1. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 先日観た1作目と同様、15年ぶりの鑑賞。ちなみに僕は1作目の方が好き。なぜならビトーが好きだから。なのでこのパート2の中ではビトーの若き頃を描くシーンが好き。『いい奴そうなんだけれど寡黙で、物事を考えながら発言をするので会話のテンポが1つズレていて、その分実は怒らせると怖そうな捉えどころの無い男』のデニーロが良いです。異論は大いに認めさせて頂きますが、今ならライアンゴズリングに演じてもらいたい役。家族と仲間を大切にし、成功していくビトーのシーンは開けていて輝いています。一方マイケルを描くシーンは閉じていていつも何かに追われている印象。だからやはりビトーとビトーを描くシーンが好き。で、母親に相談をするシーンで気づく(遅くてすみません)事ができたのが『これはビトーになりたかったんだけれどもなる事ができなかったマイケル』の話なんだと。なのでビトーのシーンを分かりやすく良いものにしている。で、ビトーが築き、守り、愛した家族(ファミリーではなく、本当の家族)を殺す事でマイケルはいよいよ神であり同時に悪魔となる。それが良いとも悪いとも結論づけていないと思うのですが、ラストシーンで完全に光を失ったマイケルの目が印象に残りました。 [インターネット(吹替)] 7点(2017-12-24 22:47:45)(良:1票) |
2. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 初めに観たのは中学生の頃。15年以上前。当時の感想は「古臭くて長くてハードルが高い割に世間で言われている程特別凄い映画でもない」というもの。30歳を超えた今観直してみた時、印象が変わった点がいくつかありました。画が綺麗で思っていたより古臭くないという事。衣装がおしゃれな事。ビトーは思っていたより身近な存在だという事(困り顔・呆れ顔がお茶目)。逆にマイケルは思っていたよりヤバい奴なんだな、という事。当時は抗争に嫌々巻き込まれてかわいそう…なんて勘違いをしていたんですが、意外と積極的。ノリノリでびっくり。古臭い感と高尚感は今回鑑賞して強く感じる事はありませんでした。むしろ楽しめる方の映画というイメージ。僕自身大人になり、自分の家族の事はとても大切に思う様になりました。今の自分にとってこの映画は家族の映画。自分以外の家族だとしてもその家族の敵は自分の敵。この人達は闇の存在なのでやり方は極端ですが。で、マフィア同士の抗争という要素が加わって3時間でも観る事のできる映画になっている。この映画を表現する時に『叙事詩』という言葉が用いられる事が多いと思います。その言葉良くないと思います。そんなキャッチフレーズと3時間という上映時間だと気軽に観ようと思えない。ともかくイメージより大層な映画じゃないんだな、という感想です。これは良い意味で。 [インターネット(吹替)] 7点(2017-12-16 15:18:44)(良:2票) |
3. 殺し屋1
《ネタバレ》 詰め込んであるので、ダイジェスト的な印象は否めない。インパクトのあるシーンは一通りなぞっていたかな。再現するのは良いのだけれど、原作にはその暴力一つ一つまでの過程がしっかりとした描写で存在した。そこが全然なってない。例えば、腕を素手でもぎ取るシーンにしても、原作では本当に理不尽な理由での行動であったはず。それだって良い。その理不尽さが変態性でもあるのだから。一方映画では、その理不尽さを描写出来ていないから、「なぜいきなり?」としか映らない。これは役者の力不足でもある。浅野などヒドい。変態でも何でもないではないか。垣原の暴力論も棒読みで語られては何も伝わってなどきやしない。 [DVD(邦画)] 2点(2010-10-17 23:49:35) |
4. 告白(2010)
《ネタバレ》 一歩間違えるととんでもなくありえない展開にもなりかねない原作を、シリアスな描き方をするのではなく、あえてエキセントリックな演出でまとめたこの監督の選択は正しかったと思う。原作での怒涛の展開は、この監督の持ち味であるテンポの良い演出力にマッチしていた。中学生役の子達も演技力は問題無いと思う。ちょっとBGMがうるさいのと、ラストが長すぎる点が気にはなったが、母爆発の逆再生は迫力があったし、巧さがあった。しかし、松たか子のドカーンで終わればもっと不気味で捉えどころの無い怪作になったかもしれない。とは言っても、大変レベルの高い映画化作品であることは間違いない。。。。。。。。。。。。なんてね! [映画館(邦画)] 8点(2010-06-06 19:26:10) |
5. (500)日のサマー
《ネタバレ》 アメリカ人でもこんな想いで恋愛するんだーと、参考になりました。僕だけじゃなかった(笑)サマーの一挙一動に翻弄され、悩むトム。その想いも虚しく、結局はあっさりと別の男と結婚してしまうサマー。期待は全て裏切られる。新しいラブストーリーです。まぁ一番グッと来たのは結局ラストなんだけども、500が1に変わったり、理想と現実の二画面構成だったり、小粋な演出がお気に入りです。オータムとはうまくいくといいなー!新スパイダーマンも期待できそうです。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-06 19:02:36) |
6. コンスタンティン
《ネタバレ》 この監督は「アイ・アム・レジェンド」でも思ったけど雰囲気づくりうまいなーと思います。細かいところまで凝ってるし、無機質な作品作りが好きです。一歩間違えたらとんでもなくつまらない作品になりかねなかったと思うので、その点は素直に評価。 話的には宗教がらみの用語やら考え方やらで小難しいですが、緊張感が途切れないため飽きはこないんじゃないかな。 個人的にサタンがお気に入り。ピーター・ストーメアやっぱすげー存在感です。 [地上波(吹替)] 7点(2008-05-27 01:24:14) |
7. コラテラル
《ネタバレ》 殺し屋がトム・クルーズでは完全に迫力不足だと思います。背が小さいし。役柄も一体どのくらいの年齢を狙ってやってるのかわかりませんでした。しかし一瞬ハッとさせられたのが、トム・クルーズがチンピラ二人を一瞬で射殺するシーンです。こんな些細なシーンに「本物」を見せてくれるマンはやっぱり好きですね。 [DVD(吹替)] 4点(2008-02-16 00:27:02) |