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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  イノセンス 《ネタバレ》 
一流のアニメーターを3人も雇い、制作準備に2年、制作に3年をかけたという異常な作品だけあって、ビジュアルの迫力は圧倒的です。それは、ファーストカットの時点で「これは普通の映画とは別次元の作品だ」とすぐに分かり、その感動がラストまで持続するほどのレベル。さらには、『地獄の黙示録』から直近の『レヴェナント/蘇えりし者』までを手掛るハリウッドトップのサウンドデザイナーを雇って音響にも力を入れており、映像体験という点ではかなり充実しています。 本作のテーマとは一体何だったのか。それは、「人間はなぜ己のコピーを作ろうとするのか」ということでした。このテーマは序盤にワンシーンだけ登場した女性検視官・ハラウェイの「愛玩用アンドロイドはなぜ人の形、それも人体の理想形を模して造られる必要があったのか」という問いと、終盤に登場するハッカー・キムの「真に美しい人形があるとすれば、それは魂を持たない生身のことだ」という回答により説明されています。人間は自分がどう見られるかを常に意識し、よく見られようと努力をします。しかし、そうした目的を持って生み出された美は所詮まがい物であり、無意識に・無目的にそこに存在する美こそがホンモノである。人が自然や野生動物に魅了されるのはその無目的さの中に美が宿っていることへの感動なのですが、自意識を持つ人間にはそれができない。だからこそ自意識を持たない人形に究極の美を託しているのだと言うのです。 「人は魂(ゴースト)のない抜け殻(シェル)を求めている」というこのテーマは、「抜け殻(シェル)にも魂(ゴースト)は宿り得る」という前作『ゴースト・イン・ザ・シェル』のテーマと対をなすものであり、これはこれで興味深いと感じたのですが、他方で感じたのがその語り口のマズさでした。前述の通り、本筋とはあまり関係のない脇役2名がこの主題のほぼすべてを説明してしまっており、その他の膨大な引用台詞は主題とは無関係な、ただ観客を混乱させるだけのノイズになってしまっています。難解なようでいて、よくよく聞けばすべての台詞が主題と密接に絡み合い、結論へと繋がっていることが理解できた前作と比較すると、本作にはどれだけ熱心に聞いてもその意図を理解できない台詞が多く、随分と洗練されていないという印象を受けました。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-01-27 02:29:44)
2.  イエスマン "YES"は人生のパスワード
ダメな奴が人生を変える話かと思いきや、変化前の時点から主人公がそんなにダメな奴ではないんですよね。確かにひねくれてはいるものの、それについては離婚やら職場での冷遇やらで陰に入った時期にあるだけで、本来の彼は普通に楽しい奴だという前提が存在しているわけです。その証拠として、彼にはちゃんと友達がいるし、ご近所付合いもあり、飲みの席にしつこく誘われたりもします。本当に性根の部分からダメな奴なら友達なんていないし、周囲からも期待されていないから何かに誘われたりもしません。 上記の結果、振れ幅の小さな内容となってしまったためにドラマとしてもコメディとしても劇的な部分がほとんどなく、ハリウッドが得意とする「笑い込みのちょっといい話」というジャンルの中で埋没する仕上がりとなっています。豪華なメンバーが顔を揃えながらもこの程度の出来かと、少なからずガッカリさせられました。 とはいえ、良い部分もあります。物事に善悪をつけないニュートラルな作風が時に心地良いのです。ハリウッドではネガティブに扱われる傾向の強い自己啓発セミナーについて(『ゲーム』『マグノリア』『リトル・ミス・サンシャイン』etc…)、その功罪両面を描いているという点には特に興味を引かれました。妄信的にその方法論に頼ると失敗するものの、人生のある一局面を打開する劇薬にはなりうるという描写になっているのです。 また、恋人役のズーイー・デシャネルがこの役に完璧にハマっている点も評価できます。観客の誰もが美人と認識できる顔や雰囲気でなければラブコメとして成立しないが、かといって突出した美人だと作品に馴染まない。この点において、ズーイー・デシャネルは街で偶然出会ってもおかしくないレベルの美人さんであり(褒めてます)、かつ、このサイトのレビューにおいても顕著な通り、ほぼ満場一致で「かわいい」と認識されています。観客の側における顔の好みには結構なバラつきがある中で、ここまで全員からの支持を得ることって、実は大変なことだと思います。 そういえば、ジム・キャリーの才能のひとつとして、共演女優を魅力的に見せるという点が挙げられます。『マスク』のキャメロン・ディアスから『エターナル・サンシャイン』のケイト・ウィンスレットまで、それぞれからのキャリア史上最高の魅力を引き出している点は、もっと評価されていいと思います。
[インターネット(吹替)] 6点(2017-08-05 02:06:26)(良:1票)
3.  硫黄島からの手紙
上品なんだけどどこか残念だった『父親たちの星条旗』からは一転して、姉妹編のこちらは目が覚めるような傑作として仕上がっています。憲兵の振る舞いなど多少の事実誤認はあるものの、そうした欠点以上に見どころの多い作品ではないでしょうか。 日本人が戦争映画を撮ると「戦争とは忌むべきものです」という紋切型の主張がまずあって、戦後視点の後付けの理屈であの時代を描こうとすることから決まってつまらない作品が出来上がってしまうのですが、外国人監督が撮りあげた本作にはそうしたノイズが入っていないことから非常に見やすい作品となっています。あの時代の日本兵たちがどんな状況にあったのかを切り取ることのみに専念しているため、歴史映画として極めて優秀なのです。「天皇陛下万歳!」という日本映画界では決して不可能な一言をすんなりと言わせてみせた辺りに、その真価が表れています。 また、本作を見ているとなぜ日本が敗戦したのかがよく分かります。アメリカとの間の圧倒的な物量差のみならず、現場のリーダーを育ててこなかったという組織論的な問題も大きく影響しているのです。臨機応変な意思決定を下すための訓練を受けてきていない管理職達は厳しい戦況に対応できず、精神論のみに解決策を見出してどんどん内向きな思考となり、いよいよ事態が自身の対応能力を超えると「玉砕させてくれ」と言い出す始末。こちらの計画通りに物事を進められる勝ち戦ならば強みを発揮するが、負け戦で相手に主導権をとられた途端にテンパっておかしな行動を連発し始めます。この辺りは現在の日本の組織にも引き継がれている弱みであり、日本人論としても興味深く鑑賞することができました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-18 15:46:36)
4.  インベージョン 《ネタバレ》 
原作未読、1956年版未見、1978年版・1993年版は鑑賞済です。 おおよそ15~20年毎に映画化され、それぞれの製作年代の社会背景を色濃く反映するこの企画ですが、私が過去に鑑賞した1978年版・1993年版と比較して世相がもっともストレートに反映されたのがこの2007年版だという印象です。 「自我を捨てれば暴力も混乱もない平和な世界が待ってるよ」と言う侵略者に対して、「自我を失えば私は私じゃなくなる。そんな平和に価値は見いだせない」として断固抵抗するのが主人公なのですが、ここで興味深いのが、侵略者側の理屈ってアメリカ合衆国がイラクやアフガンでイスラム教徒に対して言ってることで、「民主主義は良いよ。男女平等は良いよ。欧米の価値観でみんな幸せになれるよ」と宣伝して回り、一見不合理であるイスラム教徒の価値観を頭ごなしに否定して紛争国を無理矢理にでもハッピーにしてやろうとする姿そのものだということです。一方、それに断固対抗する主人公は、「私たちには私たちの価値観があるのだ。それは何ものにも代えがたい」と言って一歩も引かないイスラム教原理主義者の姿と重なります。 思想による侵略の恐怖を描いた1956年版に始まって、この企画はアメリカ社会を被害者の位置に据えることが暗黙の了解となっているのですが、本作は初めてそこを逆転させ、アメリカ合衆国が他国に対して行っている侵略行為をSFというフィルターを通して描く企画となっています。SFを現実社会の合わせ鏡として考えると、これは最高のSF映画ではないでしょうか。さらには、過去の映画化作品を利用して観客の側に先入観を抱かせ、それとは正反対のものを見せてくるという裏切り方もよく、観客の知的好奇心を刺激するという点で、きわめて優れた作品だと思います。この驚天動地の発想の転換は、第二次世界大戦後にアメリカによる占領政策を受け、前世代のやってきたことを全否定する代わりに平和と繁栄を得たドイツ人監督ならではのものではないでしょうか。 ただし、上記の趣旨が上層部の逆鱗に触れたのかどうか分かりませんが、本作は完成後にワーナーから大幅な撮り直しを命じられ、それを拒否した監督は解雇。当時『Vフォー・ヴェンデッタ』でワーナーと仕事をしていたチームがピンチヒッターとして雇われ、ウォシャウスキー兄弟が脚本を、ジェームズ・マクティーグが監督を担当して後半部分をまるまる撮り直すという措置がとられました。その結果、スケールの大きな見せ場は追加されたものの、社会的な考察は薄められたように感じます。前半と後半で作風がまるで変わってしまうことの違和感は相当なもので、これだけ不自然な映画はブライアン・ヘルゲランド監督が解雇された『ペイバック』以来です。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督が最初に完成させたディレクターズ・カット版を見てみたいのですが、興行的にも批評的にも大敗した本作では、それも難しいのでしょうか。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-01-19 15:01:08)(良:1票)
5.  イン・ザ・カット 《ネタバレ》 
これは女性の性の開放を描いたフェミニズム映画ですよね。主人公姉妹が対になっていて、妹は結婚願望・愛されたい願望の塊で、既婚男性に騙されたのに相手への思いを断ち切れず、ストーカーになってしまいます。女性から見たバカ女ですね。一方、姉は異性との付き合いなんて厄介事が増えるだけだし、基本オナニー、時々セックスで欲求が満たされれば充分と考えています。そのため、愛を求めてくるケビン・ベーコンは捨てられ、セックスだけのマーク・ラファロは残されました。また、女性に対する暴力に対して、男への精神依存度の強い妹は負けましたが、自立した女性である姉は勝った。本作では随所に対立構造があり、それらによってテーマがわかりやすくなっています。そういえば、本来はJJリーが姉役でメグが妹役だと思うのですが、あえてその逆をいった配役も面白いですね。 この映画になぜメグ・ライアンという意見もあるようですが、私はメグの出演は必然だったと思います。 90年代のメグはロマコメ(死語)の女王だったし、落ち目だった頃のデニス・クエイドに寄り添い、彼をヤク中から立ち直らせた良妻としても評判でした。しかし、『プルーフ・オブ・ライフ』の現場でラッセル・クロウと不倫したことで、そのパブリックイメージは崩壊。それまでの陽のイメージが強かった分だけ不倫の反動は強く、ビジネス的にはもうロマコメをやれなくなったのですが、一方で個人的には「10年も良妻をやってきたのに、たった一度の不倫でここまで叩かれるの」という思いもあったことでしょう。そこに、女性の性の開放を訴える本作がやってきたわけです。これはニコール・キッドマンが95年から温めてきた企画であり、彼女の初プロデュース作でもあります。そんな大事な企画でありながらも、今のメグが演じるべきとして気前良く譲ったニコールの男前っぷりには感心します。 問題は、映画として全然面白くなかったこと。猟奇殺人事件とそれに絡む犯人探しがどうでもいい上に、主題にもうまく馴染んでおらず、さらにはドンデン返しにも大したサプライズがなくて、メグが脱ぐシーン以外では眠くて仕方ありませんでした。隠語を吐き、全世界に裸をさらした挙句に「痛々しい」だの「乳が垂れてる」だの言われたメグはお気の毒でしたが、人生、ダメな時はそんなもの。一方、7年も企画に携わりながらギリギリでイグジットした当時のニコールの強運には驚かされます。
[DVD(吹替)] 4点(2015-08-30 01:58:16)
6.  イーグル・アイ
冒頭から、まんま「ウォーゲーム」。ジョン・バダム作品を多くプロデュースし、監督としてもジョン・バダムをリスペクトしてやまないDJカルーソ監督作品は、超古臭い80年代SFアクションでした。「人類は頭悪いし、これからは俺が管理してやるよ」という伝統的なお節介AI大暴れムービーなのですが、なんの捻りも工夫もなく、80年代そのままの脚本で勝負するという大胆さには驚かされました。何から何まで予定調和、最後まで予想を裏切りません。役者は悪くないし、見せ場もよく作りこまれているだけに(前半と後半の両方にド派手な見せ場を仕込んでおく卒のなさには感心)、お話しの方がもう少し何とかならんかったかなという印象です。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-05-01 00:17:03)(良:2票)
7.  イナフ 《ネタバレ》 
午後のロードショーでやってたのを録画して鑑賞しました。往年の名作からD級アクションまでを幅広く扱う午後ローでは必然的に視聴者の懐も広くなるものですが、そんなオープンな気持ちで鑑賞してもこの映画はよく理解できませんでした。DVに苦しむジェニロペが子供を連れて旦那から逃げるという話なのですが、その行動がいちいち頭悪すぎ。警察に届ければ根本的な解決に至らなくとも一応の歯止めにはなるし、届け出の事実によって後の親権裁判も圧倒的有利に進むはず。なのに彼女は「子供を連れて姿を消す」という最悪の方法をとってしまいます。逃げるなら逃げるで旦那が仕事に出ている昼間に姿を消せばいいものを、深夜にこっそり夜逃げしようとして案の定旦那に気付かれてしまうという大馬鹿ぶりを披露。以降は旦那による常軌を逸した追跡が開始されるのですが、これについても「警察に駆け込めば解決するだろ」の連続で呆れてしまいます。バカとバカの追いかけっこの末いよいよ追い詰められたジェニロペはようやく弁護士の元に駆け込むのですが、すると「あんたの行動がメチャクチャすぎたんで、今さら裁判やっても勝てませんよ」と至極当然のことを言われます。ひどく落ち込むジェニロペ。しかし、DV男にかわいい娘を渡すわけにはいかない。そこで思いついたのが「格闘技を習得し、旦那とサシの勝負でケリをつける!」。もう理解不能でした。つっこみすら入れられない驚愕の展開。訓練に励むジェニロペの表情が真剣そのものなのが、さらにトホホ感を高めます。旦那の殺害に無事成功し、駆けつけた警察もうまく誤魔化し、笑顔を失っていた娘も元の良い子に戻り、次の旦那候補は良い人そうだし、すべてめでたしめでたしで映画は終わるのですが、格闘技の特訓をしていたことが分かれば故殺は成立しますよ。。。この映画、DVという重いテーマを扱っているのにその理解があまりに不足しています。DVは「逃げれば済む」という単純な話ではなく、被害者である女性と加害者である男性が精神的に依存し合っているために、逃げればいいのに逃げないという点が問題だったりします。「やられたらやり返せ!」と斬り返せる女性は一般的なDV被害者の人物像からはかけ離れています。そもそもジェニロペはたくましすぎて「耐え忍ぶ妻」には全然見えないし。テーマがテーマなので、もっとマジメに作るべきでした。
[地上波(吹替)] 3点(2011-01-19 22:21:14)(良:1票)
8.  インファナル・アフェア 終極無間 《ネタバレ》 
斬新なアイデアで大ヒットした「Ⅰ」、「Ⅰ」とはまったく作りを変えて直球勝負のヤクザ映画にした「Ⅱ」と比較すると、「Ⅰ」の後追いである本作は分の悪い立ち位置にあります。また、シリーズも第3弾ともなれば「またかい」と観客から飽きられる(呆れられる)作品が大半なのですが、その点で言えば本作は重厚な雰囲気を維持していてシリーズの名を落とすような出来にはなっておらず、後付けの続編としては異例なほどまっとうな質を保っています。新キャラであるヨン、シェンはかっこいいし、彼らの存在に関わる謎は作品全体を引き締めています。サーガを締め括るオチの方向性は悪くないし(後で技術的な欠点は指摘しますが)、「インファナル・アフェア」の続きを作れと言われてこのオチに決めた監督の判断は間違っていなかったと思います。。。と、全体的には評価できる仕上がりなのですが、部分的にはいくつか欠点も指摘できます。まず多くの方が指摘されている通り、時間軸がしょっちゅう移動し、おまけに現実と妄想の混ざり合う構成は複雑すぎで、話を理解することに過度の集中力が要求されるために感情面では乗り切れませんでした。それだけ話をややこしくした割には、ラストのネタバラシでは「そうだったのか」と最後のピースが埋められたような感動も薄く、これならばよりシンプルで人間ドラマにフォーカスした構成にした方がよかったと思います。次に、ラウが精神崩壊していく様の描写が不足しているため、ラストの展開に唐突感がありました。彼の混乱状態を示す場面はいくつかあるものの、監督の計算違いのためかそのどれもが「疲れてるから変な幻覚見たんだ」程度の印象しか残せていません。せっかくケリー・チャン演じる精神科医が傍にいるのですから、ラウの精神が危険域にさしかかっていることを彼女に説明させればよかったと思います。最後に、ヤンの人格が「Ⅰ」とは別人となっています。「Ⅰ」では警官に戻りたいと願いつつも、恐らく自分はヤクザの世界で近いうちに死ぬのだろうと悟って苦悩のどん底にいたヤンですが、本作では冗談を言い、終始笑顔の明るい人間となっています。ヤンの別の面を強調したくて意図的に演出を変えたのでしょうが、同時に暗い面も描かなければ「Ⅰ」との整合性は保てません。「Ⅰ」ではヤンを「兄貴」と慕っていたキョンが、本作では相棒的な立ち位置に変わっていることにも違和感がありました。
[DVD(吹替)] 6点(2010-08-29 02:19:41)
9.  インファナル・アフェア 無間序曲
「インファナル・アフェア」の物語はどう見ても「Ⅰ」で完結していて、蛇足となるであろう続編には期待していなかったのですが、これが意外なほど良い仕上がりとなっています。強力な一発アイデアを背景にドラマを構築した「Ⅰ」と比較すると作品の大元部分に「Ⅰ」ほど強力な仕掛けを持たない本作は分が悪いのですが、その弱点を抜群の演出力と構成力でカバー。直球勝負の本格的なヤクザ映画として製作されており、映画としての出来はこちらの方が上かもしれません。前作では恋愛部分など一部の演出に稚拙な面が見られたのですが、本作ではそういった弱点はほとんど改善されていて、「Ⅰ」の成功に満足せず地道な質の改善がなされたことが伺えます。。。。若き日のラウとヤンを演じるイケメン俳優は完全に脇役扱いで、伊吹吾郎似のウォン警部、チビでデブの春風亭小朝のようなサム、地味なインテリ顔のハウが本作の主人公。見た目の美しさなんて二の次、中年オヤジ達が知恵を尽くして戦う姿が描かれる苦み走った男のドラマなのです。冒頭で香港闇社会の大物が暗殺され、組の二代目に就任したのは昨日までカタギだった息子のハウ。こりゃ俺達の天下だぜ!と闇社会の中堅達は大いに盛り上がるのですが、これに対してハウは迅速かつ的確な抱き込み作戦を展開し、まだ注目される存在ではなかったサムは、この事態を冷静に観察して闇社会での存在感を現しはじめます。ここでハウが只者ではないこと、サムは冷静な戦略家であることが強調されるのですが、この一連の描写の的確さ、面白さには目を見張りました。とにかく前半は圧倒的な面白さで、ヤクザ映画としては最高レベルの仕上がりとなっています。後半に入ると、残念ながら作品の勢いは落ちてしまいます。観客を騙そうとして編集や演出に捻りを加えたために、映画が複雑になりすぎてしまったのです。ただし物語は依然として骨太で見ごたえがあり、最後まで飽きることはありません。本作について苦言を呈すなら、後付けの続編であるためにいくつかの点で「Ⅰ」との整合性がとれていないことです。最大の難点はヤンであり、兄であるハウを目の前で殺され、さらに一族郎党を皆殺しにされながらサムの子分に収まることはさすがに不自然です。また父の暗殺に関与したウォン警部に忠誠を尽くし続けることも疑問。こうした矛盾をうまく回避できていれば、続編としてより評価できる作品になったはずです。
[DVD(吹替)] 7点(2010-08-29 02:18:49)(良:1票)
10.  インサイド・マン
冒頭、クライブ・オーウェン演じるラッセルは「自分達は完全犯罪の方法を思いついたから、それを実行したのだ」と自信満々に語りますが、これは本作のアイデアを思いついた脚本家からの言葉と考えてもいいでしょう。その自信の通り、本作に描かれる銀行強盗の手口は完璧です。人質に犯人グループと同じ服を着せることで警察による突入を回避し、犯行現場からの脱出までを可能とする。この大胆な発想だけでもアクション映画が一本撮れてしまうほど魅力的なのですが、本作にはさらにアイデアが満載されています。強盗の被害者たる銀行が「ある事情」から決して被害を訴えないであろう品物のみを奪うことにより、被害者のない犯罪を成立させてしまう。犯人グループと警察の騙し合いは非常に高度で、こちらが激昂したと見せかけて相手の反応を確かめ、次の一手を考えるというやりとりが積み重ねられます。このゲームのプレイヤーとなるラッセルとフレイジャーのキャラクターもよく出来ていて、おまけにこのキャラクターを一流の俳優に演じさせることができたとあっては、本作の面白さは保証されたようなもの。最高に楽しめました。この手の映画を経験したことのないスパイク・リーの演出については不安があったのですが、彼はこの脚本を自分のものとしています。冒頭、わずか15分で主要な登場人物の紹介を終え、占拠された銀行という舞台を作り上げてしまう手際の良さには圧倒されました。並みの監督であれば本作をごりごりのクライムサスペンスとするところですが、リーはあえて気の抜けたコメディ演出を施しています。この演出が合わない、まじめなサスペンス大作とした方がよかったと思う方も多いと思いますが、一見気の抜けたような演出が知的なやりとりを際立たせる役割を果たしていて、私は有効だったと思います。デンゼル演じるフレイジャーなどは、下らない冗談を言ってヘラヘラしているように見えて、腹の中では相手を出し抜くための策を練っている最高にかっこいいキャラに仕上がっているではないですか。対するラッセルは終始クールですが、アルメニア語放送やなぞなぞでは完全に警察で遊んでおり、こちらもコメディ演出による援護がなければ、物語上意味をなさないトラップになる恐れがありました。当初はロン・ハワードが監督する予定だったようですが、生真面目なハワードではこの遊びをうまく処理できなかったでしょう。
[DVD(吹替)] 8点(2010-08-25 00:55:28)(良:1票)
11.  イングロリアス・バスターズ
「ジャッキー・ブラウン」までの抜群の構成力は大きく買っていたものの、大金をかけてB級映画を作り直しはじめた「キル・ビル」以降のタラとは相性の悪い私ですが、残念ながら本作もイマイチでした。初期3作では、クセの強いキャラクターと、一筋縄ではいかない複雑なストーリーと、それらを効果的に見せるテクニックと、そして映画マニアならではの遊び心とが絶妙に絡み合った見事な手腕を披露していたものの、それ以降のタラは印象的なキャラクターで遊ぶことのみに特化し、映画を構成するその他の要素への関心を失ったかのようです。本作においてもその傾向は続いており、ランダ大佐を筆頭としたキャラクターの作り込みは良いものの、物語は恐ろしく単純で何の捻りもありません。この単純な内容で150分を超える上映時間は長すぎるように感じます。個性的なキャラクター達による長い長い会話も面白いことは面白いのですが、これは物語における効果的なタイミングで挿入されてこそ活きるもの。すべての場面でこれをやられ、会話が映画の中心となってしまうとさすがに飽きます。基本は物語で魅せて欲しかったです。映画館主によるミッションとバスターズによるミッションとが同時に進んでいるのですから、両者を巧く絡ませるということくらいは考えられなかったのでしょうか。片方のミッションが失敗しようとした時、もう一方のミッションの存在によって当事者達も気付かないうちに危機から救われていたとか、そのような展開がいくつかあれば映画は引き締まったはずです(「パルプ・フィクション」の頃であれば、こういう工夫も当然やってたんですけどね)。私が不満に感じるのは、才能が枯れてしまった監督が全盛期よりも劣る作品を発表するのなら納得できるのですが、緊張感に満ちた本作の冒頭などを見る限りタラの才能はまだまだ衰えておらず、その気になれば「パルプ・フィクション」クラスの映画をあと数本は撮れそうな状態であるにも関わらず、その才能の一部しか使わない映画しか撮っていないということ。次回作も恐らくは好きなジャンルで遊ぶだけの映画を撮るのでしょうけど、いつかはまた商品になる映画に戻って来て欲しいものです。。。最後に、本作に快く出演し、素晴らしい演技を気前よく提供したドイツ人俳優のみなさんの姿勢には感服しました。われわれも「パールハーバー」ごときで目くじらを立ててる場合じゃありませんな。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2010-08-01 20:02:45)(良:1票)
12.  インビジブル(2000)
透明人間になったらエロに走るって、のび太くんと同じ発想なわけです。1億ドルバジェットの大作でこの内容、なんとも素っ頓狂な映画だなぁと思ったのですが、よくよく考えてみれば理に適っています。ただ人間が透明になっただけですからね。社会に影響を与えるような壮大な陰謀なんて実行できるわけもなく、覗きぐらいしかその能力を発揮できる場はないのです。透明人間という設定を徹底的に煮詰めると、必然的に本作の内容になったのだと思います。。。この企画にバーホーベン監督という人事はまさに適材適所で、エロとバイオレンスの描写は実に手慣れたものでした。本作はエロの場面が比較的少ないのですが、そんな数少ないエロ場面でも強烈な印象を残してみせるのはさすがバーホーベン。また、VFXを操らせるとハリウッドで一番の仕事をしてみせる男バーホーベン、ここでも相変わらずの腕前を見せつけます。透明になった科学者と透明になってない科学者が地下の研究施設で戦うだけというなんとも地味な内容の本作において、最大の見せ場と言えば透明化プロセスなのですが、ここでのビジュアルのインパクトはかなり強烈です。VFXの操り方や見せ方を完璧に心得ている監督でなければ、このインパクトは出せませんでした。本作において、バーホーベンはかなり良い仕事をしていると思います。。。問題だったのは脚本で、「Hollow Man(空っぽの男)」のタイトルに負けず劣らず中身がない。透明人間というネタでド派手な物語を作るのは難しいとは言え、ここまで面白みのない脚本はちょっと問題だと思います。登場人物は一様に魅力に欠き、「次はどうなるんだ?」という盛り上がりもない。バーホーベンが監督を引き受けていなければ、目も当てられない作品になったと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-30 20:46:31)
13.  インクレディブル・ハルク(2008)
制作陣の異様なまでの気合は伝わるもののチ~っとも面白くなかった「ハルク」を反省してか、スピーディな展開、明確なライバルの存在と、マンガ映画に徹した本作は十分に面白い出来となっています。アメリカ人なら誰もが知っている物語の発端を数分のタイトルバックで済ませてしまうという、前代未聞の荒業からして光っています。普通、コミックの実写化は「みんなが知っているおなじみの展開をどう実写で表現するか」に全力を挙げて挑むものですが、本作は「どうせみんな知ってるんだからあらためて説明する必要もないだろ」と、コロンブスの卵的発想で切り捨ててしまったこの潔さ。一方で、いくら巨大化しても破れないパンツや、ハルクに変身した後、裸で放り出されたバナー博士は一体何をやっているのかといった、原作がうやむやにしていた部分をキチっと実写化。物乞いをしてとりあえずのお金を入手し、真っ先にパンツを買っていたんですね。変身すると裸になってしまうので、貴重品は事前に飲み込んで胃袋にしまっておくという生活の知恵も面白かったです。以上、刈り込むべき部分は大胆にカットし、説明が必要な部分にはきちんと答えを準備しておくという、よく出来た構成だと評価できます。一方アクションシーンになると、こちらは良い意味でマンガチックな大味さがあります。事情を知らずバナー博士をいじめる街のチンピラ&特殊部隊登場で「ヤバイ、ヤバイ、変身しちゃうよ」というイヤな汗をかかせ、いざ変身すると、それまで横柄に振舞っていた連中をひねり潰すという爽快感。これぞハルクです。ブロンスキーの存在も良く、体力の限界を感じていた軍人が力への羨望に取り憑かれて肉体改造を重ねるという設定なのですが、大袈裟な背景やひねった動機付けをするよりも、こういうシンプルな動機の方がかえって説得力があります。いざ怪物が暴れはじめると、次々と兵器が登場し、物を壊しまくるという腕白ぶり。ラストの怪物バトルは、元がエドワード・ノートンとティム・ロスとは思えないような大プロレスが展開されて目を飽きさせません。怪物がベラベラと話し始め、最後の「ハルクスマッシュ!」にはさすがに驚いてしまいましたが。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-09-06 20:48:30)(笑:1票) (良:3票)
14.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
バイオレンスを自称する他のすべての作品に対して「あんたら、本当の暴力をわかってないな」と言えるほどの強烈なバイオレンス作品。これに比べれば、スカーフェイスやグッドフェローズすら甘く感じられます。直接的なバイオレンスシーンはサウナでの死闘のみなのですが、暴力的でギラギラとしたオーラを作品全体が放っており、100分間すべてがバイオレンスシーンと言える状態となっています。コッポラやマイケル・マンが美学をもって描く闇の組織像もここにはなく、平然とモラルを侵し、人の不幸の上で生活する理不尽な縦社会がこれでもかと映し出されます。家族を大事にし孫をかわいがる一方で、10代の少女たちを売春宿に閉じ込めるセミヨンの憎々しさといったらありませんが、これがヨーロッパや、もしかしたら日本でも現実に起こっていることなのですから恐ろしい。監督と脚本家にはマフィアを糾弾したいという意思もあったようですが、現実社会の問題がよく物語に昇華しており、製作者たちがアンナやニコライに託した怒りに私たちも自然と共感できる形となっています。カタギからヤクザの世界を垣間見るアンナが私たちの視点となりますが、彼女の行動原理や直面する事態への反応が非常に自然なので、話に違和感がありません。口数の少ないニコライの人柄を僅かな行動や言葉からきちんと描けているのも見事。キリルから強要されたSEXのあと、情けなさと絶望感から泣くこともできない売春婦の少女に「まだ死ぬなよ」と声をかけるくだりは、作品の世界や彼の人柄を端的に示していました。また、本作の特徴である過激な暴力描写も決して露悪的ではなく、重みと必然性と作り手の責任感が伝わってきます。監督の手腕は神業の域に達していて、オリバー・ストーンあたりだと3時間以上かけそうな情報量を100分程度で無理なく片づけています。物語の進行と登場人物の感情が必ず同時に描かれ一切のムダが省かれており、駆け足も間延びもなく観客のバイオリズムにピタリと一致した構成となっています。テーマから逆算して描くべきものとそうでないものの取捨選択も的確に為されており、例えばFSB絡みの展開はいくらでも膨らませそうなものの、テーマの上では重要でない為触れる程度となっています。この監督は変な映画ばかり作ってるイメージがありましたが、いざシンプルなものを作らせても並の監督ではマネできないレベルにするのですから大したものです。
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-19 01:11:27)(良:1票)
15.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
悪評を聞いていた為どんなひどい出来なんだろうと思っていたのですが、期待値を下げて見たせいかなかなか楽しめました。とにかく素晴らしいのがスピルバーグの演出力。あんなに男らしく腕っ節の強いヒーローだったインディ・ジョーンズを66歳のハリソン・フォードに演じさせ、ちゃんとインディに見えるように作ることはなかなか出来ることではないでしょう。イーストウッドが「許されざる者」で老境のガンマンを演じたのが62歳、ショーン・コネリーが「ザ・ロック」でいぶし銀の元スパイを演じたのが66歳であり、従来なら先例に習ってセルフ・パロディにするしかないところ。しかし今回はその選択肢を取らずあくまで現役のヒーローとして描き、ちゃんと活劇映画として成立させているのです。小走りするのもツラそうなほどヨボヨボを隠し切れないハリソンさんでしたが、見ているうちに段々違和感がなくなっていきます。アクションもハリソンさんの現在の見た目、年齢でも説得力を失わないラインにギリギリ納めてあり、「物足りない」と「やりすぎ」の間で微妙なバランスをとっています。次々と新手の現れるナチスを相手にしてた頃と比べると、20人程度のソ連兵を相手にする本作はどうしても敵がショボく感じてしまいますが、アクションの説得力を維持するためにはこれが限界だったと思います。ここまで難しい要素の多い企画において、新解釈や新機軸を入れることなく昔のルールのまま及第点の作品を作れるのはスピルバーグならでは。私は今回の出来で十分だと思ったのですが、脚本レベルでのもうひと捻りも考えられるでしょう。イリーナ・スパルコは超能力の研究者という設定でしたが、思い切って彼女を超能力者にし、インディの考えをどんどん先読みされていくという展開でアクションの限界をカバーする手もあったし、前半でインディに疑いの目を向けていたFBIを争奪戦に絡ませることもありえたでしょう。しかしそこまでやってしまうとインディ・ジョーンズが主人公をやる必然性が薄くなってしまうわけで、そんな話はナショナル・トレジャーにでもやらせとけばいい。やっぱり今回のものが可能な中でのベストな出来だったと思います。オチも含めて(神様が「お前ら頭が高い」とナチスを皆殺しにしたり、間寛平みたいなオヤジが「700年間ここを守っておる」と言ったり、前3作だってオチは結構メチャクチャでしたよ)。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2008-11-15 15:09:16)
16.  イーオン・フラックス(2005)
大コケぶりに妙な期待をしたのですが、実際に見ると意外とあなどれない作品だなと思いました。話がわかりづらく世間一般に認められる映画ではないと思いますが、映画好きや批評家から酷評を受けるほどのものでもないでしょう。とにかく映像美に感心。ブレードランナーからマトリックスまでSFといえば闇。テクノロジーの無機質さと闇は抜群の相性なのですが、この映画はそれを覆す試みをしており、かつ成功させているのです。雲ひとつない真昼間に緑いっぱいの庭園を走り抜けてSFを成立させているのです。また、通常のSFではテクノロジーを感じさせるマシーンや建造物が登場するものですが、この映画では代わりに小道具でそれを表現しているので独特な印象となっています。それらを見せる監督の美意識も大したもので、独特なデザインをうまく作品に取り込んでいます。外敵を感知するとトゲになる芝生や、足に手のひらを移植している暗殺者等の突飛なアイデアもダサくすることなく映像化に成功させており、なかなかセンスの良い人だなと感心しました。一方でストーリーはいまいち弱く、陰謀の根幹がクローン技術でしたなんてのはSFではよくある話で、またテクノロジーに生命の神秘性が追いつくというテーマもSFの常套句なのでアイデア自体は別段特殊なものではありません。また、脚本に舌っ足らずなところがいくつも目につきます。まずイーオンがなぜレジスタンス活動を行っているかの説明がないので、彼女がトレヴァーと心を通わせていく過程のドラマが引き立っていません。人類はたったひとつの都市に密集して暮らしているのに、イーオンは兵士をボコボコ倒せるような訓練をどこで受けたんだというそもそもの疑問もスッキリしないし。都市上空を旋回している飛行船が実はクローン製造工場だったというどんでんも、そもそもあんなものがどういう理由付けをされて飛んでたのかの説明がないのでどんでんになってないし。また、政府トップの暗殺があまりに簡単なのも納得できず、その上その暗殺犯がいとも簡単に逃亡し、しかも再びトレヴァーに接触しに行けちゃうという安易さは回避すべきだったと思います。とまぁ脚本には穴が多いのですが、これはビジュアルを見せるための映画なんだと割り切ってみると、バカみたいな話でビジュアルを台無しにせずきちんと硬派な印象を残しているので、良くはありませんがそれほど悪くもないと思います。
[DVD(吹替)] 7点(2006-11-25 23:39:00)
17.  インファナル・アフェア
主演2人が男前の笑い飯みたいでした。
8点(2004-10-11 03:38:29)(笑:2票)
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