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プロフィール
コメント数 1202
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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1.  1408号室 《ネタバレ》 
説明のない理不尽な恐怖現象に、ひたすら続く主人公の家族愛と内省。 典型的キング小説のシチュエーションですが、しかしこれ原作は10ページ程度の超短編。  映画用に大幅に引き延ばされたシナリオにも関わらずキング感があるのはすごいな、と思います。  ほぼキューザックの一人芝居を楽しむ映画ですが、ここまでワンマンショーだと役者的にもやりがいあって楽しかったでしょうね。  さて、ハッピーエンドかバッドエンドかで世間で解釈が分かれているラストシーンですが私はハッピーエンドだと思います。  なぜなら、支配人がわざわざ「よくやった」と意味深な事を言うシーンがあるから。 「よくやった」と褒めておいてバッドエンドじゃあまりにも無体すぎるでしょ…  つか、わざわざどちらにでも解釈できるラストになってるわけですから、どう考えるかは観客次第。 だったらハッピーエンドの方がいいかな、と単に思ってるだけですが。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-26 20:04:03)(良:2票)
2.  依頼人(1994)
ジョングリシャム原作映画の中ではもっとも王道で一般受けしそうな映画です。  『「ペリカン文書」「ザファーム」に続くジョングリシャム原作の法廷サスペンス』とアマゾンの紹介文に書かれていますが、これは法廷サスペンスじゃないですよね。もはやキャッチコピー詐欺ですヨ>amazon  弁護士とか検事がやりあいますけど、一般的な意味での「法廷サスペンス」じゃありませんからね。 てかそもそも法廷自体がほとんど出てきません。(あの判事はなんか人徳者ぽくて好きですが)  映画として王道な造りの本映画、グリシャム原作映画の中の最高傑作という人も多い映画なんですが、他と毛色が違うハートフルタイプのため「この雰囲気が好きだと自動的に1位になってしまう」だけの話かなと思います。  この映画が苦手な人は主人公の少年の行動にイライラするようですが(←実は私もイライラ組なんですが)、でもこの手の映画は主人公が優等生だとドラマが起きず映画にならないので作劇上しょうがないのですよ笑
[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-20 15:57:44)
3.  犬鳴村
DAI語で言えばKH  Kこれは Hひどい  こんな映画でも熱演している役者さんが可哀そう。 常々思うんですが、このくらいアレな映画だと出てる役者さんは「この映画ダメだろ」ってやっぱ撮ってる途中気づきますよね? それとも気づかないもんなんでしょうか? 一度聞いてみたいです。まぁそんな機会もないでしょうが。  そもそもシナリオとかコンテとか誰も客観的にチェックしないんでしょうか? まぁそういうチェックをさせないのが「監督」という立場なんでしょうが… でも誰かがチェックして物言わない限りこの惨劇は続くと思います、えぇ。
[地上波(邦画)] 1点(2021-02-14 14:54:41)
4.  1917 命をかけた伝令
マッドマックス怒りのデスロードの有名なレビューに「行って帰ってくるだけの映画」というのがあるわけですが、それに習えばこの映画は「行くだけの映画」という事になります。  売りである全編ワンカット風映像の見せ方や工夫は確かにすごいのですが、しかし観ているうちにそこはかとなく感じる安っぽさ。 「なんでだろうなぁ?」と思いながら観ていて途中で気づきましたが、これ全編ワンカット風で見せる事により結果的に「主人公視点の3Dゲームを俯瞰視点でプレーしてる感覚」に極めて近いからだと気づきました。 つまりめちゃくちゃ「ゲームっぽい」物として観ちゃってるんですよ。 バイオハザードの間のムービー部を延々と観ているようなそんな感覚です。だからなんか安っぽく感じちゃうっていう、そこが残念ではありました。  しかしD連隊に追いついてからカンバーバッチに会うまでのクライマックスは「これが映画のクライマックスだよ!」とばかりに引きずりこんでくれる圧倒的な圧。サムメンデスさすがです。  とはいえ、売りのワンカット風にこだわった結果として映画全体としては一定の枠を超えられなかった感はいなめず…この全編ワンカット風はもうちょっと安いB級映画とかでやってこそだよなぁ…と思いつつ、でもそれをあえて超大作でやったとこに価値あるんだよな、とあらためて思い、じゃぁもうこの映画はこれで十分な出来なんだよな、とそう思う事にしました。 …なんかまとまってねーなこの感想笑
[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-20 03:05:43)
5.  イップ・マン 序章
カンフー映画にあまり興味がない層からすれば、大概のカンフー映画はただカンフーで戦ってるだけでシナリオなんか5行で書けるような安直な内容…という認識しかないのですが、この映画は(実在の人物を描いてるだけあって)それなりに山あり谷ありのシナリオになっています。  佐藤のいかにもな小悪党っぷりがたまりません。  映画を観ていて、これって映画じゃなくてどっかで観た事ある雰囲気だよなぁ…と思ってよくよく考えたらNHKのドラマのそれでした。 芋っぽい芝居や画造り、その辺ふくめて全体の空気感が非常に近いものを感じます(個人の感想です)
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-14 15:53:44)
6.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 
どこをどうみてもインデペンスデイの正しい続編で、前作を楽しめた人にはそれなりに楽しめ、そうじゃない人には全然あわないだろうそんな映画。 そういう意味では正しい続編だと思いますが、前作がわりと好きな自分としては前作よりはだいぶ落ちるかな…という印象です。  その理由はまぁいろいろあるわけですが、一つには前作のキャラがほぼそのまま今回も活躍するという点。 いや20年もたってそれはないでしょう、と。 特にエイリアンに体乗っ取られて20年眠ってた博士なんか、起きたとたんに大活躍で「この20年の進歩とか全然なかったのか?」とどうしても突っ込んでしまいます。20年もたてば本当にいろいろ変わってるはずである程度勉強しないといろいろついてけないのが普通のはずなのに… また、謎の宇宙抵抗勢力を出して話を複雑化したのも失敗かな、と。 ただでさえ頭の悪い映画なんですから、そんな要素突っ込んだらうまく映画としてまとめられないんじゃないの?どうなの?…ほらやっぱダメじゃん!的な。 もっとシンプルにドンといってガンといってバーン!やったー!みたいなのこそがインデペンデンスデイだと思うんですよ。  あとは最近のハリウッド娯楽映画では避けられない中国資本の影響にはやっぱりちょっとひいちゃいますね。 「チャイナマネー!」という看板が映画の中でピカピカしてるみたいで、この露骨さはもうちょっとなんとかした方がいいんじゃないでしょうか? バブル期前後に日本マネーがハリウッドに流入したときでさえ、ここまであからさまに下品な事はしてなかったと思うんですよね。
[地上波(吹替)] 5点(2020-04-04 12:13:07)
7.  イニシエーション・ラブ
映像化不可能と言われている傑作小説は沢山あります。 代表的なものは日本ミステリ界に「綾辻以前綾辻以後」という言葉を作った傑作「十角館の殺人」でしょう。 これはいまだに映像化されてません。そりゃそうです。無理だもの。 他にも「ハサミ男」とかこの映画の原作の「イニシエーションラブ」とか映像化不可能と言われている小説は沢山ありますが、これらに共通するのは「文章だから可能なトリック」を用いている事です。 「文章だから可能」つまり「映像では不可能」なのです。 そりゃ映画化されるわけありません。  ところが驚いた事に「ハサミ男」と「イニシエーションラブ」は映画化されてしまいました。 「え、どうすんの?」 原作を知ってる人は映画化を知ったときに皆そう思った事でしょう。私も思いました。 結果「ハサミ男」は無茶した事で悲惨な結果となり、一方この「イニシエーションラブ」はとんでもないウルトラCを用いる事で映像化に成功したのです  さて、このイニシエーションラブですが、原作を読んだことがある人とない人ではまず映画の別の部分で驚愕するはずです笑 原作知ってる人なら「そんな強引な…失笑」です。 しかしその強引なウルトラCを用いる事であの原作を映像化したわけですから堤幸彦はほんとに天才なのかもしれません。  で、映画化されたこの作品ですが、ほんとにがんばってると思います。 80年代の雰囲気がプンプンであの原作をきちんと映像化したその努力にとにかく8点差し上げます。  が、しかし残念ながら原作の限界がこの映画にもはっきりと出ているわけで…  原作は「何も知らないで読むとびっくりする」小説で、逆に「何かある」と予想して読むと非常に完全にネタが予想できてしまう小説です。 有田がテレビで「すごいミステリ」と宣伝したおかげでそれ以降読む人は誰でも「これはなんかすごいトリックあるんだな」と身構えてして読む事になります。 そして身構えて読まれちゃうとこの原作のネタは非常にわかりやすいのです。感が良ければ本当に誰でもSideAの数ページでネタが予想できてしまう…そういう構成なのです。 実際に私も初読の時点で後半はただの整合性チェックになってましたし。  でオチを予想しながら読むとこれはもうただのパズルであって恋愛話としては「普通」なんですよね。 まぁ1つのネタにすべてをかけたストーリーなんてみんなそんなもんなんですが。  この映画版も原作小説と同じ弱点を抱えていて多分勘が良ければ初見でも序盤でネタバレします。 そしてそうなると、映画のおもしろさとしては…これどうなんでしょうね?  まぁそれでも世代的にこの映画の主人公達と2,3歳しか違わないほぼ同世代の自分としては、この時代の恋愛模様や時代背景は面白く観ることができたんですが、そうでない世代の人でしかもネタが序盤で読めちゃった人はどう感じるのか…  とりあえず素直にびっくりできた人はおめでとうございます!
[インターネット(邦画)] 8点(2020-03-16 20:20:46)
8.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
この映画の原作というか元ネタは、YAHOO知恵袋に投稿された「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしているんですが」という癖のある質問が元になっています。 実はその質問があった頃、私、知恵袋のいくつかのカテゴリでカテマスしてたので、元の質問が投稿されたときの事はよく覚えています。 そういう意味で個人的にちょっと興味深いテーマではあったのですが、しかし元は知恵袋の質問にすぎないわけです。 そこにたいした内容があるわけでもありません。(あとでブログ展開してはいますが) たいした事ない謎のイチャイチャやありがちな夫婦間の悩みを2時間近く見せられても「はぁそれで?」としかならないわけです。  観た後に嫌な気分にもならないですし決して悪い映画ではないですが、しかし映画館でこれを観たら「俺、わざわざ金と時間つかって何やってるんだろう…」と後悔するんだろうなぁ…そう思わせてくれる小さな映画だと思います。
[インターネット(邦画)] 4点(2019-12-16 17:58:54)
9.  イントゥ・ザ・ストーム 《ネタバレ》 
手持ちカメラだの監視カメラの映像をちょいちょい挟んでくるのは、リアルな映画っぽく見せるためだというのはよくわかるのですが、それは逆にそこまで荒唐無稽なエンターテイメントにはしませんよ、というスタンスを表してもいるわけです。 しかし、この手のディザスター娯楽映画に期待するもののは、暴力的なまでの破壊の嵐と絶望的な状況、悲劇とそこからの救いなわけで、そういう意味ではこの映画はちょっと弱いかなぁ、と思います。エピソードもキャラの立て方も何もかもが小粒で、ダイナミズムが全くありません。  終盤の竜巻のシーンだけはなかなかなんですが、冒頭30分がとにかくだるく、しかもオチもいただけません。 兄貴と彼女がそれなりにラブラブのシーンがないってのは意味不明ですし、ましてやアホyoutuberが生き残ってるのがラストシーンってのはどういう事なんでしょうか?狂言回しにもなってない存在意味不明の不愉快なキャラを生き残らせてラストを締めるとか、製作者のセンスを疑います。 唐突に出てくる空港のシーンとかね。あれももっと生かせるでしょ?飛ばされたタイタスの周りをジャンボが浮かんでる画とかさぁ…ほんとセンスないわ。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-01-09 13:14:59)
10.  イット・フォローズ 《ネタバレ》 
一時期話題の映画でしたが、結局やや期待外れの映画でした。  映像の美しさや雰囲気、音楽の使い方は下品なB級ホラー映画とは一線を画すもので評価されるのもわかるんですが、冷静にストーリーの内容、登場人物達の対応を考えると「えー?」と思う事が続出するからです。  中盤の海辺、じっさいにそれが皆の前に出現し、周りの人からは見えないまでも「見えないだけで物理的にはいくらでも触れる」事が分かった時点で、その後の対応策はいろいろ考えられたと思うんですよ。 たとえばカラースプレー常備なんて誰でも思いつだろうしあの状況じゃ普通いろいろ対策しますよね。でもしない。 そしてわけのわからないプール作戦。 何それ?相手が電気で死ぬとか根拠あんの??てか最低限プールに色つけとくだろ。 なんだなんだこいつらの危機感の無さは??頭悪すぎるのか?? とまぁイライラするわけです。 そのあたり完全に普通のB級ホラー映画のレベル。 あの状況で真摯さがないってのはどうなんだ。  あとラストシーン前、彼が彼女とやったあと街をドライブしてるときに娼婦っぽい人のそばを通ってますよね。(明確に娼婦をうつしてますよね) あそこで娼婦とやって他に移して(娼婦なら次の男にすぐ回すだろうし)とりあえず問題を回避してる作戦だったと思うんですが…世の中のレビュ-なんかをみてもそういう解釈はありません。 とりあえず対策としてはそういう人とやって次へ次へと移しちゃうもんじゃないの? 回してとりあえず逃げられたからこそ、ラストシーンで、それっぽいのが映ってても無視してた…と思ったんですが。 そういう解釈をしてる感想とかを見てないんですよね。 自分の感覚が普通じゃないの??  あと、ヒロインがさして美人じゃないしスタイルも並ってのもね… それがリアリティだといえばそうなんですが、やっぱこういう映画のヒロインは美人がいいと思うんですよ、うん。  とまぁ期待して観た分、いろいろ残念なところが目立つ映画でありました。 あ、屋根の上の裸のおっさんはとても好きなシーンです。あれは絵的に怖すぎる(笑)  多分、昔のリンチの映画とか好きな人は好きなんじゃないかなぁ…
[インターネット(字幕)] 6点(2018-08-08 13:18:06)
11.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
2015年のワールドカップで日本代表が南アフリカ代表を下し世界的なニュースになったわけですが、(そして五郎丸ブームが起きたわけですが)それもこの映画を観ればあらためて納得します。 あの頃は、それがどれくらいすごい事なのかラグビー人気の低い日本では今一つ伝わっていませんでしたから。  さて世界には誰もが認める偉人というものがごく少数存在していて、2005年にBBCが行った「もし世界統一政府が出来たら大統領には誰になってほしいか」投票で1位に選ばれたネルソンマンデラ氏は間違いなくその一人なわけです。  この映画中でも「この人のためなら」という思いをいろんな人が持つわけですが、これって、私が大好きな映画「デーブ」での雰囲気にもちょっと似てるんですよね。(もちろんデーブはフィクションですが) こういう雰囲気の映画は大好きです。  日本にも「この人のためなら!」と思えるような素晴らしい政治家がぜひ出てきてほしいものだと切に願います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-23 19:42:34)(良:1票)
12.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 
個人的に苦手なジムキャリーとズーイーデシャネルがメインを務めるこの映画、表面上は「なんでもイエスと言えば人生は好転する」みたいな事を言ってるわけですが、実際はとりあえずポジティブになんでもやってみて興味の幅を広げ知人を増やし…要は単なる「リア充のススメ」なわけです。 それに気づくとちょっとハナについてしまう人もおそらく多いはずで、及第点ではあるのですが、全体的にはいろいろひっかかる映画です。  たとえばヒロインのズーイーデシャネル、500日のサマーでも素っ頓狂なヒロインを演じていて、そういう役がハマるわけですが、それはつまりメンヘラ感が高いという事であり、ヒロインとしての魅力はイマイチ。(せめてもうちょい可愛ければねぇ…)  オチもかなり弱いですし、そもそもきっかけとなった最初のホームレス、当然「実は何かある」キャラでクライマックス近辺で活躍するキャラだと思いきや最後まで何もないっていう…えぇぇそれどうなの…
[インターネット(字幕)] 6点(2018-01-13 12:24:51)
13.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
カンバーバッチの芝居が「いかにも奇人の天才感」満載で素晴らしいですし、映画の中で「決まり切った言葉をもとに解析すりゃいいんじゃん!」とひらめいてからのシーンは観てるこっちもテンション上がるし、全体に真摯な内容で「名画ならではのオーラ」が漂っている素晴らしい映画だと思います。 とても素晴らしい映画だとは思いますが、この手の映画は個人的には「なるほどね」以上の想いを抱けない、つまり心が動かない映画なので、(あくまで個人的には)高い点数にはなりえません。 客観的には9点級の映画だと思いますが、個人的に点数をつければよくて7点といったところです。もうしわけないです。  同性愛に関しては1960年代まではイギリスもあんなんだったんですね。てか「同性愛で男性が捕まった」とあったんですがってことは女性は捕まらないわけですね。 それ自体が性差別なんですけど…と思ってしまう2010年代に暮らしてる我々にはなかなか信じがたい事が割と最近まで普通にあったんだなという事に驚きです。  あと、昔の戦争映画では望んでも不可能だった事が今はCGで簡単に表現できるんだなぁ、という事を感じました。 映画中出てくるドイツの飛行機はユンカースだしハインケルだし、戦車は3号戦車だし。 昔の戦争映画であれば「アメリカやイギリスの練習機あたりを改装してそれっぽくしてる」程度のひどい代物が使われているのが普通で、観ている側としては「明らかに本物と違うじゃん」と言う事でテンションダダ下がりだったわけですが、昨今の映画はCG技術で簡単にそれを実現できてしまうわけです。  20年後、30年後の映画ってどうなってるのかなぁ、と思っちゃいます。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-01-06 12:19:00)
14.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
暇なときにテレビをつけるとなぜかやってるので複数回観てしまっている映画  初見のときは、なんでもできるナゾの女ボイスの正体にドキドキでしたが、結局ありがちなAI反乱物でがっかりしたのを覚えています。 まぁ細部にはそれなりに凝っているしお金もかかっているし、個人的にこういう役をやらせたらぴか一だと思ってるロザリオドーソンは出てるし、ビリーボブソーントンも嫌いじゃないし…と娯楽映画として決して悪くはないんですが、しかし今更感満載のAI反乱物を特になんのひねりもなく観せられても、一定値以上の評価にはなりようがありません。  おもしろいですよ、おもしろいですけどね…別に見なくていいですよねって感じの惜しい映画です。 予定調和の安心感をいいと評価できる人なら、あるいはAI反乱物を見たことがない人ならかなり面白いんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-21 15:21:55)(良:2票)
15.  インターステラー 《ネタバレ》 
「うん、そうだよ!これがSF映画だよ!」 観終わった後の感想はこれです。  子供の頃、劇場で観た「未知との遭遇」。名作という噂は聞いていても実際に観るまでに時間がかかった「2001年宇宙の旅」等々 昔はセンスオブワンダーに溢れた「ガチな本物の重厚なSF映画」がたくさんあったのです。  それがいつのまにやら「SF風味」の娯楽作ばかり。 かつての名作「ガチな本物のSF映画」はすっかり過去の物となってしまいました。 しかし、ついにこの「インターステラー」が、その忘れていた「本物のSF映画」の存在を僕に思い出させてくれたのです。 それが実に40年ぶりというのはあまりにも時間が経ちすぎている気もしますが、きっとそこは重力の影響で時間の遅れでもあったのでしょうw  さてあらためて、 【この映画が、この映画こそがセンスオブワンダーです】 先に結論を言うとこれが僕のこの映画への評価です。  さて「ある程度のSF知識がない人にはハードルが高い」とも言われているこの映画ですが、実は日本人はその点においてめぐまれています。  昔から存在するSFアニメのおかげで、多くの人には無意識にある程度の基礎知識があるからです。  たとえば映画の終盤、クーパーが目覚めた病院で外を見ると野球をやっている風景が映し出され一瞬きれいになった地球かと思わせておいて実は空まで地面が続く姿が映し出されます。 多くの日本人はここで「あ、(オニール型の)スペースコロニーなんだ」と一瞬で理解できてしまう。 これはもちろんガンダムのおかげなのですが、しかし、これって実はけっこうすごい事です。  普通の国の人はそもそも(オニール型の)スペースコロニーの構造なんか知りません。 このシーンも「うわなんだろうこれ!」と思うわけです。 これを「なんか知らんけど未来だから空まで地面が続いてるのかな?」と思うか「スペースコロニーなんだ」とすっと納得するか、この映画を観る上ではこの違いは結構大きいと思います。  映画中で重要なワームホールについてはさすがに途中で(定番の紙を折り曲げるやり方で)簡単に説明してくれますが、これも多くの方は説明されなくても知っている事でしょう。  そもそもこの映画、SF映画としては非常にやさしい造りで、SF知識としては入門編レベルのものしか要求しませんし、「どう見ても伏線の腕時計」とか「どう見てもわざと壊されたとしか思えないKIPP」とか、映画中の伏線も簡単にわかるようになっています。  一部では難しいと言う話も聞きますが、実際のところ、このわかりやすい映画の内容を理解できないような人はほとんどいないでしょうし、もしいたらそれはちょっと問題だと自覚した方がいいレベルです。 映画の中にはこの映画より難しい内容のものがゴマンとありますから、他の映画を観るとき困ると思いますから。  閑話休題 さて、この映画の縦軸が「久しく忘れていたガチSF映画の復活」であるならば、横軸は「家族、父娘の愛の物語」です。 劇中でもおりにふれて愛について語られますが、この映画は本格SF映画でありつつも、かつてのSF映画にやや欠けていた「愛」を話の軸として取り込むことに成功していて、ややもすると無機的になりがちなSF映画に「暖かさ」や「感動」をプラスする事に見事に成功しています。  これこそがこの映画の素晴らしいところで、かつての本格SF映画に欠けていた「愛」を物語の核に据える事で、ついにかつての名作達を超える映画になれたと思うのです。  さて結論。 40年ぶりに現れた「本格SF映画」であり、そこに「人間の愛のドラマ」を絡める事でかつての名作を超えた最高峰だと言える名作です。 これに高得点をあげない事は許されません。 個人的には10点をあげるしかない映画です。  それにそれに、なによりも萌えキャラの「TARS」の存在。 この映画を観て「TARS」を好きにならずにいられる人がいるでしょうか? いやいない!  C3P0でもHAL9000でもハロでもなんでもいいのですが、SF映画には「人間外でキャラが立ったやつ」の存在は極めて重要な位置をしめてきました。 その存在はSF映画の伝統芸です。 そして、TARS(CASEも)は、過去のそのようなキャラクターの魅力も受け継ぎつつ、それをさらに超えるものになっていて、個人的には「過去のSF映画全部の脇役相棒キャラで一番好きな奴」だと言っても過言ではありません。  ちなみに僕の正直度は80%程度とやや低めなので、このレビューはそれを前提として読んでいただけると幸いです。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-11-08 12:58:04)(良:2票)
16.  インセプション 《ネタバレ》 
世間では評判が高い監督でも自分とは相性が悪い人ってのがいます。  私にとってこのクリストファーノーマンという人がそれで、傑作と言われるダークナイトなどもどこがそんなに面白いのか全くわかりませんでした。  しかしこのインセプション、評判も高いし面白そうだな、と期待して観たわけですが…  まずあれこれ言われているアイディアですが、これ平凡でありがちですよね?  「●●世界にダイブしてグレーな仕事を行うアウトロー」というのは1984年に発表されたギブソンの「ニューロマンサー」以来SF界でブームになったものですが、という事は30年も前にブームになったもので、SFフアン的にはすでに食傷気味のアイディア。  そしてその●●世界が、本映画では夢の世界なのですが、「夢の世界に突入する」というのも古来普通にあるアイディア。 たとえば日本の「ドリームハンター麗夢」が最初に作られたのは1985年ですし、この作品の時点で「他人の夢に入る」というアイディア自体特に目新しいものではありませんでした。  要するにこの作品のアイディアは私の感覚では「厨二病」的だとすら感じる平凡なものなんです。  夢が実は三層構造になってます。→最下層は虚無世界 って、いかにもすぎてこれが厨二病的発想でなくてなんでしょうか…  そしてすごいと言われる映像表現ですが、これはこの映画のせいではありませんが、CG技術の発達&ハリウッド映画の大予算のおかげで、「今や金をかければどんな映像でも創れます!」というイメージを持ってしまっているため、たとえばこの映画の中で特徴的なホテル内の戦闘シーンでも「予算かけるってすごいよね!」としか思えないのです。  昔だったら「特撮すっげー!」だったんですが、進歩したCG技術のおかげでいまや映画でどんな映像を観ても「ふーん」としか思えなくなってしまいました。  というわけで、この映画は普通に金のかかった娯楽映画。話自体は可もなし不可もなしでまぁまぁかな、って評価になります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-05 11:12:27)
17.  インビジブル2 《ネタバレ》 
「透明人間になったらエッチな事をしたい!」 標準的な男子ならそう思う人も多いと思います。っていうかちょっとそういう事考えてしまうのが男子ってものです。 前作ではまさにそんな男子が想像するようなシーンがあり、「うんうんそうだよね、わかってるね」って感じのシーンがあったんですが 今作ではあろうことか、透明人間が「服を脱げ」と女性に自分で服を脱ぐように命じます。 女性が自分で服脱ぐってそれじゃお風呂とかといっしょです!!  お前!!何もわかってないじゃん!! それ透明人間である意味ないじゃん!!  どうしてこういう「わかってない」映画が作られてしまうのか本当に理解に苦しみます
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-24 15:54:48)(笑:1票)
18.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
オリジナルは未見です。ストーリーも半分をすぎれば、相当鈍い人でもない限り「あの轢かれた人がキアヌに違いない」というのは気づくわけで、誰でも気づいてる「すでにキアヌは死んでいる」という状況からどうオチを付けて感動させるか…が映画としての腕の見せ所だと思うのですが…まさか一番安直なオチとか!ないわー。ハッピーエンドでももっと頭つかったハッピーエンドにしてくんないと。この安直なオチはない。 そこらの中学生にプロットを聞かせてストーリーを考えさせたみたいな超安直で思考停止したオチですべてがぶち壊されてます。 そのあたり、「まぁオリジナルは韓流映画だからなぁ」と思うと同時に、ハリウッドのネタ不足も相当なとこまできてるんだなぁ、と思わせてくれる映画ですね。まぁハリウッドの脚本でもこのレベルのものは沢山あるわけですが。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-07-17 12:45:05)
19.  陰謀のスプレマシー 《ネタバレ》 
偶然、ロサンゼルス決戦を見たすぐ後に観たので、アーロンエッカートまつりに。 まさかの割れアゴ2連発。  んーアゴ以外に何か書こうと思ったけど、なにしろこれと言ってウリがない映画で、とにかくとても地味。 元恋人らしい女CIAとかただの狂言回しだし、脚本の「練られてない感」がかなり残念。 こういう地味なサスペンスは「そうだったのか!」とか「なるほど!」なんて感じの謎ときがあってこその映画だ思うんですよね。 なーんか残念です。  
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-28 17:45:17)
20.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 
5章に分割して、章毎に描き方(雰囲気)を変えて飽きさせずに最後まで魅せてくれるのはまさにフランス料理のコースのよう。 とはいえ、全体にゲスいタランティーノ感満載なので、コースと言っても高級フレンチではなくわかりやすいビストロのそれ。  で、この映画の主役ってハンスランダ大佐ですよね、1章から5章まで大活躍で、キャラ立ちすぎ。 と思ったら、これでアカデミーとか取ってるんですってね、奥様。なんか納得ですわ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 18:48:44)
050.42%
1110.92%
2171.41%
3635.24%
413711.40%
523419.47%
632326.87%
725521.21%
81088.99%
9352.91%
10141.16%

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