2. インサイド・マン
期待が大きかっただけに、失望感も大きい作品でした。オープニングこそ、緊張感がうかがわれる雰囲気で良かったのですが、数多くの方が指摘されているように、1.ジョディ・フォスターの役割がまったく不必要 2.クライブ・オーウェンのキャラクターが無い 3.トリックが子供だまし といった欠点が目立ちすぎると思います。 1.ジョディ・フォスターの役割が不必要 …本当に脚本的に意味が無いので、不思議です。もっと犯人や刑事サイドに関わる人間関係を設定すべきであり、ジョディ・フォスターをキャスティングするに足るキャラクターが全く作られていなかったと感じました。 2.クライブ・オーウェンのキャラクターが無い …この作品の致命的な欠陥だと思います。「何のために銀行強盗に入って、必要な物を盗むのか」という、目的が全く明かされていないので、表面的なストーリーだけが延々と続きます。自分の欲のためなのか?社会を良くするためなのか?復讐なのか?といったストーリーの主軸となる目的があれば、クライブ・オーウェンと他のキャラクターとのドラマが生まれてくると思うのですが。 3.トリックが子供だまし …ネタとしては、アッという驚きがありますが、あくまで軽い驚きにしか過ぎないと思います。このトリックと同レベルに位置するのは、恐らくテレビアニメの「ルパンⅢ世」だと思います。とても、3大ハリウッドスター共演の大作映画の劇中で使用されるレベルではないでしょう。 「フライトプラン」に続いて、ジョディ・フォスターの作品を選ぶセンスに、疑念を抱かざるを得ない作品でした。 [DVD(字幕)] 2点(2006-12-29 23:44:22)(良:1票) |