1. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 結局、誰かがやんなきゃいけなかったんだ! 日本で生まれたゴジラが、他国のモンスターとやりあう海外映画で 終わらせるわけには、いかなかったんだから・・ 山崎監督、お疲れさまでした。 ゴジラビヨンドを今風に言ってるとこがクール。 監督、あなたの東京オリンピックは、終わりましたか? 本当に力作だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2024-11-22 23:06:05)《新規》 |
2. 幸福(1981)
《ネタバレ》 刑事ものの秀作。 だが、テレビの刑事ものと同じような鑑賞後の印象しか残らないため、 目立たない作品になっている。 ここで傑出しているのは、水谷豊の人間性。 あ~こんな人、もっといてもいいよなぁと思ってしまう。 その後、水谷は機械みたいな人間を演じることが多くなるのだが、 この作品の水谷みたいな俳優、もっと欲しい。 何というか、ギラギラしたとこがないんだよなぁ・・貴重な存在。 [DVD(邦画)] 7点(2024-10-20 23:09:23) |
3. コールガール(1971)
《ネタバレ》 名作として有名な作品。 当時、コールガールの心情を的確に捉えた映画が少なかったからだろうか・・ ジェーンフォンダのアップが多い。 アメリカ人女性の顔のつくりが分かる。 漫画家大友克洋の女性は、この映画のジェーンではなかったか・・ 彼の漫画を思い出した。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-04-05 21:47:32) |
4. 御存じ いれずみ判官
《ネタバレ》 遠山の金さんですね。 時代は、天保の改革の頃。(幕末前の江戸後期) 普段は遊び人の金さんが、何気に正義のために動く。 この映画には銭屋五兵衛まで出てくる。 講談ではおなじみのキャラらしい。 古本屋に、この人だけのテーマの本があったから、有名なんだろうな。 ラスト、狂言を演じつつ、真相をお上に訴えるとこが何とも粋ですね。 1950年後半から1960年くらいのカラー時代劇は面白い! [DVD(邦画)] 7点(2024-03-26 02:55:07) |
5. こんにちは、母さん
《ネタバレ》 人間を追い詰める映画の多い昨今、 山田洋次の映画は、僕らを抱きしめてくれる。 吉永小百合の演技も、これが地じゃないか、ってくらい自然。 温かさの中に時折見せるシビアな歴史も忘れない。 ありがとう、って言いたくなる映画も、今じゃ珍しい。 ありがとうございます、山田監督。 次作も楽しみです♪ [DVD(邦画)] 7点(2024-02-25 19:40:11) |
6. コンパートメントNo.6
《ネタバレ》 「ビフォアサンライズ」みたいな、列車で一緒になった男女のはなし。 これは、シベリア鉄道かと思ってたら、ロシアの西側を縦に走る鉄道なんだね。 ロシア人とフィンランド人の話である。 とかく、ウクライナのことで、評判悪いロシアだが、 やはり国民のロシア人は、武骨だが、気がいい人も多いのだろう。 ペトログリフを見に行く彼女と、地元にそんなものがあるのかと一緒になったロシア人。 岩に刻まれた傷みたいなもの(ネットで調べたら)を、はるばる見に行く、どのの国にもいる歴女。 ラスト、恥ずかしがって見せたがらなかった彼女の似顔絵が、 なんともキュンポイントなんですね。 暖かい気持ちになれました♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-20 18:13:55) |
7. ゴーストタウンの決斗
《ネタバレ》 ゴーストタウンというと、枯草の塊がコロコロ転がってる印象がありますが、 俯瞰で町を見ると、小さな集会所みたいな場所ですね。 スタージェス監督の初めの頃の西部劇。 視点が、妻を人質にした悪仲間たちから動かないので、 落ち着いた鑑賞ができる。 そして、ラストは、主役級の二人の決斗。 納得の安定感。 スタージェス西部劇、いいね♪ [DVD(字幕)] 7点(2023-09-29 22:54:31) |
8. こちらあみ子
《ネタバレ》 決して泣かない女の子、あみ子。 ラストの大丈夫って声も、嘘つけって思ってしまう。 いつまでも、この子の成長、見守っていけたらとも思う。 次回作は「うそつきあみ子」かな? 死の匂いのする、子どもの映画は少ない。 「ミツバチのささやき」へのリスペクトだろうか? 一瞬、フランケンシュタインの映画が挿入される。 あみ子を抱きしめたいとも思うが、僕もいつまでも側にいてあげられない。 ラストのおじいちゃんの声に、よき理解者に恵まれる予感を見せて、 この映画は終わり。 いいラストだと思います。 [DVD(邦画)] 9点(2023-04-29 18:08:43) |
9. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 「エール!」を先に観ていたので、 どういう風に変えていくのか、興味を持ってました。 こういう女性には、海のような大きな場面が似合うと思ったのでしょう。 ラストの、手話を交えた歌の場面は、後半、沖に出た船の様子が音楽に被ります。 これが実にいい。 この演出のためにリメイクされたとも感じました。 男の子も好印象です。 主人公の女の子も、前作よりも、都会っぽくて、今風です。 兄がいることで、前作よりも逞しくはないのですが、これも今風でした。 良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2022-11-24 11:23:17) |
10. 木枯し紋次郎
《ネタバレ》 笠に外套、楊枝とくれば、木枯し紋次郎ですよね。 テレビシリーズは全く観てないが、誰の目にもそう映る。 シリーズではどうか知らないが、純情な一匹狼的なやくざ者ですよね。 そして、怖いのが堅気の女だったりする。 自分を島流しにしたのが、友人かと思って、殴り込むと、 惚れた女の入知恵だったりするわけです。 ラストは、ガ~ンと、寅さんみたいにショックを受けるわけですが、 男の落とし前はキチッとつけて、すがる女に一言。 「あっしには関わりないことでござんす」 く~、しびれる~~ 寅さんは、この一言の言えない渡世人だったんですね。 [DVD(邦画)] 7点(2022-10-25 22:05:49) |
11. コブラ・ヴェルデ 緑の蛇
《ネタバレ》 ヘルツォークといえば、文明論映画。 ポイントは、いかに異文化でキンスキーが変わっていくとこだろうと思って観てた。 なるほど、ヘルツォーク、メロドラマみたいな異文化との女性との恋で 変わるとか、そんなことはしない。 ここでは、命の危機を、異文化(西アフリカ)の地の政争で命拾いし、 アマゾネス軍団率いて、天下をとっちゃうという話に持って行く。 しかし、奴隷のために純情なアマゾネスを利用したという形になり、彼は孤独である。 そして、母国のフランスからもおたづね者になり、 国と国の狭間でのたうちまわるのを、ラストの海と陸の間で、 波にもまれて、溺死していくキンスキーの姿に象徴的に重なる。 見事!ヘルツォークの文明論映画、みごとなオチ! [DVD(字幕)] 7点(2022-07-10 20:26:13) |
12. 国士無双(1986)
《ネタバレ》 面白い! ホンモノがニセモノに負ける。この素材は面白い! そしてニセモノはとにかく女(どれも上物!)にもてる。 ホンモノの剣士のお嬢さん。 人情味ある下町娘。 エロチックな女妖剣士。 この3人がニセモノを取り合うのだ。まったく羨ましい話である。 そしてお嬢さんとニセモノは一緒になり、 さぁこれからニセモノのとぼけた表情もいつまで続くやら?ってことで話が終わる。 さすが伊丹万作原作。万作さん監督作品も観てみたかった。 ツ●ヤ発掘良品とかで復刻してくんないかな(笑) でも、これってアメリカの娯楽映画に多いよね。 ホンモノが嫌な性格で、ひ弱な青年が急場しのぎの技で、ホンモノに勝ち、最後ヒロインとハッピーエンド。 ニセモノの方が女性は燃えるらしい(笑) [DVD(邦画)] 7点(2020-10-11 21:41:59) |
13. ゴンドラ
《ネタバレ》 大学時代、東京で観た映画を再見。 アニメ台頭時期のロリコンブームから企画されたのだろう。 ストーリーはない。 ただ都会人の再生らしき話かな? 出稼ぎ青年と都会の孤独な女の子の、故郷でのひと夏の思い出といったとこか。 こんなに警戒心のない女の子はいない。 ロリコン青年のロリータへの神々しいばかりの「信頼」(「愛」)??が描かれている。 アニメ、ロリコンを語る上では、ある意味、奇跡的な映画だ。 まぁ、他の時代ではありえない。 [DVD(邦画)] 6点(2020-08-15 22:14:14) |
14. COLD WAR あの歌、2つの心
《ネタバレ》 愛にしか生きられなかった歌手の女性。 しかし戦争は彼女の愛した男のアイデンティティを壊してしまう。 彼はポーランドからフランスへと亡命したのだ。 そして彼は自分を見失う。 そんな彼に彼女も自分を見失う。 ラスト、二人は「永遠の愛」をよりどころに自死する。 この映画は愛の賛歌ではない。 戦争が生んだ絶望だ。 [DVD(字幕)] 7点(2020-04-11 23:07:33) |
15. 権三と助十
《ネタバレ》 伝説の伊丹万作作品をついに観たぞ! 素晴らしい! 人のいい長屋の大家と、クセのある長屋の面々。 ある日、長屋の一人が無実の罪に問われる。 そして長屋の彼らが大岡越前に挑む! 大家が計略を図る。そして真犯人を捕まえるべく、大あらわ。 まさかのどんでん返し! (大岡様はすべてお見通しだった~!) 気持ち晴れやか大団円♪ もう映画の楽しさ、満載! [ビデオ(邦画)] 8点(2019-09-12 23:05:51) |
16. この空の花 長岡花火物語
《ネタバレ》 大林監督の戦争三部作は、映画好きなら必見です! 「長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐」 たしかにストーリーが分かりづらく、観たときはそうでもないかもしれません。 でも心に残る映画です。 何年でも心のどこかに残る映画こそ、いい映画ではないでしょうか? この映画も好きな場面がいっぱいあったなぁ。 幽霊のような一輪車人間。空襲のシーンで奏でられるサックス。先生好きですといった女性徒とのハイタッチ。 花火のシーンにかぶさるエンドロール。 いやぁ、こりゃDVD欲しくなったぁ! 大林監督の戦争三部作は全部DVDが欲しい! [DVD(邦画)] 10点(2019-05-18 15:27:01) |
17. 孤狼の血
《ネタバレ》 面白かった。 「アウトレイジ」より後に残るものがあった。 それにしても役所広司の演じるヤクザな役って残念な結末が多いね。 「タンポポ」も「絆」も最後、殺されちゃうし・・ [DVD(邦画)] 7点(2019-03-02 23:30:08) |
18. コヨーテ・アグリー
《ネタバレ》 最後の舞台での一曲。 人前で歌うのができないシンガーソングライターが 店内の照明を消されて、静かに歌い出し、そして弾けるように 歌い出すシーンは忘れられない名場面。 バー・コヨーテアグリーで鍛えられた度胸で堂々と歌うんだよね〜。 まぶしいとはこの事。 Can't Fight The Moonlight♪ 最初、田舎の女の子がセクシーなバーで働き始めるんだけど、 どうなるかと思ったら、オーナーが女性で、いい人ばかりで良かった、良かった。 酔った客まで、破廉恥なことしないもんね。 またお洒落な映画でもある。 ニューヨークの摩天楼を見ながら、作曲なんて、 ジョンカーニーの「はじまりのうた」はこの映画を意識してるかも、と思った。 早速、サントラを借りねば♪ [ビデオ(字幕)] 7点(2018-10-19 01:16:47)(良:1票) |
19. ゴースト・イン・ザ・シェル
《ネタバレ》 押井さんの作品を観てから、もう20数年。あれから映画をたくさん観て、自分の鑑賞能力が高まったのか、やっとストーリーが分かった。もう一回、押井さんの方を観てみよっと。 [DVD(字幕)] 7点(2017-11-09 22:13:59) |
20. この世の外へ クラブ進駐軍
《ネタバレ》 阪本順治監督はうまいなぁとつくづく思う。第2次世界大戦後の日本にいた米軍、そして朝鮮戦争に再び米軍が行くその間の日本人とアメリカ人の友情をジャズを通して描いてる。そしてバンドのメンバーを通して、戦後の日本の痛ましい状況の中、懸命に生きる人たちもまた描いてる。この監督は、社会の中の人間を描く方に重点を置き、そこに映画的面白さのサスペンスやユニークな素材を盛り込んでくる。だから娯楽映画的なものを求める人にはちょっと物足りないかもしれないが、僕はこの監督のこのバランスが、とても知的に感じられて、毎回感心してしまう。頭のいい監督です。疲れてる人が味の濃い料理を求めるように、日常で疲れてる人には味付け足りないかもしれない。でも僕はこの監督のさじ加減にいつもうならされてしまう。 [ビデオ(邦画)] 7点(2017-09-24 11:05:19) |