1. ゴジラ(1984)
《ネタバレ》 恐らく人生において、映画館で見た二作目の映画。ちなみに一作目は「ロッキー3」だったような気がする…小学校低学年だったように思うが… それはともかくとして、当時すでにゴジラは一種のヒーローものだという刷り込みがなされている小学生にとって、この内容は酷であった。なかなかゴジラは出てこないし、どう見てもヒーロー扱いじゃないし、お兄さんとお姉さんが色々と小難しい話をしているし。というわけで当時は面白くなかった。 これではいかんということで、大人になってからきちんとビデオで見直した。が、当時とは違う意味であまり面白くなかったと言わざるを得ない。ストーリーに無理があるのはある程度仕方ないとしても、その展開が遅すぎてゴジラ以外の見せ場が乏しく、全然緊迫感がなかったように感じた。 そして肝心のゴジラだが、そのものの造形は悪くないと思うが、都市破壊シーンの活気の無さは致命的である。私には撮影の専門的知識はないが、角度なのか特殊効果なのかシーン切り替えなのか音楽なのか、とにかく寂しい都市をゴジラが控え目にうろついているようにしか見えなかった。 ただ、内容的には厳しい評価になってしまうが、それまでのゴジラ歴史をリセットし、軌道修正を図ろうとした意義は小さくない。アンギラスと会話していたゴジラよりはよほど魅力的である。 [映画館(邦画)] 6点(2014-04-06 21:49:46) |