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1.  犬神家の一族(2006) 《ネタバレ》 
既に何回となく製作されているシェイクスピア作品なんかだと、それぞれの監督さんや俳優さんが、演出や演技で凌ぎを削ってきましたよね。前作を見てしまっている上、前作の評価は満点だっただけに、本作は、構成や演出が殆ど変わっていなかった分、どうしても前作の役者との比較に終始してしまって、映画自体を楽しむことが出来ませんでした。 本作のみの評価なら、きっと、それなりの味わいがあるのだろうとは思うのですが、いかんせん、前作の出来が良かったので・・。正直に言えば、オリジナルを酢水でゆがいて灰汁を抜いた感じ、でした。 
[映画館(邦画)] 6点(2006-12-23 23:14:08)
2.  イルマーレ(2000) 《ネタバレ》 
淡々と、淡々と流れていく映画ですよね。劇的な設定のわりには、特に盛り上がるところがあるわけでもなく、交通事故があったからどうなるとか、お父さんが死んだから劇的変化があるとかでもなく、主人公二人の心象風景的が映像になって流れていくだけの、本当に淡々とした作品なんだけど、ジワジワ~ッと、なんだか暖かくなっていく作品でもありました。ラストシーンも、あの時点では、彼女はまだ、元彼に振られてないし、その後どうなるかは分からないけど、余韻のある、綺麗な纏め方でした。そう。彼は生きていて、彼女の手紙は届いていたわけですから。ただ、二人の心象風景を中心にしただけに、二人のプライベートな背景が犠牲になってしまっていたのが、ちょっと物足りないかなぁ、と。でも、そういうところを切り捨てたから、ここまで淡々とした流れが出来たのだろうけど・・。劇的な展開や、劇的な愁嘆場とかが好きな人には、向かないかも・・。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-22 21:01:12)
3.  犬神家の一族(1976)
個人的には、私映画史の十傑には入るなァ。以前、怖いものは駄目だったのだ。脳裏に焼き付いて離れられなくなって、心臓が踊る。それでも当時、本作を見ようと思ったのは、他ならぬ石坂浩二が出ていたから。「天と地と」で上杉謙信を見た時から、初恋の役者さんである。で、結果は「十傑には入るなァ」である。冒頭から、物語へと入り込ませる緊迫感が、音楽と絶妙にあっているし、陰惨な殺人事件を予感させながらも、清々しいまでの自然美(これは市川作品の醍醐味のひとつなんですよね)、物語の流れを決して白けさせない笑い(息抜き)のタイミングの美味み、何より、市川ショットとでもいうのか、独特のカット・ショット。映画って、こういう風に作るんだぁと、変な言い方だけど「作られた映画」というのを実感した初めての作品だったような気がした。見る側の私が、その時、それだけの年齢に達したのかもしれないけど、冒頭の部分から、そういうショットが入っていたせいか、その後の展開も、怖いもの嫌い先入観を抜きに見られたような気がする。勿論、役者の力量も凄い。大好きなへーちゃんの魅力も余すところなく引き出してくれたけど、とにかく役者の使い方、撮り方が、上手い。特にベテラン陣の味わいを、深く、切なく、時に滑稽に引き出しているのは、凄い。個人的には、復讐劇の発端になる子供の人生を台無しにする菊乃母の怨念は頂けない(結局、財産目的かい)が、ベテラン陣の味わい深さが、作品中唯一の底の浅さ(あるいは浅ましさ)を、補って余りある。中でも、高峰三枝子の押し出し、声の深さは、若かった私にも鮮烈な印象だった。湖に木霊する、あの声は、今でも耳の奥に残っている。御亡くなりになったと聞いた時は、本当に残念だと思った。本作は、コマーシャルに乗ったミステリー・サスペンスで、決して文芸でも大作でもないが、ある意味、邦画に新風を吹きこんだ一作だったのだろうと思う。 
10点(2004-07-14 22:59:07)
4.  イグジステンズ
これ、ねぇ。実は、「マトリックスの哲学」って本の中で、とあるフェミニストの女性が、『「マトリックス」より遥かに秀逸』とか言ってたから、つい見てしまったのよね。でも、正直なとこ、「よくも、こんなもの見せてくれたな!!」って感じだった。言いたいことは分かる。リアルとバーチャルの混乱というか、混同というか。ゲーム世代の若者の陥る狂乱というか。それは分かるけど、いかんせん、生理的に気持ちが悪過ぎる。まるで子宮を思わせるゲーム機も、だったら背中じゃなく、いっそ素直に臍に突っ込めば?って感じで、ムカつく。ジュードの魅力も持ち味も、ドロッとしたグロテスクな画面に沈んでいく一方で、ラストの見せ場も、単にヒステリックなだけに終わってて、気の毒としか思えなかった。でも、吐き気を覚えるような生理的な気色の悪さは、強烈だった。あそこまで徹底すれば、確かに脳裏に焼き付く。
4点(2004-02-23 23:50:08)
5.  イギリスから来た男
「トラフィック」の縮小版? それとも、前哨版? 色使いはソバーダーグだなぁとは思うけど、これから!という時の外し具合もソバーダーグだった。銃撃戦の展開も、どっかのサスペンス劇場じゃないんだからさぁと思ったくらい、安易。現在進行形の映像の中に入るトーンを落としたフラッシュバックは、観てて、市川崑の作品を思い出したけど、市川作品の方が洗練されていると感じた。実際、途中で、「犬神家の一族」が観たくなったくらいだ。テレンス・スタンプの演技も、淡々とした渋さは感じるけど、感情移入出来るほどのものではなかった。女優はって、この作品に、女はいらないだろ。ハードボイルドに徹した方がまだマシ。
3点(2003-04-02 22:33:51)
6.  イノセント
当時、ヴィスコンティ・ブームの時、とにかくどっかのこじんまりとした映画館で観たんだな。ヴィスコンティの遺作であり、彼の遺作らしい作品ではあるんだけど、映画館を出た時、何だかとっても理不尽な不愉快さを感じた。今思えば、庶民の不愉快さだったと思う。「庶民が汗水たらして働いてるっていうのに、あんた達貴族はぁぁ!」って感じかな。でも、頽廃と没落の終焉にあった貴族階級のいやらしさに不愉快さまで感じさせた本作は、やはりヴィスコンティの遺作らしいのだろう。ジャンニーニの情けなさはムカツク程見事だったけど、赤ん坊を見下ろすジャンニーニの目は、狂気を孕んで、怖かった。そういえば、本作で初めて、「ボカシ」というのを見たんだった。けど、それが気にならないほど、ある意味、圧倒された映画だった。
7点(2003-03-23 22:38:02)
7.  妹の恋人
ジョニー・デップの、この物憂げな雰囲気っていうのは、デップならではだなぁ。主演はアイダン・クインのはずなんだけど、主役はやっぱりジョニデだったな。精神障害者っぽさでは、主演の女優よりも、余程デップの方が知恵遅れっぽくて、それが逆に、「コメディアンの才能」を引き立ている。だからどうという映画ではないんだけど、ジョニデって、やっぱり雰囲気のある役者だなぁ。アイダン・クインがかすむわけではないんだけど、ジュリアン・ムーアも悪くはないんだけど、この二人に、もうひと押し欲しかったかも。可愛い映画だった。
7点(2003-03-23 21:29:01)
8.  インターナショナル・ベルベット/緑園の天使
主演女優がテータム・オニールだったことだけしか覚えていないが、舞台は英国で、母親の再婚相手のお堅い作家の義父や母親との交流を、馬術競技を中心にして描いた家族愛の物語。本作中、お堅い作家だった義父が柔らかすぎる大衆小説を書いていると知ったテータムが母親に、「どうして、彼がこんなもの書くの!」と食って掛かるけど、逆に、「あなたが馬術を続けられるのは、その為に自分の節を曲げている人がいることを忘れないで!」と逆切れされるところが印象に残ってて、それが、テータムのトレーニング・コーチだかの「国民はメダルは歓迎するが、金は出したがらない」という言葉にリンクする。ラスト、自分の恋人に、「私の両親」と誇らしげに紹介するシーンで、実に爽やかに収束して、見終わった後、何だかほんわかして好きだったな。馬の動きが、とても綺麗だった。
7点(2003-03-15 22:30:08)
9.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
本作を象徴しているのは、ダンスト=クローディアの「私達の絆は憎しみね」の科白である。先ず、原作者アン・ライスに「彼程この役に似合わない役者は天国にも地獄にもいない」と攻撃されてしまったクルーズ=レスタトの過熱気味に入り捲くった気合い(役者の自負があれば当然だろうが)、女優としてのステップ・アップへの野心満々のダンストの漲る気迫(当時12歳だ、これで)、そして、撮影開始当初からクルーズに張り合われた挙句に、徹頭徹尾慢性鬱病の役にうんざりしていたピット=ルイ(何しろルイが面白げに笑うシーンは、たった1シーンで、それもほんの少し笑うだけというのでは、うんざりもするだろうが)という有り様だが、彼らの精神状態は、図らずもキャラクターの持ち味を存分に活かし、皮肉な相乗効果となっている。観る側が、ルイよりもクローディアやレスタトに共鳴するのは、仕方がない。「自分に合わない世の中なんざ、ブチ壊してやりたい!!」とは、人の素直な欲求というものだが、大方は切れることなく、うんざりする世の中に対して、時に愚痴り、時に癇癪を起こしながらも、精々飄々と生きるのが常で、ルイには同族嫌悪を抱くしかない。とはいえ、なんだかんだと愚痴りながら飄々と生きてきたルイは世渡り上手というもので、レスタトやらアーマンドやらの古豪吸血鬼がルイを欲しがる理由も分かるというものだ。それにしても、「いい加減に止めてくれよ」と言いたいだろう賛辞「君は美しい」を連発され、相手役をブン殴りたい気分だっただろうブラッド(とはいえ、美しい形容をされて笑っちゃわない男優は、そうは転がっていない)は、シアター全焼シーンでは、それなりにストレスを発散させていたようだ。いずれにせよ、このルイ役で溜めたストレスが「セブン」や「12モンキーズ」のピットの熱演・怪演を生んだのだとすれば、満更無駄な役ではなかったのだろう。
7点(2002-11-06 00:37:48)
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