1. 告発の行方
アバズレと言われてもおかしくないジョディのキャラがポイントなのでしょうね。男だから女だからじゃないの、人としてのレベルの問題です。そしてこの作品はレイプに限らず、犯罪を目の当たりにしながら何もしない、傍観の罪ということを訴えた点で評価できると思う。 映画としてのデキといったらたいしたことはないです。これのずっと前「リップスティック」ていうのがあってこっちは裁判もへったくれもなし、「目には目を」って感じでした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-25 23:06:06) |
2. 恋におちて
初見当時は20代前半?中頃だったかな?落ち着いた大人の恋愛モノって印象ですごく憧れました。あーでもその頃はこの二人が既婚者であるっていうことはあんまり意識なかったです。自分が既婚者となってから再見した時にはやっぱり感じるものが違ってましたW少しは成長したのかな?いちばんグサっときたのはアレですね「僕たちは何もなかった」「そのほうが罪よ」このセリフね、ごもっともです。 別に賛成するわけではないけど、人を好きになるのに年齢も独身も既婚も関係ないし、既婚だから配偶者以外の異性を好きになっちゃいけないなんてことは理不尽と思う私なので、これも運命なんだなぁと。人間、死ぬその日まで何がどうなるかわかりませんからね。特に女は「この人とはもうやっていけない」と思ったら絶対に修復は不可能ですしね。 デ・ニーロとストリープの演技、とにかくこれがいちばんの見所だし素晴らしいです。 それに二人とも正統派美形でセクシーといったタイプではないでしょ、ここがまたポイントといいますか、リアルなんですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-01-02 17:10:41) |
3. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
好き好き好き。下積みの人間のギリギリ、スレスレのプライド。そしてちょっと辛めのラブ・ストーリー。ミシェル・ファイファーの作品の中では私にとってベストです。ミシェルの普段着のファッションもチープでおしゃれ。ブリッジス兄弟も大人の男を感じさせてくれました。願わくば邦題は「恋のゆくえ」なんてつけないで「ファビュラス・ベーカー・ボーイズ」だけでよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-11-27 21:51:08) |
4. ゴーストバスターズ(1984)
思うにビル・マーレーってあんまり日本人ウケしないんじゃないでしょうか。スティーヴ・マーティンなんかもそうかな。コメディでもなんといいますか無表情でふてくされた感じ?ブラックコメディは大好きなんですけどね。マーレーの芸風ってそれだけハイレベルなのかもしれないですね。ところでこの作品なんですが、イマイチ笑えなかったです。役者は凄いメンツなんですけどね、なにが面白くなくさせてるのかなあ、マーレーひとりに華を持たせすぎた?芸達者な役者が揃っているんだからもっと掛け合いがあったほうが面白くなったかもね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-02 20:12:15) |
5. コックと泥棒、その妻と愛人
グリーナウェイの作品は全部見ていないのですが、これは最高傑作と言っていいのではないでしょうか。ひと言でいってゴージャス。ゴルティエの衣装を着ている、そして全裸のヘレン・ミレンの崩れかかった中年女の体つきがいっそう肉欲とエロスを増す。しかし人間というのは業の深い生き物ですな。ピュアなものを次々と汚していく罪深い存在だわね。豪華なレストランでの美食の数々、けれど裏にまわるとその残飯の山の凄まじさ、醜さ。これが強烈。ちょっとズレるけど、トリュフという地下性高級きのこ。これはブタの大好物で匂いを嗅ぎ付けて掘り出す。それを人間が横からぶんどるという方法で収穫するらしい。ダチョウの口に機械をあてがい、否応なしにとうもろこしをガガガーっと流し込む。無理やり太らせ肥大した肝臓がフォアグラだ。それが世界三大珍味だ。これって虐待だわね。ラスト、カニバリズムへと繋がっていくのがとても皮肉に感じました。マイケル・ガンボンのちょっと腫れぼったいような凶悪な目が脳裏に焼きついた作品でもあります。 9点(2004-06-29 21:34:34) |
6. 殺しのドレス
このタイトルがいいわ。マイケル・ケインをしっかりと認識した作品でもあります。初見は20年くらい前になりますが、観た当時はこんなサスペンスは初めて!と感動したものです。たしかにこの監督の作品はヒッチコックを引用することで有名ですが”パクリ”の枠にひとくくりにはできないように感じる。ヒッチコックを持ち込みながら、この監督ならではの独特の映像、雰囲気がキチンとあるのね。私がブライアン・デ・パルマ監督に注目するようになった作品です。 9点(2004-02-27 00:13:33) |