1. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 マーロン・ブランドの演技力の凄さに圧倒されました。もう、それしか言えません。 [DVD(字幕)] 8点(2020-05-31 22:46:43) |
2. 恋は雨上がりのように
《ネタバレ》 原作を読んでから映画を観ましたが、小松菜奈は「橘あきら」そのものになっていましたね。 ラストも、原作版よりも爽やかで、これはこれで良いなと思いました。ただ、原作を読み終わった後の「あああああ」という何とも言えない感情は湧きあがらなかったですが。 [DVD(邦画)] 7点(2019-12-15 22:51:55) |
3. コレクター(1965)
《ネタバレ》 ザ・スミスのシングルジャケットにこの作品のテレンス・スタンプが使われていますが、実際に作品を観て、この映画の写真をセレクトした意味が良くわかりました。 まあ、おそらく多くの人が「ドン引き」してしまうような怪しく下種な内容の映画なのですが、とにかくテレンス・スタンプが醸し出す圧倒的な孤独感(ひきこもり感)と怪しさ全開の変態演技がすさまじく、半世紀以上経った今でも引き込まれてしまいます。 [地上波(吹替)] 7点(2018-08-31 00:42:31)(良:1票) |
4. 言の葉の庭
《ネタバレ》 多分、新海誠監督は、今「東京」という街を世界一魅力的に描ける人だと思う。東京五輪の演出に絶対かかわらせるべきだと思います! しかしまあ、ストーリーは、本当に腹が立つくらいツボを押さえた絶妙な設定のラブストーリーでありながら、その世界に浸れる世界をわずか50分弱に抑えてしまうという、なんともまあ意地の悪い作品です。続編をぜひ見たい! [地上波(邦画)] 10点(2018-01-04 01:38:11)(良:1票) |
5. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 戦時下の日常がニュートラルに描かれており、そのことにより「日常の中に戦争があること」がどういうことなのかという感覚がストレートに伝わってきます。 その感覚は、「平和が第一、戦争は反対」「国益が第一、そのためにやむを得ず武力行使が必要な場合もある」といった言葉で簡単にまとめられるものではなく、個人的なことや社会全体の様々な要素が複雑に連鎖して、そこから生じる決して解決できないジレンマに葛藤し、どこかでとりあえず折り合いをつけて何とかその場をしのぐようなもので、うまく言葉にできないのがとてももどかしいです。(自分でも何を言ってるのかわからなくなっています) ただ、戦争というものが、そういう状況を引き起こすものなのだと知らしめるためにも多くの人にみてもらいたい作品です。 テレビ局は、毎年、終戦記念日にこの映画を放映すべき! [インターネット(邦画)] 10点(2017-08-12 14:51:22) |
6. 好男好女
《ネタバレ》 支配者に翻弄される台湾の状況についてはわかりやすく描かれています 抗日闘争に参加しようとしたらスパイと間違えられ、国民党政府からは反抗分子として迫害を受ける・・・・その哀しい歴史を劇中劇という形式で描いています。 そして、その劇中劇の主人公とその主人公を演じる女優の姿を重ね合わせ、危険な状況に身を挺した夫・恋人の「喪失」を強調しているのですが、その狙いがやや上手くハマっていない印象も受けました。 [ビデオ(字幕)] 5点(2015-09-21 09:10:39) |
7. こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
《ネタバレ》 戦後の文化・芸能史を描くだけにとどまらず、 こまどり姉妹を通じて、戦前・戦後日本人はどう生きてきたかについても描いたドキュメンタリー [DVD(邦画)] 7点(2014-05-01 21:07:44) |
8. コマンドー
《ネタバレ》 冷静に見るとしょうもないクソ映画なんですが、なぜか心が高まり引き込まれてしまう魅力を持った作品です。 ある意味男の理想をそのまんま映像化したような感じです。 それにしても、なぜベネットは銃を捨ててしまったのか・・・・・ [地上波(吹替)] 7点(2014-04-14 00:06:40) |
9. GO NOW
《ネタバレ》 難病ものではあるが、綺麗ごとだけでないリアルな情景も描かれていて考えさせられますね。正解のない、何をすれば良いのかも見えない状況に置かれた中での、家族や恋人、仲間達の支えが心を打ちました。 ロバート・カーライルはやはり見事な演技でした。 [ビデオ(吹替)] 7点(2013-09-28 09:34:12) |
10. 恋の罪
《ネタバレ》 昭和後期の日本映画の雰囲気で、バブル崩壊後の退廃的で享楽的な90年代の姿を園監督独特の淫靡でエログロ満載な作風で描いた作品です。 ただ興味本位なだけではなくて、この作品もやはり園監督作品の継続的なテーマであろう「現代日本の家族関係」が中心にあって挑発的な映像とともに伝わってきました。そして、相変わらず園監督のファザコンぶりも垣間見えます。 ただ、内容的には中々見応えのある作品だったのですが、「東電OL事件」のインスパイアという面がやや強調されているのは何だかなあという感じですね。確かにそれはわかるんですけど・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-23 11:13:16) |
11. ゴモラ
《ネタバレ》 なんと言うか、マフィアがその土地に根付いている(というかその土地を支配している)難しさを感じましたね。そして、先進国と言われるイタリアでこのような現実があることに衝撃を受けました。イタリアの南北格差は話には聞いていましたが、その一端にこういうマフィアの影響力の問題が少なからず影響しているのかなと感じましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-25 23:22:33) |
12. 婚前特急
《ネタバレ》 タイトルはまるでルビッチ監督作品のようですが、内容もまるでかの時代のスクリューボール・コメディを彷彿とさせるとても楽しい作品でした。吉高由里子のコメディ女優としてのポテンシャルの高さに魅了されてしまいましたね。 とにかく、テンポの良さとセンスの良さが観ていて非常に心地よかったです。内容も、極端に色づけはしていますが実は非常に普遍的なものなので、共感できる部分が多かったです。 [DVD(邦画)] 8点(2011-10-30 22:58:32) |
13. 恋するショコラ
《ネタバレ》 メリル・ストリープ主演の「恋するベーカリー」に便乗して出されたとしか思えない邦題になっています。おまけにジャケットには登場人物の女性の写真だけが出ていて、説明も彼女が主役のラブ・ストーリーであるかのように書かれています。 しかし!実際の内容は全然違っていて、彼女はあくまでも脇役で主役は金のためなら何でもやる建設会社の経営者の男性です。しかも、いろいろな事があってエジプト人の中年パティシエの代わりにチョコレート作りの学校へ通わなくてはならなくなったことで様々な問題が起きる・・・・という結構コテコテなコメディ映画です。 恋愛を描いたと言うよりは、移民に扮してチョコレートの学校へ通う中で起こるいろいろな出来事を通して一人の男性が成長していく姿を描いていく中のひとつのエピソードの中の一つとして恋愛があるという感じでしたね。 まあ、騙されるのも映画の醍醐味の一つではありますので、個人的にはこういう商法は嫌いではないです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-28 15:03:57) |
14. (500)日のサマー
《ネタバレ》 男が惹き込まれ共感してしまうリアルな恋愛映画でしたね(ありそうで中々無いんですよね・・・)。ミュージック・ビデオ製作を多く手がけた監督の作品だけあって音楽のセレクト・使い方も巧みでしたね。まあ、悶々とした男心に満ち溢れた世界を、時系列をシャッフルしたり期待と現実を同時進行させるなどの見せ方の工夫をこらしてちょっと洒落た雰囲気に変えているのも見事でした(21世紀の「アニー・ホール」という印象も受けました)。 最後の結論もオチもバシっと決まっていて、本当に面白い作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-16 16:56:47)(良:1票) |
15. 告白(2010)
《ネタバレ》 隙が殆ど見当たらない緻密に練り込まれたプロットと映像は本当に見事でした。ちょっと、クライマックスの爆発シーンが無駄に凄すぎたのと、エンドロールに流れる雲の映像が「エレファント」のパクりみたいでちょっと気になりましたけど。それでもエンターテインメントとしては文句なしの作品でした。2時間弱の上映時間が本当に短く感じました。 しかし、どうしても内容が今の日本社会が抱えている嫌な面をこれでもかとばかりにぶつけてくるので少し辟易してしまったのが正直なところです。なんと言うか、豊かで平和で自由で公平でなおかつモノや情報が溢れている(ように見える?)社会の中で人々が幼稚化してしまっている現実が露骨に描かれていて複雑な心境でした(まともな「大人」が全く出てきませんし)。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-01 23:05:46) |
16. GOAL!2
《ネタバレ》 「ゴール2」というよりはドラマ版「レアル ザ・ムービー」と言った方がしっくりときますね。華やかな日常を過ごしているように思われている銀河系集団も実は厳しい環境の中に置かれていることが良くわかりました。 ストーリーはややテキトーな感じになっていてイマイチですが、FIFA公認だけあって全体的にリアルな作りで面白かったです。 [地上波(吹替)] 7点(2010-06-26 21:16:36) |
17. コルチャック先生
《ネタバレ》 多くの人から尊敬されており、一人生き延びることも可能な立場でありながら、自分を頼っている孤児たちのために運命を共にしたコルチャックという人間の生き様そして人間が人間を選別する行為を愚かなものとして否定する彼の信念に感銘を受けました。それだけに、ラストの字幕が胸に突き刺さってきますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-30 00:14:06) |
18. 恋文(1985)
《ネタバレ》 冷静にみれば、ショーケンは身勝手だし、倍賞美津子も高橋恵子も尋常ではないのですが(振り回された小林薫と子役がかわいそうです・・・・)、その行動の根底にある思いや愛情の深さには本当に惹きこまれてしまいました。 はちゃめちゃでドロドロとして醜い物語であるはずなのに、美しさすら感じてしまいました。 出演者すべての演技が素晴らしいです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-16 13:38:50) |
19. 告白(1970)
《ネタバレ》 スターリニズムの下、東欧各国で起きた粛清の恐怖を描いた非常に重苦しい社会派映画ですが、エンターテイメントとしても良く出来ていて見応えがありました。 国家権力という大きな力の下では、人間なんていかに弱くちっぽけな存在であるのかが嫌というほど描かれていて息がつまりそうになりました。 「プラハの春」の終焉で終わるラストは、非常にやりきれない気持ちになりましたね・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-28 20:05:24) |
20. 恋するレストラン
《ネタバレ》 民族の壁、親の呪縛等の問題を何とか克服しようと悩み奮闘する若者の姿を、明るく軽快に描いていて非常に楽しく観賞することが出来ました。ただ、移民への差別や偏見を描いたシーンが結構あって、オランダにおける移民問題の根深さを感じましたね。まあ、コメディなので湿っぽさはそれ程ありませんでしたけどね。 しかしまあ、この厨房のメンバーは中々いい奴が揃ってはいますけど、客として食事はしたくないですねw [DVD(字幕)] 8点(2009-02-12 19:14:39) |