1. 家(1976)
久々の鑑賞です。あの気味の悪いサングラス男はよく覚えていました。しかしそれ以外が何も覚えていません。改めて観ても、これといった見せ場は無く、おそろしく地味な映画でした。結局あの家が引き起こす現象の目的がよくわからなかったです。犠牲者を出すことによって、家がリニューアルしていくというオチはわかったのですが、それが怖いという感情を起こさせるというには若干無理があるのではというのが正直な感想です。先の「ヘルハウス」、後の「悪魔の棲む家」に比べて知名度が低いのもうなずけます。ただ、主演二人の役者が濃いのと、少年が最後助からなかったのは深く印象が残りました。 [地上波(字幕)] 6点(2017-07-07 23:45:41) |
2. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
《ネタバレ》 ディズニーランドのアトラクションのような楽しい映画です。楽しいと言っても、おどろおどろしい儀式や虫の大群など結構グロいシーンもあるので、ある程度の年齢以上のアトラクションでしょうか。前作と雰囲気が変わって、アジアンチックで古い時代、未開の地のあやしさを堪能でき、冒険活劇というジャンルの完成版という感じがします。少し残念なのは「サンカラストーン」の神秘性、魔力というものがあまりはっきりせず、さらわれた子供を助けるために戦うという印象が強いため、考古学者というより正義のヒーローというキャラクターになってしまっているところでしょうか。それにしてもトロッコ、つり橋のシーンはすごいの一言です。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-01 09:55:22) |
3. イレイザーヘッド
《ネタバレ》 レヴューの数がすごいですね。かなり好き嫌いが分かれる映画だと思います。私は好きな方です。何回観てもはっきりした意味は分かりません。正直分かりたくないです。漠然と想像できるのは、人生の変わり目(結婚、子供)に対する不安・恐怖を映像化したのかな、というくらいです。あの赤ん坊も、怪物というよりも内なる不安の具現化ともとれるのかなと思ったりしています。 [DVD(字幕)] 8点(2015-12-13 21:55:48) |
4. 犬神家の一族(1976)
TVで放映されるたびに何度も観ています。何度観ても、犯人が分かっていても繰り返し面白く観れます。やっぱりストーリーの組み立てが極めて優れているからだと思います。推理ものって最初から順番に観ていくのが常識ですが、これは終わりから観ても面白いです。ここが他の映画とは違うところでしょう。金田一は石坂さんですが、知的な雰囲気と数々のナレーター経験を生かした柔らかい口調が相まって非常に安心して観れます。リメイクやドラマなども全部観ましたが、やはりこれを超えることは無理でしょう。それだけ完成度が高いです。 [DVD(邦画)] 10点(2014-12-23 15:05:06) |
5. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
《ネタバレ》 何かと評価が低い映画ですが。私は大好きです。80年代の影というか闇の部分がよく描かれていたと思います。キャスティングがあまりにもはまっていたため、ミッキーロークは実際もあんな感じなんだろうかと思ってしまいそうです。これほど人物像が描かれたアクション映画は無いのではと思います。難を言えば、ミッキーロークがあれほど中国人を嫌う理由がよく分からないことと、ジョンローンの家族の背景が描かれていなかったことでしょうか。 ゴッドファーザーⅡのように二人の過去を盛り込みながら描けばもっと奥の深いドラマになったんではと今になって思います。 [地上波(吹替)] 10点(2014-11-08 23:41:22) |