1. 獄門島(1977)
《ネタバレ》 【金田一モノ】って、子供の頃はテレビでは何度も放送していたはずですが『犬神家』以外は実はそれほど覚えていないのです。『獄門島』も確かに見たハズなのですが“釣鐘首チョンパ”しか記憶にない(苦笑)。んで、今回ウン十年ぶりに見て思ったのは「コレは歳食わないと分からないオトナのビターな味だったのだなぁ」とシミジミ。 謎解きの部分やら出てくる人物造形やらで現代の基準では地上波放送は不可能だろうなぁと思いながら、でもこれが【横溝正史の世界】なんだよなぁと思ったり。美しくも残酷な【見立て殺人】はこのシリーズの醍醐味、メインディッシュのひとつなワケで大変に素晴らしいのですが、これまた現在の地上波ではもう放送は難しいんでしょうねぇ…。それと劇中では完全にアレとして扱われている3人娘って、令和のイマドキのJK基準だと全然普通に思えてしまって、それもある意味コワイよなぁとか思ったりしました(苦笑)。 大原麗子の可憐さとはかなさと。 坂口良子の【おどろ情念世界】における一服の清涼剤感と。 三木のり平が詠む五七五の最後に付け足したい【ごはんですよ】 ちなみに…【電線のスズメ】は今からでもCGに差し換えるべきなのだろうか?いや、ほっこりするからあのままでOK!(微笑) [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-18 13:22:36) |
2. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 画面がゆっくりと暗転し、エンドロールが流れ始めた瞬間「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と声が出ました。「うわぁ」じゃありません、「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」です…。生まれて初めて映画見てこんな声出ました。途中までは息が詰まるように、転換点からはドキドキして、終盤は前半の何十倍も息が詰まりながらの「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」でした(お察しください)。 マスメディアに追い詰められてゆく夫ですが、刑事と弁護士が“ハナシの分かる”人物だったのが救いでした。この二人がいなくて味方が妹だけだったら(“賢く頼れる”双子の妹はかなりの好感度キャラですが)かなり見ているのがシンドかっただろうなぁと思います。 そして…エミリー・ラタコウスキー(愛人ちゃん)可愛すぎワロスw ←こんなコトばっかり書いてたから…(お察しください) [DVD(吹替)] 9点(2018-06-05 17:04:07) |
3. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 以前のハリウッド版とは違い、オリジナルゴジラと日本へのリスペクトが感じられる本作。しかしズバリ言って渡辺謙の無駄遣いというか。(形見の時計のシーンは抑えた演出でちょっとジーンとしましたが…)いやあ、それにしても今回のゴジラはマッチョでしたね~(笑)顔も強面だし、なんだか東映ヤクザ映画みたいな匂いまでもカンジました。特に最後のムトーの倒し方は最高!(生首ぶら下げて勝ち誇る様もイカす!) そして今回強く感じたことは…パラシュート降下中に見るゴジラのシーンを筆頭に、何度も繰り返される煙の中にスローモーション気味に見え隠れする幻想的なシーンに一種の“厳かさ”を感じました。まさに“ゴジラ神話”とでもいいましょうか(個人的には『マッドマックス2』でのオープニングとエンディングのマックスを連想しました) ところで… 街中に現れた2体の怪獣が雄と雌で、街中で出会って「繁殖するんだわ!」ってそれ『大日本人』の“匂うの獣”!?するとゴジラの立ち位置は…ああ、だから今回のゴジラはムキムキマッチョだったんですね!(違) [地上波(吹替)] 8点(2016-07-30 13:30:08) |
4. コクリコ坂から
《ネタバレ》 映画の始まりから、なんかテンポが合わないというかリズムに乗れないというか。これは『ゲド戦記』の時にも感じた感覚なので、宮崎吾朗監督のリズムに俺が合わないだけなのかもしれません。などと思いつつも、エンドクレジットを見ながら「まあ、ゴローちゃんにしてはなかなか良かったんじゃないかな、うん」などと“上から感想”を思っていたのも事実(苦笑)。いやあ、深作健太なみにビミョーなポジションの監督でありますなぁ~(個人の感想です)。 しかし「血が繋がっていても、あなたが好き」のシーンに、妙に生々しいサムシングを感じてしまったのは俺だけでしょうか?(苦笑)あの瞬間だけは、なんかゴローちゃんが“ジブリの呪縛”から解き放たれたように感じました。←妄想乙。 [地上波(邦画)] 7点(2013-02-19 11:12:39)(良:1票) |
5. ごくせん THE MOVIE
《ネタバレ》 テレビでず~っと『ごくせん』を楽しんでいたファンのための映画なのでそれ以外の方の酷評は気にしません(苦笑)。 だけど… だったら沢村一樹もちゃんと篠原刑事で出せよ!(泣) ナニがしたいんだコラー!配役ケチってコラー! [地上波(邦画)] 5点(2012-11-27 12:51:07) |
6. 告白(2010)
《ネタバレ》 「すげえ原作」を「すげえ映画」にするのって難しいコトなワケですが(日本映画じゃなおさら)これは見事な「ものすげえ映画」でした。まるでモノクロ映画のような陰鬱な画面も、神経を逆なでするような音楽も(ちょっと『自殺サークル』を思い出しました)、役者陣の(主に静かなる)狂気も良かったのですが、やはり、スローモーションと逆回しを使いまくりの爆破シーンが、鳥肌&脱帽モノでした。(原作を読んだ時には、あの場面ではあくまでも部屋が爆発するビジョンしかイメージしてなかったので、あの“泣きながら砕け散る○○”には完全にヤラレました…) …なーんてね♪ [DVD(邦画)] 9点(2012-06-25 20:16:24)(良:1票) |
7. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 「原作伊坂&監督中村」タッグの3作目。前作の『アヒルと鴨』『フィッシュストーリー』では、映画の“ヒネリ具合”を語られるコトが多かった中村監督ですが、今回はサスペンス&アクション映画としてキッチリと作りながらも、ユーモア、ヒューマン、巧みな伏線とその爽快な回収…いわゆる“伊坂節”もキッチリと押さえてあって大満足。これはもう「原作伊坂&監督中村」は鉄板と言っても良いでしょうね。 そして…このタッグはどうやら俺の涙腺との相性もバッチリのようで(笑)途中までも何度かヤバイ瞬間を耐えたンですが、エピローグでの“習字”“チクリ”“スタンプ”で涙腺は大崩壊(笑)。途中までは「9点ぐらいかな~」と思っていたのですが、この結果に迷わず10点! おわかりいただけただろうか…?(笑) [DVD(邦画)] 10点(2012-06-25 19:18:59)(良:1票) |
8. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 圧倒的な破壊、被災する都市、そして無数の犠牲者達…。乙女達の歌う平和への祈りの曲をバックに写し出される瓦礫の山となった東京の姿…。これはマジで「戦争映画」そのものでしたね。その「悲惨さ」と「恐怖」を見事に表現した、あまりにも有名な伊福部昭さんの音楽も神レベルです。その後に続く「ゴジラシリーズ」との大きな違いは、ゴジラに「殺される」人間達の姿がリアルに描かれていたことだと確信(逃げ遅れた母子のシーンがキツすぎる…)。 一方で、どうにもテンポが悪すぎて(現代の観客には)かったるく見えたドラマパート(恋愛成分)ですが、平田昭彦氏演じた芹沢博士が超カッケー!超クール!なのに免じて許してあげましょう。(俺は芹沢さんが恵美子にオキシジェンデストロイヤーの事を教えたのは「バレるのを無意識に望んでいたから」ではないか…とも妄想しましたがどうでしょう?自分が悪魔の発明をしてしまった事に対しての「自分なりの落とし前の付け方」として、想いを寄せる恵美子に背中を押してもらいたかったのでは…な~んて。まぁ、あくまでも妄想ですが…) また、スピルバーグは『ジュラシックパーク』『宇宙戦争』等でかなり忠実に『ゴジラ』を引用していたんだな、と改めて実感。 ※ちなみに鑑賞環境を「映画館」にしましたが、実は地元の東宝系老舗映画館が先日閉館する際「サヨナラ特別上映」として何本か上映したうちの一本が『ゴジラ』だったんですよ!これが初見だった俺には、なんとも贅沢な体験でした! [映画館(邦画)] 9点(2010-08-31 14:28:52)(良:1票) |
9. 殺し屋1
《ネタバレ》 SABU演じる金子がいいカンジ。兄貴と呼んでいいッすか? イチの事務所殴り込みシーンでは、昔の赤塚マンガや藤子マンガにありがちな「激しい喧嘩をしている場面で煙り?の中から服や帽子が飛び出す表現」のスプラッタバージョンにニヤニヤしちゃいました(笑)。「ワタァシ、タチバナデス」んなワケねーだろ、気付けよ、イチ!(笑)松尾スズキの警察犬には「あ、この映画はそこまでアリだったのか!」とポンと膝を叩いてしまいました。 8点(2004-06-05 10:21:01) |