃうんですけどめちゃカッコいい!!あのナイフのアンダースロー、カッターでよく練習しましたよ~<危ない!笑 男が惚れる男、ジェームズコバーンLOVEだっ!! 8点(2004-09-22 17:48:45)(良:2票) |
20. コールド・クリーク 過去を持つ家
人間、知らなければ幸せな事ってのもありますよね。忙しい都会を離れて引っ越してきた一家が、結果温和な田舎町を刺激してしまった結果、色々な事が起き始めるのは、まるであの「ツインピークス」さながらです。スティーブン・ドーフ演じる、前の住人デイルの徐々に尋常ではなくなってくる行動は、演技の幅を感じます。謎が解き明かされてゆく様と、徐々に迫ってくる恐怖を演出したこの映画は、2時間という尺を長く感じさせないサスペンスに仕上がっていると思いました!でも。。。これ、ちょっとメンバーが豪華なテレビドラマって感じの内容ですよ。そして、、、デニス・クエイドが、シャロン・ストーン演じる妻の浮気を疑って怒る様が、想像ですけど前の奥さんであるメグ・ライアンの不倫の時もこう怒ったのかなあ?と思ってしまいました(苦笑) [DVD(字幕)] 3点(2004-09-22 17:46:13) |