Menu
 > レビュワー
 > 青観 さん
青観さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1964
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  稲妻草紙
拝啓、木暮実千代様!あぁぁ~あたしゃ、もう貴方様に完敗(乾杯)でございます。阪妻を見つめる時のあの目付き、姿といいもう参りました。なんて眼をしているんだ?あんな風に見つめられたらと思うと、あぁぁぁ~!阪妻が木暮実千代と進藤英太郎を眼の前にして太鼓を打つ真似をするシーンが1番良い。監督があの「無法松の一生」と同じ稲垣浩監督てだけあって、あの場面は「無法松の一生」を思い出す。思わせずにはいられない。それを楽しそうに下からそっと顔を上げて阪妻を見る木暮実千代があぁぁぁぁ~あのシーン、あれだけで木暮実千代の持っている魅力が全て現れている。話そのものは特別凄い面白いとは感じない。しかし、阪妻の「無法松の一生」での富島松五郎を思わせる優しさ、そして、何と言っても背中で全てを語っているような男の哀しさがここでも健在だし、チャンバラシーンもきちんと用意しているし、他にも田中絹代、三國連太郎の好演も忘れることは出来ない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-01 10:30:08)
2.  石中先生行状記(1950) 《ネタバレ》 
石坂洋次郎原作、成瀬巳喜男監督による三つのお話からなるオムニバス映画!でもって、舞台は東北は青森の田舎町、もう、これだけでこの映画の興味が沸いてしまう。日本で一番好きな川島雄三監督の故郷である青森ってだけで、何だかそれだけで良いのだ!一つ一つの話がどれも面白く見られる。第1話の木匠久美子って女優さん、初めて見る気がするけど、とても元気はつらつ、リボビダンDて感じで良い。どんな感じや?第2話の池部良と杉葉子が互いの父親のことで喧嘩してしまい、仲直りするシーンも良い。石中先生に秀一(池部良)のことを君はどのくらい愛しているのかね?て聞かれてこのぐらいと両手いっぱいに広げて見せる杉葉子の演技も微笑ましくて良い。二人の父を演じている藤原釜足と中村是好も良い味を出してます。そして、最後のお話、これは何と言っても若山セツ子の初々しさに尽きる。本当に笑顔が素敵です。勿論、三船敏郎も黒澤映画では見れない。別の意味で良い雰囲気を醸し出している。それでもやはり一番は若山セツ子!最後の方で三船敏郎と並んで歩きながら二人一緒に「青い山脈」を歌うところなんて、こんな演出をする成瀬巳喜男監督、原作者であって、タイトルにある石中先生でもある石坂洋次郎へのオマージュと感じることの出来るシーンを描く辺りは人間としての優しさを感じる良い場面だ!いずれにせよ、これまたほのぼのとして、良い気持ちにさせられるそんな作品を見せてもらった思いでいっぱいになりました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-12-09 10:13:07)
3.  鰯雲
おっと、にじばぶさん、お一人だけですか!どうも!どうも!こんばんは!二人部屋へ失礼して、ええ、これは成瀬作品としてはちょっと物足りない。また成瀬巳喜男監督作品にしてはあまり見られない。珍しく東京近郊の農村が舞台のしかも、カラー映画!カラーそのものは珍しくもないと思うけど、それが東京近郊のお話てのは成瀬映画ではあんまりないような気がするけど、いかんせん、まだわたくし、成瀬映画に関してはド素人でして、さほど大きく語ることは出来ないのたが、それでも相変わらず、映像はとても美しい。戦争で夫を失った淡島千景演じる未亡人と新聞記者の木村功の二人が並んで歩く海沿いのあのシーンの美しさ、そして、タイトルにもなっている雲!あんな美しい雲はそうは見れない。そのぐらい美しい雲!話そのものはいまいち、面白味に欠けるものの、映像の美しさは一度、見たら忘れられなくなりそうなほどです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-11-09 21:18:40)(良:1票)
4.  稲妻(1952)
成瀬巳喜男監督作品で二番目に見たのがこの作品でして、これは凄い映画だ!とにかくどの人物にしても感情を見事に表現している。その凄まじさとその感情表現の中で揺れる人間の心の闇をきちんと捉えているのが凄い。勿論、これはどの俳優にしても素晴らしく、中でも高峰秀子、やはりこの女優が素晴らしい。母親に散々、文句を言われ、母の愚痴に対しての感情剥き出しの演技の凄さとそして、この映画の凄い所は映画のタイトルにもなっている「稲妻」、つまりこの場合の稲妻とは「雷」のことで、その雷が鳴った瞬間、それまでいがみ合っていた母と娘の関係がごく普通の母と娘に戻るというそのこれぞ日本映画、そう、これこそが成瀬巳喜男監督が言いたかったテーマ、所詮、人間なんてものはちょっとしたことがきっかけで元の通りになれるのだと言っているような素晴らしい演出、どんなに喧嘩しようが、何かのきっかけで日常に戻れるのだ。私はこの映画のあの雷の鳴った後の二人の表情からそう感じることが出来たと共に見終わった後の何とも言えないカラッとした気持ちの良さ、本当に良いものを見させてもらった気がする。 この映画、最初は9点にしたけど、何度か繰り返し見ているうちにもしかしたらこれこそ成瀬巳喜男監督、高峰秀子のコンビ作品で最高の映画のように思えてきて、観る度に好きになっていく。よって10点に変更したいと思う。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-01-02 22:55:38)(良:2票)
5.  5つの銅貨
ジャズ映画と言えば「グレンミラー物語」が有名ですが、この作品も個人的ジャズ映画ナンバーワンの「グレンミラー物語」にはかなわないけど、だからと言って駄目かと言われると、いやいや、どうして、ちっともそんなことはなく、この作品も十分、楽しめるし、感動も出来る仕上がりに満足です。ダニー・ケイが本当に良い。家族思いで、人間味に溢れていて、音楽家としても一流である。素晴らしい音楽に酔いしれ、ジャズ映画としてだけでなく、人間ドラマとしても優れていると思うし、また一つ見応えのあるジャズ映画に出会えて良かった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-30 23:04:44)
6.  一心太助 天下の一大事
2日続けての一心太助シリーズ観賞です。今回もまた中村錦之助演じる一心太助の男気のあるその姿、活気のあるその人間性、曲がったことが大嫌いな男らしさが十分描かれていて、これまたなかなか見応えありです。ややシリアスすぎるのと強引な展開に不満はあるので、個人的には三番目の評価ですけど、それでも相変わらずテンポは良いし、役者にしてもみんな良いし、今の時代劇との差の大きさは明らかです。そんな中で今回は主演の中村錦之助以上に、いつもなら徹底的に嫌な奴を演じている山形勲が良い奴に思えた。それと、やっぱりぐるぐるさんの言うように絶望男のキャラが良い。ああいう役をやらせたら田中春男の右に出る者はいないと思う。最後にもう一人、丘さとみに関して、一言!「私、好きな人が出来ちゃったの!」て、それゃあ、ねえだろう!というような落ちがあるけどまあ、可愛いから許す。
[地上波(字幕)] 7点(2006-01-20 22:07:24)
7.  生きものの記録
三船敏郎演じる中島喜一は確かに普通ではないし、狂っていると思う。しかし、彼は家族を思い、人間としての本能を心から実現させようとしてみせただけである。私はそんな中島喜一の人間性に深く考えさせられました。黒沢明監督は人間の持っているエゴイズムを「羅生門」でも見せたようにここでもまた見せている。「羅生門」に比べたら作品の完成度では劣るものの、同じような戦争をテーマとして描いた「八月の狂詩曲」なんかと比べたら圧倒的に上である。まず何よりも俳優の質の高さからして全然、上です。やや説教臭いものの、白黒の画面からひしひしと伝わるその映像と凄みのある内容は一度見たらけして忘れることは出来ないし、この映画を観ても解るように黒澤明監督は並みの監督とは明らかに違う映像作家としての質の高さというものを持っている素晴らしい監督だ!
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-13 21:58:53)
8.  一心太助 男の中の男一匹
この前、同じ中村錦之助主演の「家光と彦佐と一心太助」を観て、もうどっぷりとその世界につかり、そんな私がまた借りてきたこの作品、どうやらこちらの方が先らしく、観る順番を間違えたかな?そんなこの作品はお仲の役が違うけど、本当のところはどっちがどっちなのか分らないまま観てました。そんなことはこの際どうでも良くて、まずはこのシリーズ第三作目にあたる今回は期待したほど面白くはなかったものの、それでもまずまず楽しめた。一心太助の男ぷりの良さは本当に素晴らしい!このシリーズまだ二つしか観てないけど残りも全部、観たくなります。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-26 17:42:38)
9.  イヴの総て
「サンセット大通り」と比較したいと思って、借りてきて観ましたが個人的にはやっぱり「サンセット大通り」の方が好きです。それでもこの作品、なかなか見応えのある作品だと思いました。マーゴ役の女優が何とも恐ろしい女だなあ!というのが観ての感想です。この映画のテーマは女と女の正しく女同士の戦いというものを監督は映画を通して観客に訴えたかったのだと思いました。いやあ、本当に女の人って恐ろしい!
[DVD(吹替)] 7点(2005-10-23 22:02:03)
10.  生きる 《ネタバレ》 
あまりにも素晴らしすぎて10点でも足りない。本当にそう思う。この映画、どこが凄いかは見れば見るほど面白くてたまらない。この映画、完全に喜劇です。どこが喜劇かって?まず冒頭の主人公志村喬演じる渡辺さんについての語り口、更には病室での志村喬と渡辺篤とのやりとりが凄い。今まで一度も会社を休んだこのなかった渡辺さん(志村喬)が病院での診察を待っているあの場面でのもう一人の患者(渡辺篤)が胃がんについて語るシーン、あの後の志村喬演じる渡辺さんが初めて胃がんだと解るシーン、ここまでの持っていき方なんて、完全に喜劇ですし、小田切みきが市役所の職員みんなに一人、一人仇名を付けてるシーンなんて単なる喜劇なんかじゃない物凄いブラックな笑い。あんな強烈なシーンを見せ付けておいて、後は主人公の渡辺さんが亡くなるまでの語り口、物語、運び方、あのギラギラした風俗街の凄さ、映像の持つ力によって観客に物凄く訴える力を持った凄い映画です。主人公の渡辺さんは誰の為に生きているわけでもない。ただ自分の残りの人生をいかに有意義に過ごせるか?ただそれだけの為に公園を作る。あの志村喬の演技は凄い。しゃべり方から歩き方、目付きから何もかも本当に凄い。人間が死ぬ時はあんな感じなんだろう!そう思わせる凄さです。そんな志村喬演じる渡辺さんの葬儀の場面がこれまた凄い。個性的な顔ぶれ勢揃いの中でも左卜全の「助役とはっきり言えよ!」には完全にやられた。あんなスッキリする一言、そうはないです。とにかく凄い。何もかも凄いとしか言えない日本映画史上に残る名作中の名作です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-07-02 18:15:44)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS