2. 1911
《ネタバレ》 ジャッキー・チェン記念すべき100作目は辛亥革命100周年を記念する歴史物。ということで普段アクション映画はあまり観ない私ですが、観てまいりました。ジャッキーのアクションシーンを求める人にはかなり物足りないでしょう(全く無いことはないのですが)。歴史ものとしても、今ひとつ迫力に缺ける。イデオロギー色は薄くて、孫文という(政治的)英雄を絶対視せずに短所も描いている所はまあ評価できますが、いかんせん主人公を孫文の一の子分で、あまり面白い人物とは言えない黄興をすえたところが、全体的に地味な印象の一番の原因ですね。本作ではちょい役でしたが宋教仁あたりを主人公にした方が面白かったと思います。むしろ主人公たちが打倒すべき清朝側の登場人物の方が魅力的に見えました。特に袁世凱は良かったですね。声の吹替も安心の樋浦勉さん。「三国志 Three Kingdoms」の曹操役でも悪役のふてぶてしさをいかんなく発揮していましたが、樋浦さんの声は悪役にぴったりです。話題作り起用の江角マキコ・中川翔子に関してはシーンが少なかったんで何とも評価しにくいところ。 [試写会(吹替)] 4点(2011-12-07 01:08:25) |