1. 犬神家の一族(1976)
《ネタバレ》 とにかくライティングがすばらしい。 昼間の座敷なのに、もう一族そろってるだけで不気味。 なのに妙に感じてしまう静謐とした美しさ。ジャパニーズホラーとはコレがいい。 そこにスケキヨさん登場。 マスクがとてもよくできていて、ぱっと見、無表情のようで、ちゃんと表情が出る。 役者のすばらしさもあるのでしょうが。 この話、というか横溝正史の作品はトリックうんたらではなく いつも情愛モノだなぁと思う。 別人かもしれないと思っても、無事復員してきた息子 (しかも顔の傷がひどくて正視に耐えうる)を 一心に大事にする松子の姿には、やっぱり母の愛の大きさを感じさせられる。 石坂浩二は金田一として適役。深刻なのか、それとももしや事件を楽しんでるのか。 そんなよくわからない、「金田一耕介」という人間をよく演じていたと思う [地上波(邦画)] 8点(2012-05-14 18:20:56) |