1. 犬神家の一族(1976)
生まれて初めて映画館で観た映画がこれ。 今はもう無い、地元の地方映画館の前を家族で歩いていたら、一つ上の姉が映画看板やポスターに描かれた例の脚にょっきりシーンを見て「これが観たい!」と駄々をこね始めた。 姉はどうやら水面から生えた脚の映像に、コメディっぽさを見出した模様。 当然内容を知っている母は止めるも、父親は何故か凄まじく乗り気に。 私はと言えば明らかに怖そうな脚の姿に、映画館の柱にしがみついて嫌がった。 しかし「ドリフみたいなものだから面白いぞ」という、今にして思えば無茶苦茶な説得を受けて劇場IN! して、幼少の私の脳には「あなたの息子のすけきよです」という台詞が、トラウマと共に刻まれた。 終始泣きわめきながら、母親にしがみついてスクリーンを観ていた私。 さぞ周囲は迷惑だっただろう。 で、父親はと言えばそんな私をニヤニヤと笑ってみていたし、姉はと言えば普通に鑑賞していた。 今観ても十分怖いのだから、良くできた映画だと思う。 [映画館(邦画)] 7点(2006-04-25 11:23:42) |