2. ICHI
《ネタバレ》 観ていてどうしても気になったことがいくつか。イチを演じる綾瀬はるかがやたらと小綺麗なこと。瞽女の家に定住していた頃ならまだしも放浪の旅をしているのにもかかわらず髪は茶髪でさらさらヘアー、眉はしっかりと整えられ、色白の顔は煤けてないどころか日焼けもしておらず、指はまるで白魚のよう。なのに服だけが乞食のようなぼろ切れ衣。主役だから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、時代劇であれば最低限のリアリティは考えて欲しいところ。あと窪塚の現代の若者的な間延びした喋りは浮いちゃってますし、十馬演じる大沢たかおもトラウマで抜くことが出来ないというよりまるで手入れを怠ってて刀身が錆びて抜けないだけじゃないかと思うようなわざとらしさ。そのくせクライマックスではあっさり抜けちゃうってどういうこと?エンドロールに流れる片言日本語の歌がガッカリ感に拍車を掛ける。本格時代劇として期待すると肩すかしを食らいますが、主人公を女性に置き換えるという思い切った設定の斬新さと単なる勧善懲悪にしなかったストーリーはそんなに悪くない気がしました。 [DVD(邦画)] 5点(2010-04-06 03:41:47) |