1. イン・ディス・ワールド
とても映画好きの友人が誘ってくれたので観に行きました。何でも、他の友達は娯楽性に乏しいこの映画には興味を示さず、ことごとく誘いを断られ、私に白羽の矢が立ったらしい。この友人はとても勉強家で、様々な分野、考え方の映画を観て、見聞を広げる努力をしている尊敬に値する人なので、喜んで同行しました。 確かにエンターテーメントの軽妙さはなく、半分ドキュメンタリーの重たい映像と淡々とした展開は「面白い」ものではありませんでした。しかし、主人公の少年の過酷な旅路をいつの間にか共有していて、目眩のするような暑さも、果てしない大地の風景の美しさも、鮮烈に心に刻まれました。前向きでユーモアを忘れず、絶対的な悲しみの中でも案外ひょうひょうとしている少年ですが、行き着いたモスクでは一心に祈りを捧げる姿が…。本当は不安に押しつぶされそうなんだろう。人間のたくましさや生き抜く強さを淡々と刻んだ、心に残る作品です。観賞後、友達に「誘ってくれてありがとう」と心から言えました。 先日、この友人から「カンフーハッスル見に行かない?」とお誘いが…。守備範囲の広さも尊敬に値します。 [映画館(字幕)] 7点(2005-05-28 16:48:20) |
2. いとこのビニー
ゆる~く抜けたニヤニヤ系のコメディーで、名作でも傑作でもありません。でもたまらなく大好きです。マリサ・トメイがキュート炸裂です。ど派手衣装で、うっとうしい程の理屈を立て板に水でまくしたてられても、マリサ・トメイなら許せちゃいます。というか、彼女じゃなかったら許せません。芸達者ジョー・ペシのお見事なすっころび方にも拍手。みんな真剣だからこそ笑えちゃう、行き過ぎない可笑しさがたまりません。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-28 14:38:30) |
3. 妹の恋人
ファンタジーです。障害も一つの個性として、認め合い、支え合いたいものです。でもね、私が健常者だからそんな綺麗事言ってんのかも知れない。暖かく、微笑ましい内容だからこそ、少々考えさせられました。ジョニー・ディップ、彼の気だるい雰囲気ってちょっと苦手だったんだけど、この映画ではイキイキしてて素敵でした。 7点(2003-08-30 06:18:34) |
4. 犬神家の一族(1976)
照明の美しさに心奪われたはじめての映画です。殺し方など相当えげつないのですが、トータルで説得力あるし、見入ってしまいます。石坂浩二と坂口良子の掛け合いでホッと一息って感じです。 8点(2003-08-20 08:03:29) |
5. インソムニア
《ネタバレ》 なんとな~く、気軽に観たのですが、面白かったなあ。役者陣の力量は文句無し。眠りにつけないアルパチーノを観ているだけで苦しくなった。あの歳で6日眠れなくてあの心労じゃ、撃たれなくても死んじゃうって! 8点(2003-08-20 06:49:49) |
6. 依頼人(1994)
ある意味、少年と女弁護士のラブストーリー。切なく、清々しい。あのコンパスのペンダント、私も人生の迷子にならないよう身に付けたいです(笑)。 8点(2003-07-28 16:58:57) |