1. いちご白書
他の人も書いてるけど、要領を得ない散漫なストーリーが目立ち、面白くなかった。 この時代ならではの世相をうまく切り取ったんだろうけど、大学紛争とかまったく思い入れも興味もないのでちょっと。 ただ紛争の生々しい雰囲気は作りものっぽくなく、リアルなのは見事。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-06-21 22:15:31) |
2. 伊豆の踊子(1963)
《ネタバレ》 あの小説の映画ということで、話の展開はさすがに大正の時代描写でかもなく不可もない。 肝心の高橋英樹と吉永小百合の二人が魅力的なので一点プラス。 この映画のなかの吉永小百合は、まだまだ純真な子供心を持っているという役どころなので難しかったと思うが、見事に表現されていた。 やがて汚されるであろう哀しい運命もまた随所に散りばめられていて、味がある。 冒頭とラストの白黒現代シーンは、対比としてあってもいいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-28 20:28:14) |
3. イージー・ライダー
《ネタバレ》 何だろうね、これ。変わったロードムービーだ。 ストーリーはあるようでないし、台詞は秀逸なんだか良く分からない。 ドラッグシーンがやたらに多くてうんざりすると、いきなり襲撃されるし。最後のほうはインディーズっぽい作りもある。 どこまでが本当の等身大の60年代アメリカなのかはよく分からんが、雰囲気はとても伝わってきた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-06 21:56:25) |
4. E.T.
《ネタバレ》 昔の記憶ではもっと感動的な名作かと思っていたけど、意外と普通だな。 ところどころに魅せる、ほっこり笑えてドキドキするスピルバーグ節はあるものの、謎のカエル騒動やら生き返ったりなど意味不明な点も多い。 昔の映画だからひねりのないのが良いところでもあるけれど、大人になった今では暇つぶしぐらいしかならないかなあ。 [映画館(字幕)] 5点(2019-01-14 22:54:49) |
5. 愛しのロクサーヌ
《ネタバレ》 ちょっとアクが強いけど、ほんのり笑えて優しい気持ちになれる映画。 冒頭の暴投テニス喧嘩シーンとジョーク20連発はお気に入りで、何度でも見られる。 またラストの展開はストレートで、これまた心地よい。 こういう映画がどんどん広まってほしいなあ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-03 21:41:49) |
6. 犬神家の一族(1976)
いやーうまくできた映画です。 私のような凡人には、途中から登場人物が多すぎ&事件が多すぎて訳が分からないことがありましたが、 それをさしおいても雰囲気や心理描写は秀でたものがありました。 人間心理の闇の描写をうまくつかんで、それを上手に表している。監督の才能でしょうか。 金田一やスケキヨなどの登場人物たちもキャラが立っていながら嫌味になっていない。 昔の映画なのに妙にセリフが聞き取りやすかったのも嬉しい誤算でした。 ホラーやサスペンスが苦手な私にも良さが伝わってくる名作でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-10-16 18:42:41) |
7. インサイド・ヘッド
感情が主人公になるなんて、じつによく考えられたアイデアだ。 頭の中の感情がどのように働いて影響を及ぼしているのかとか、大切な思い出などの記憶についてのストーリーも興味深い。 子供向けなのか、中盤かなりドタバタと騒がしいのは個人的には好きじゃないが、それを差し置いてもとても惹かれる映画ではある。 まぁ現実の人のアタマのなかでは、感情は意識の中からほぼ自動的に作られるものであって主役でもないし、居座っているものでもないところに注意したい。多くのところ、感覚をつかさどる右脳と言語をつかさどる左脳が司令塔に居座っていて、膨大な表層意識と無意識から感情が生まれる。 ヨロコビはポジティブで前向きでいいことづくめなので、他の感情が浮かんできたらなるべく切り替えることが望ましい。 のだが、でもじつはカナシミやビビリなども自分にとっては守ってくれる重要な存在であることに気づく。そんな感情を大切にでき、きちんと相手に伝えられる人こそ実は強くてたくましい。 感情や重要な記憶こそがわたし自身という人間のキャラクターを作っている。 ネガティヴな感情もきちんと受け止めることが大切。でもそれにいつまでも引っ張られないでヨロコビに戻るのがハッピーに生きる秘訣かと、そんなことを考えながら見ていた。 [地上波(吹替)] 7点(2017-06-21 19:42:13) |
8. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 言うまでもなく三部作の大ファンだが、これにはやっぱりがっかり。そう、がっかりするのがイヤなので、今まであえて見るのを避けてきたほど旧シリーズが好きなのに。 会話部分はごちゃごちゃして分かりにくいし、アクションもCGばっかりで心に残らない。クスッと笑えるユーモアもすくない。おまけにラストもSFまるだしとはね。なんでこうなった。 インディーシリーズの良さはアクションシーンのリアルさとユーモアたっぷりなところが魅力なのに、それを台無しにするような凡庸な作品を作るならシリーズの冠をつけるなと言いたい。結局のところ金儲け主義、ご都合主義で出来た映画だろう。インディーシリーズに組み入れたいアイデアがあふれて仕方がないという想いで作られたとはとうてい思えない。金を払って見なくて本当に正解だった。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-05-24 13:39:26)(良:1票) |
9. 犬と私の10の約束
犬好きにはたまらない映画。 でも子供向けのせいか、わざとらしいところは仕方がないか。 でも豊川悦司の父親役は悪くないし、主人公の恋の行方も含めて自然な流れで泣ける。 一番の立役者はソックスの演技かもしれない、ただ尻尾の演出だけは不自然でとても残念。 [DVD(邦画)] 7点(2015-03-06 22:05:12) |
10. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 1・2作と比べてややパワーダウンした印象。 その点父親とのドラマが見られるわけだが、ジェットコースターのようにハラハラドキドキ、途中でニヤリとさせてくれるのがこのシリーズの魅力であるなら、もっと楽しませてほしかった。 あちこちに飛び回ったために一つ一つのエピソードがやや単調で、心に残るシーンが少ないか。でもじゅうぶん楽しめる。 [DVD(吹替)] 7点(2012-07-02 18:17:31) |
11. インビクタス/負けざる者たち
◉インビクタス 六点 全体を通して落ち着いたシーンが多く、時間が長く感じてもう一度味わう気にはなれないと思ってしまうほど見るのに骨が折れたが、注目すべきはラグビーの試合結果うんぬんより、SPたちの真摯な態度と民族を超えた和解の描写、そして何よりマンデラ氏のインビクタス=負けざる魂に心打たれる。 彼の心情、思慮深い態度と思いやりに満ちた言葉は、次の言葉に集約されている。 ・私は我が運命の支配者 ・我が魂の指揮官なのだ それはまさに主体性を発揮して前向きに生きるためのベストの哲学であり、実際に監獄の回想シーンからはどんな困難にも立ち向かえる勇気となる実例を教えてくれる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-11 22:21:32) |
12. イル・ポスティーノ
ほとんど何の感慨もなく終わってしまいました。映像といい、ストーリーといい、淡々としていて、得点が高い理由が分かりませんでした。日本人の性格が主人公に感情移入しやすいからなのでは?とも思いますが、政治的なドロドロした話も出来てきますし、最後のほうはあまり共感できませんでした。 [ビデオ(吹替)] 4点(2009-06-17 16:13:10) |
13. いまを生きる
これって青春映画で、中高生におすすめと言われているけど、本当は大人に観てほしい映画だと思う。だって、学生時代の自分はニールの取った行動が理解できなかったから。キーティング先生の言う「カーペディエム」に疑問がないわけではないけど、しっかりした作り、美しい風景、複線の効いた見事な脚本と素晴らしい映画のひとつだと思う。6点と迷ったけど、7点献上。 [ビデオ(吹替)] 6点(2008-10-11 15:56:59) |
14. インビジブル(2000)
映像はものすごいリアル。ここまでくると何でもありか。驚愕の画像に一気に見せてくれる。でもいかにVFXが進歩しようとも、大切なのは中身でしょ。人間の恐怖を描いたにしては弱い。結局ホラーとしても中途半端。最後はターミ○ーターのアレを思い出しました。 [ビデオ(吹替)] 4点(2008-09-19 19:52:14) |
15. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
画面も構成もよく練られていて、雰囲気たっぷりのミステリー。 主人公たちのつねに冷静な語り口調と、突然キレるキャラが印象的。 ただし夜のシーンばかりで、全体的に暗くてホラーチックでグロい、その上退屈なストーリーは否めない。 [ビデオ(吹替)] 3点(2008-07-18 15:39:28) |
16. 一杯のかけそば
心があったまる少し良い話、っちゃそれまで。オイルショックだとか昭和的な匂いのプンプンする時代を背景に、一杯のかけそばをめぐるエピソードは単調。渡瀬恒彦と市毛良江演じる蕎麦屋の夫婦がいい味だしているが、「文部省選定」にただただ納得の一作。どうしても泣きたい人はどうぞ。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-03-16 10:38:12) |
17. イノセンス
なんでも「究極の映像」らしい。インタビューで監督が後にも先にもこんなすごい映像は出ないといっていたけど、本当かなあ。前回にも増してセリフがやたら難解な作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-27 08:17:43) |
18. 犬の生活
たぶんこの映画が作られた当時としてはめちゃめちゃ面白いと思われていたに違いない、などど書いてみたところで、高評価のサイレント映画を見ても素直に感動できない自分が情けない。幸せそうなハッピーエンドが素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-28 21:34:41) |
19. イルマーレ(2000)
風景や音楽が良い。女優が綺麗。それだけでも観る価値はある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-19 21:13:04) |
20. 異人たちとの夏
ファンタジーっぽいけど、じつは怪談チックな要素が強い映画。 死者との不思議な交流を描いた、同じ大林作品の「あした」のように感情移入することができなかった。 浅草で交わされる原田家での団欒。江戸っ子の父と明るい母の会話が古き良き下町の昭和を見るようで良く、すき焼き屋では切ないシーンもあるけれど、見返してみたら「キュウリ食べていくでしょ」とか平凡なセリフが多いのはちょっと残念。 何より、その他が微妙すぎ。美人な名取裕子が白いドレス姿で家に上がり込んでくるとかリアリティーなさすぎる。演出や映像も微妙。脚本ももう少しうまくできたのでは。 「愛した分だけ死に近づく」というキャッチコピーは好きだけど、たぶんもう見ない作品。 [地上波(邦画)] 4点(2005-05-18 12:19:56) |