1. いま、会いにゆきます
《ネタバレ》 初めから予定されているラストへと突き進んでいく映画ではありますが、世界の中心で~よりもぜんぜん楽しめました。それはきっと気持ちがきっちりと解放へ向かう方向に映画が作られていたからでしょう。湿りがちな話なのに、なんとなく元気になるのは、いつもどこかで澪が見守ってくれているという安心感から来るのではないでしょうか。自分が知らないところで、いつの間にかいろいろな手段を尽くしてくれていたことを知ったときの喜びは大きいと思います。澪は居ないけれど、しかしなお、18歳までのバースデーケーキが届き続ける、というあたり、その守護霊(ちょっとひどい言い方か?)ぶりが如実に表れているよう。考えただけでも、わくわくするし、寂しいけれども、でも感謝の気持ちでいっぱいになる、とてもすばらしい映画でした。 8点(2004-11-17 00:44:09) |