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1.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
映画館で1回。AMAZONで2回見た。で、感想を書く。  テーマは面白い。戦争でボロボロの日本でさらに害獣の被害が増す。それに対しての日本人の対応。 と、書けばまるでプロジェクトXである。田口トモロウの声が耳の奥で鳴る。  今で言うならPTSD、戦争後遺症に悩む主人公。空襲後の世間を危ない綱渡りであがく典子。しかも子供がいる。しかもだれかわからない人の子。  まあ、昔叔母や母に聞いて、そういう人が幾人かは居た事は聞いている。結婚式にてようやく”養女”と分かった人とかね。 ただ、令和の時代それをつついても映画にならんわな。でもそういうことがあったという子は日本人は覚えておかねばならんがな。  今も、ウクライナや中東で起こっている事だろうからね。  嫌事を言えば、神木氏の演技がラスト前には、なんか粗暴。やる気は見られるけど、ほとばしるものが少ない。妻は「怒りのエネルギー。てのは他から見て明るくは見えないよ」うむ。それならまあ、ぶっきらぼう的な、粗暴なふるまいは理解した。が、エイガ、シャシンとしては×だろうな。この辺は判断を緩めるわ。  ゴジラの造作、VFX。これには頭が下がるわ。確かにいい仕事だったし、映画の歴史の中でも監督が視覚効果の賞をもらうのは、かの、キューブリック以来だという。これには拍手だよな。  予算が安いとか人海戦術とか、”コストの安さ”をマスコミが言うが、映画というのはアイデアと画角。つまりはエズラ。絵面。でしょ? マキノ時代からの提言やがな。それが良かったわけである。  この賞は歴代のSF/ファンタジー作品が受けて居るから、まあ最高の誉め言葉と受けておこう。た・だ・し、”視覚効果”であり、作品が最高!ではないからな。  でも、役者さんとしてこれは秀逸。いい仕事。と思えるのは、新生丸艇長、秋津役の佐々木氏。隣のオバちゃん、太田役の安藤さん。整備兵橘役の青木さん。かなぁ、5点以上のお人は。  野田博士の吉岡氏はまるで三丁目の茶川竜之介であったな。  ともあれ、歴代のゴジラ映画としてはなかなか秀逸。ミリタリーマニア的な考察はゆっくり楽しめばいいのでそれは採点しない。 重巡洋艦の砲撃を至近でくらって生きている動物。それだけを見ておいておくれ。  さて、二回見ても銀座で逃げ惑う人の中に、”橋爪功氏”らしき人が居るんだが、、、ようわからん。それはまた今度見た時に探すか。  最後に、俺の親父は昭和4年生まれ。終戦時16歳。海軍特別少年兵。には採用されず、軍から金の出ていた民間主導の”海事学校”(名称はうろ覚え)に入っていて、姫路で終戦を迎えた。戦闘には参加していない。  だから、『おれ、戦争に行ってねえんだよ』の水島四郎=山田裕貴氏 は父と同年代なんだろうな。 朝鮮戦争での”輸送船の仕事”を断って、ミシンのセールスをしていたらしい。それは母と結婚したくて金を貯め&死なないためだ。  俺の親父のもう一つの戦後史。そんな妄想を見せてくれたこの映画に7点。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-05-12 12:36:02)
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