1. インテリア
作品を見る前にこれはウディ・アレンらしくない作品だと聞いていたので、どんな感じかなと思って見てみましたが、自分としてはとてもウディ・アレンらしい作品だと感じました。確かにユーモアがないので印象がかなり違いますが、それ以外はいつものウディ・アレンの要素がかなり入っていると思います。死を恐れる長女に、自虐的な次女、カリフォルニアから来たあけすけな三女、三姉妹を抑圧する母親。そして、そこにあらわれる自由でたくましい父の再婚相手であるパール。いつもなら長女と次女がウディで、友人や社会が三女と母親、そして、ウディが最後にたどり着く結論がパールである気がします。(ウディ自身は自分は母親に似ていると話していますが) ちなみに、ウディはこの作品がベルイマンの模倣ではないかといわれた事に影響を認めながらも、珍しく腹を立てて、ベルイマンは映像でメッセージを伝えるが、僕は言葉でメッセージを伝えている。だから、根本的に違うんだといったようなことを言っていました。そして、ベルイマンもこの作品をとても気に入ってくれたそうです。 [DVD(字幕)] 9点(2005-01-07 10:29:43) |