1. インシディアス 最後の鍵
《ネタバレ》 恐怖演出に関しては、特に真新しいこともなく、いつも通り。 突然『ばあっ』もいつも通り。洋服ダンスから宝箱に変わっただけ。(お前はミミックか。) 前作と比べて、驚かすときの音量はやや抑え気味だったので、そこは良かったかな。 ストーリーは今までで一番好きかもしんないです。 エリーズの過去と現在を上手く融合させていてミステリー感が強い。過去のあるエピソードが思いもよらない真実とつながったりしているのが面白い。幽霊かと思われた人たちが、実は生きている人間だったってのは、霊がはっきり見える人ならではのサプライズ演出ですね~。いや~、まさかですよ。まあ、女性たちにしてみれば大変失礼な話ではあるわけですが・・・。 女性たちを監禁していた犯人や父親が、実は悪霊に操られていた・・・。いやー、それはどうかなー。そこはサイコパス設定のほうが面白かったと思いますけどね~。それに悪霊に操られている人間が、悪霊退治をエリーズに頼むなんて変な話じゃないですか? 悪霊はエリーズの力を利用したかったのかな?いやいや、もう結構こっちの世界で好き勝手やっとるがな。ここでエリーズ呼ぶメリットは悪霊側に無いでしょ。 もう幽霊になっちゃったあとですが、父親と和解できて、母親とも再会できて、なんかその辺はちょっと良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2023-11-27 00:48:38) |
2. インシディアス 序章
《ネタバレ》 ここまでの3作品のなかでは一番怖い気が… …いや、違うな~、…一番驚かされる気がします。 怖がらせるのと驚かせるのは、似て非なるものだと思います。突然大きな音を出せばだれだって驚きます。怖がらせるのにはセンスや創意工夫が不可欠です。ですが驚かせるのは突然大きな音を出すだけでもいい。つまり誰にだってできちゃう。個人的には、センスもないくせにアイデアを出す努力もしない人が最も安直な方法に逃げているだけのように思えるのです。 今作では黒い足跡を辿っていったら、突然ばあっ。そんな似たような演出ばっかり。そーゆー演出そのものを全否定はしませんが、乱用多用はいただけない。1作品に1回、多くても2回程度にとどめるべき。 その一方で評価できる点も。 前日譚にしたことで、エリーズとゴーストバスターズとの出会いを描いてくれたのは良かったかなと。前2作品でジョシュにとりついていた『おばあ霊』とエリーズとの因縁を教えてくれたのも良かった。こーゆーのはファンにとっては嬉しいものです。 個人的に好きだった恐怖演出。隣の家に住む少年との交流。壁をコンコン。向こうからもコンコン。『起こした?』ってメールで聞くのかわいい。その返事。『今家にいない。おばあちゃんち。』 いやあ、ぞっとしましたねぇ。こーゆーのですよ、ホラーって。 この少年やその父親、黒人のおじいちゃん、女友達や弟君はもう少しストーリーに参加させても面白かったかも。 まあなんにせよ、今作も最後が温かい終わり方で良かったです。 呼吸器外すところはスカッとしました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-11-12 02:53:34) |
3. インシディアス 第2章
《ネタバレ》 1作目で慣れたのか。それともミステリー要素が強くなったためなのか。前作より怖さが若干緩和されたような・・・。 こーゆーお化け屋敷系ホラーが苦手な私としては、これぐらいのほうが助かります。 それでもなかなかびびるシチュエーションもちらほら。 ピアノが鳴って、階段を下りて行ったら鳴りやむとか、ありきたりだけどゾッとします。でもそれは本物ジョシュが助けを求めていただけだったってのは笑えます。 でもそんな事情がわからない前半は、ひとつひとつの現象がとにかく怖い。ああ、また知らない女の人がうろうろしているよ~。まじでやめて~。・・・やっぱ、1人で家にいるときに・・・っていうシチュエーションが一番怖い気がしますね。 あとはクローゼットかなぁ・・。なにが潜んでいるのかわからないっていうのが怖い。幽霊でもなんでも、姿が見えちゃうともう怖くないんですけど。 オープニングでもエリーゼがクローゼットに手をつっこむシーンがあるし。 中盤でも糸電話がクローゼットの中からのびているシーンがあるし・・・きゃーーー。って、クローゼット好きだな、おい。 後半は集団行動が多くなるし、謎解きメインなので、恐怖心より好奇心が勝っちゃう感じ。 そもそもVSゴーストではなく、VS殺人鬼になっちゃってるし。 前作の謎も答え合わせしてくれるし、なんだかスッキリしちゃいました。 前作のような後味の悪さが無かったのも良かったですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-11-03 02:03:25) |
4. インシディアス
《ネタバレ》 この映画たいして怖くないって話を聞いて・・・ ここのレビューでも全然怖くないっていう意見もあったりして・・・ 『パラノーマルもグレイヴ・エンカウンターズも制覇した俺の敵じゃないぜ~』 って見始めたんですが、怖い怖い。 こーゆータイプのホラーって全然なれない。これ怖くないっていう人マジで凄いです。鉄の心臓ですね。・・・うちの嫁もその1人ですが・・・。 誰もいない家に1人でいて、そこに何やら誰かがいるみたい、っていうシチュエーションがほんと苦手。いや、幽霊もモンスターもゾンビも、出てきちゃうと別に怖くないんです。出てくる前が怖いんですよ。 この映画はその『何かが出てくる前の演出』が圧倒的にうまいです。もうずっとおっかなびっくり見ていました。 エリーゼ達が参加してからは若干テイストも変わり、少し落ち着いた気持ちで見られましたが・・・。 幽体離脱して、お化け屋敷に行ってからがまた怖くなっちゃって・・・。 大きな音で驚かされるのが嫌なので、途中でちょっとだけ音消しちゃったりして・・・。 でも一番怖かったのは、引っ越した直後かなぁ。かけていた曲が勝手に変わって。外から戻ってこようとすると家の中に誰かがいる。箪笥の下からのぞく足・・。ひえ~、だれが考えるのさ、こーゆーのー、怖いって~(;'∀') で、こーゆータイプのホラーは、個人的に最後は丸くおさまってほしいので、オチはと~っても残念でした。 エリーゼ達には次作でも頑張ってほしかった~。 [DVD(字幕)] 7点(2023-10-13 13:26:14)(良:1票) |
5. 偽りなき者
《ネタバレ》 映画として非常に完成度が高く、見ごたえがあります。 相手が児童であれば、男女問わず誰にでも起こりうる事案。とても強いメッセージ性をはらむ作品。 犯罪というものは、たとえ無罪と司法が結論づけても、容疑をかけられただけで世間とは切り離されてしまうものなのですね。 しかも、いつ、どこで、自分に容疑がかかるのか。この映画を見る限り、交通事故より予測が難しいと思いました。 自然災害であれば、みんな人生が一変してしまいますが、冤罪は自分ひとりだけが人生を狂わされます。比較できるものではありませんが、よほど辛いかもしれません。 最後まで目が釘付けになったのは久しぶりです。本来であれば9点、もしくは10点の価値のある映画かもしれません。 ですが、私にとって映画は娯楽であり、エンターテイメント。やはり映画という媒体を使う以上、あやふやな結末はちょっと受け入れがたいものがあります。 ラスト10分、場面が切り替わり、突然の祝賀ムード。祝ってもらっているのはルーカスの息子ですが、ルーカスが住民から受け入れらているのが伝わってきます。あれ?容疑は晴れたのか?でもテオの奥さんはいないし。しかもあろうことか銃で狙撃されるルーカス。 ・・・・・もしかして住民たちのルーカスへの疑惑は晴れていないんじゃ・・・。月日が経ったようだから、そろそろ許してやるかみたいな?う~ん、わからん。その結論を見ている私たちのご想像にお任せしちゃっているのだとしたら、そーゆースタンスは好きじゃない。 事の発端となったクララ。先入観で住民を扇動した園長。誘導尋問をした園長の知人。おそらくクララの狂言であろうことに最後気付いたにもかかわらず、それを住民たちに打ち明けてはいないであろうテオ。その妻。犬を殺し、窓に石を投げた人間。スーパーの店長。スーパーでルーカスを蹴り、缶をぶつけルーカスに怪我をさせた若いにーちゃん。 このひとたちみーんなに、罰を与えるか、涙ながらの謝罪をさせないと、私のような人間は全然すっきりできないのです。 ルーカス、あんたも最初から全力で否定しなさいよ。 なにかってーと、『あなたはどう思う?』のスタンス。それやってる人のスタンスだから!自分から疑われるよーなことしなさんな。 [DVD(字幕)] 6点(2023-06-08 04:14:26) |
6. インクレディブル・ファミリー
《ネタバレ》 あれ?気のせいか、前回もこんな話だったような・・・?相変わらずヒーローでいることを隠さないといけないような世の中でしたっけ?前回その問題は解決しちゃったものだと記憶違いしてました・・・。 さて、大好きだった前作の続編。期待を裏切らない完成度。でも爽快感は前回に負けるか?良くも悪くもジャックジャックにふりまわされた内容となっております。まあ、そのジャックジャックとイラスティガールの大活躍にはテンションMaxになっちゃうわけですが・・・。フロゾンも脇役ながら、イラスティガールに次ぐ出番の多さで、準主役級の働きっぷり。更には他のヒーローたちも多数登場し、ヒーロー対ヒーローの大乱闘。そのなかでも時空に穴を開けちゃうヴォイドは個性爆発!ヴァイオレットとのバトルは最高でした。 割を食ったのはインクレディブルとダッシュ。ダッシュは活躍の場をがっつり削られちゃって、今作では賑やかし担当。インクレディブルは結構出番あるんですけど、力仕事なのでなにせ地味。しかも圧倒的なスーパーパワーならまだしも、今作ではどのシーンもやや苦戦気味。イラスティガールの活躍に嫉妬しちゃってるところなんて痛々しくて見ていられません。 でも、途中で気持ちを切り替えて、家族のために頑張るお父さんがすごく伝わってきて、それはちょっと良かったです。 ・・・・と同時に、すごく時代を反映してるな~って思いました。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-05-29 01:06:00)(良:1票) |
7. 祈りの幕が下りる時
《ネタバレ》 東野圭吾の小説も、加賀恭一郎シリーズも結構読んでいるのですが、この作品は未読。 どうしても見る前に期待値が上がってしまっていたので、映画そのものはその期待値を超えるものではありませんでした。 ただ期待値を超えてきたのは浅居父娘のパート。ここから全く別の雰囲気に。 小日向演じる浅居父が崖の上で何やら決意する。『ごちそうを食べに行こう』といって蕎麦屋に行く。この辺りからもう辛くて見ていられませんでした。 14歳の浅居博美がワゴンに連れ込まれてからしばらく無音でワゴンだけを映すシーン。このシーンが最高に怖い。そこからのトンネル。皆さんが口をそろえて絶賛されているように、今作の名シーンだと思います。ワゴンからトンネルでの父娘の別れまでが強烈すぎて、他のシーンが霞んでしまったようにさえ思えます。 ミステリーとしてはちょっと不満が残ります。 苗村先生と容疑者が全くの別人だったっていうところはわくわくしたのですが。 結局苗村はただの目撃者。押谷もただの目撃者。生きているはずのない浅居博美の父を目撃したから殺されただけ。 そうなってくると、浅居忠雄にも同情しづらくなります。 もちろん毒妻のせいで生き地獄を味わわされたことは同情に値するでしょう。 ですが『自分の存在を見られた』なんて理由で罪のない人を2人も殺していいはずがありません。娘のためにというならば、苗村先生に見つかった時点であきらめるべきでした。親が殺人犯として捕まるのは最悪。ましてや親が自分のために死ぬのはもっと最悪。でも更に最悪なのは、子供の手で自分を殺させてしまうこと。その時点で死ぬのもあきらめてほしかったです。 いや、そもそも論になりますが、なぜあんな女と結婚したのか。 あんな女を妻に選ぶなんて見る目が無さすぎでしょう。 真相が明らかになるまでは抜群の安定感で楽しめるのですが、真相がわかって腑に落ちないのは東野圭吾作品ではよくあります。 やはりこの人の作品はプロセスを楽しむものなんでしょう。 オチに期待してはいけませんね。 ちなみに加賀恭一郎シリーズは個人的に『卒業』が一番面白いと思っています。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-06-28 16:07:22) |
8. インモータルズ/神々の戦い
《ネタバレ》 序盤からわりとテンポ良くストーリーが進んでいきます。神話をベースにしているからって、もったいぶった感じを出していないのは好き。 ハイペリオンの軍勢はわかりやすいほど悪。残虐非道。この人たちが徹底的に過激でグロいから、映画がダレません。ただ、そーゆーとことん悪の限りを尽くすのが前半のストーリーなら、後半はそれを凌駕する逆襲のストーリーを用意してほしいものです。この監督さんがストーリーに拘らない監督なんてことは、こちらは知りません。私は映画を見たいのです。映像だけを見たいわけではないのです。 とにかくこの作品には逆襲、復讐のカタルシスがてんで足らないです。 テセウスは多少強いですがそれだけ。相手の数が多ければ結局やられてしまう。最初はそれでもかまいません。そこから成長してゆくのも映画の醍醐味だから。でも成長しない。テセウスも。その仲間たちも。 ピンチになれば神様がかけつけてくれる。そのシーン自体は見ごたえがあって楽しいのですが、それと同時に主人公たちも強くなってくれないと盛り上がらんのです。 伝説の武器を手に入れて強くなるのだってこの際OKです。実際に伝説の弓を手に入れて強くなった・・・・かと思ったらあっさりその弓を奪われて、ハイペリオンの最終目的のために弓は使われて消滅。いや、確かにそーゆー話ではあったけどさ。本当にその通りにしてどーすんのさ。敵の切り札であるはずの弓を主人公が手に入れて、逆にその弓で悪の軍勢を撃退して復讐を果たすっていうのが爽快なんじゃないの?わかってないなもう。なんか見たいものを絶妙にずらされて結局見れずじまいみたいなモヤモヤする映画でした。 ちなみに巫女役に立たなすぎ。この人の力で弓を見つけるのかと思ったら、なんか偶然みたいに見つけちゃってんじゃん。これじゃあ巫女はただおしり出すだけのお色気要員だよ。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-06-12 02:56:56) |
9. 依頼人(2011)
《ネタバレ》 こちらで登録されていなかったので、マイナーな作品だと思いあまり期待はしていなかったのですが、当たりでした。 ネタバレレビューを書く人間が言うことではありませんが、これは予備知識なしで見るのが良いでしょう。 とゆーことで、少しでもこの映画に興味がある方はここから先は読まないでください。 まず、これと似たような映画はあります。 既視感を感じますが、既視感を感じたとしても面白い作品です。 そして既視感を感じたとしても、騙される人は騙されるでしょう。 どちらにせよ、韓国映画お得意の、『真相は闇の中』ってな感じでふわっと終わる作品でないことは確かです。白黒はっきりつけてくれます。 ちりばめられたエピソードも、脇に配置された人物も、無駄だと思えるものはほとんどありません。みんな良い仕事しています。 検察組織や警察組織の描きかたはうまかったですね。こーゆー公権力の嫌な部分を描くことで、まんまとミスリードされてしまうわけです。そう考えると、冒頭なんて抜群に上手い導入と言えそうです。 母親の存在、過去の事件を追っかける退職刑事、そのすべてがミスリードに一役買っちゃって。 ああ、まんまとやられましたよ。 [DVD(吹替)] 8点(2022-05-31 01:04:15) |
10. インセプション
《ネタバレ》 最後コマが回り続けてたってことは、結局虚無から抜け出せなかった、あるいはあえてその場に留まったという理解で良いのでしょうか。 それにしてもつまんないSFでした。最近のSFの悪いところが全部出ているような作品でした。 難解なだけ。複雑なだけ。時間がただ無駄に長いだけ。そのどれもが面白さにつながっているわけでもありません。 夢の中の夢の中の夢の中の夢。カーチェイス→ホテル→なぜか雪山→主人公の深層心理。4つの層にわざわざ分けて、先に行けばいくほどつまらなくなっていくっていうのは映画としてはダメでしょう。 雪山のところなんか最高につまらない。そもそも『今回は鎮静剤が強力だから死んでも目が覚めない。虚無に落ちるだけ。』って、何その後付け設定。しかもその設定が緊張感やらスリルやらに全然つながっていません。 私は全く違う予想をしていました。実は妻モルがずっと正しいことを言っていて、目覚めているのはモルのほう。映画の最初からずっとコブの夢の物語を見ている。最後はコブが目を覚まして現実世界の奥さんや子供たちと再会する。 そんな夢オチは本来好きではありませんが、そんな夢オチのほうがまだマシと思えるような、面白さのカケラもないストーリーでした。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-01-14 03:36:56)(良:2票) |
11. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
《ネタバレ》 こちらでの低評価に全く期待はしていなかったのですが、思っていたほど悪くありません。 謎解きはしょぼいですが、ミステリーな雰囲気が好奇心をずっと刺激してくれるのが良い感じです。 犯人を捜す面白さ、ではなく『次は何が起る?』といったワクワク感を楽しむ映画のようです。 最初の犠牲者西野を殺したのはガード。 片平なぎさを殺したのは石原さとみ。 大迫を吊り天井で殺したのはまさかの岩井(武田真治)。 殺す人と殺される人がバラバラで、犯人をすぐに教えてくれたり、秘密にしたり。その辺の匙加減はなかなか良かったように思います。 殺人の動画配信。平山あやの死に方雑すぎ。報酬の放棄。などなど、気に入らない点は多々あります。 ですが結果はともかく、そのプロセスが楽しめるので、エンターテイメント作品としては成功していると思います。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2021-07-02 14:18:32) |
12. インターステラー
《ネタバレ》 話の半分も理解できんかった。 あれよあれよという間にクーパーが人類を救うために宇宙に行く展開がすでについていけんかった。 そもそもクーパーとマーフがあの秘密基地にたどり着いたのは、基地側の人間からすればまったくの想定外の出来事だったはず。にも関わらず、クーパーに事情を全部話しちゃって、移住先の星を決めるという重大任務を与えちゃうっていうのが理解に苦しみます。 方程式はすでに解けていた?ブラックホールに入ると方程式の残りの解がわかる?それをモールスで娘に伝えて方程式が解けた?そしたらなぜか目覚めるとブラックホールから帰還していた?人類の移住が成功していて、それは土星?わかる人にはわかるんでしょうけど、私にはまさに荒唐無稽の映画でした。 期待していた分、落胆も大きい。せめて時間が短ければ・・・。 映像の迫力は息を呑みますが、理屈がいまいち理解できていないので、それが驚きや興奮や感動につながっていきません。 宇宙だけに終始ふわふわしていて、まさに地に足のついていない映画でした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2021-03-28 15:03:32)(良:1票) |
13. イエスタデイ(2014)
《ネタバレ》 プールに飛び込めないヘタレ主人公キム。そんなキムが音楽を通して仲間と共に成長していく。そんなわかりやすい青春サクセスストーリーを期待していると、おそらく楽しめないと思います。実際そんなサクセスを期待していた私。あまりに中途半端な出来に消化不良もいいとこ。 ヒロインと思われたニーナは全然ヒロインじゃなく、ヒロインは別にいた。でも出会いのインパクトはニーナのほうが強くて変な感じ。キムもヒロインもニーナも友人達も、思わせぶりな感じが強くてなにを考えているのか全然わかりません。特にヒロインがひどい。ヒロインに魅力を感じなかったのも、この映画に気持ちが乗れなかった理由のひとつです。 学校の人たちの前で演奏し、一躍ヒーローになるようなエピソードでもあれば、それなりのカタルシスを感じることもできたかもしれません。トラブル続きで、4人そろって演奏するシーンが一度もないってどういうこと?それがこの映画の良さなんですか?何もしない、何も変わらない日常を延々と見せつけられて退屈で仕方がありませんでした。 ラストにちょっとだけ盛り上がりを見せて、ハッピーな雰囲気で幕を閉じるのが唯一の救いです。 [DVD(字幕)] 3点(2020-10-17 03:17:25) |
14. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 劇中劇でアメリカ兵を狙撃しまくる映画を見て喜ぶドイツの高官たち。でもこの映画を見て喜んでいるあなたたちも同じ穴のムジナですよ、みたいなメッセージがあったりするんでしょうか。 ゆるい音楽に過激なバイオレンス描写。駆け引き的会話シーンが多く、その1つ1つが長い。その結果、映画は長尺になりテンポが悪く感じます。 そしてストーリー。ナチス占領下のフランスで活動する部隊の痛快活劇と思っていただけに、2章以外は全然そんなストーリーじゃなく残念。1章でショシャナの悲劇を描き、2章でバスターズによる反撃の幕が上がる。この辺まではワクワクしながら見ていたのですけどね。 1章の悲劇のヒロインショシャナと仇敵ランダ大佐。その2人が再会するシーンがあるのなら、ショシャナがランダ大佐に復讐を遂げる結末を用意してほしいところです。ランダ大佐が生き残って亡命する結末なんて納得いかないです。 酒場のシーンやショシャナの最期のシーン。それまで友好的に会話が弾んでいた人間関係を、一瞬で崩壊させるのはタランティーノの十八番。この映画はその手法に頼りきっている感じ。 ストーリー的面白さが足りない。魅力ある人物も共感できる人物もいない。でもこーゆー極端なバイオレンスシーンをいれとけば、なんか『この映画すげー』って感じになるだろう、って浅はかな考えが見えてしまう。 期待していただけに、残念な出来でした。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-10-04 21:07:57)(良:1票) |
15. インド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ゾンビランド』『ロンドンゾンビ紀行』などと同じテイストのゾンビコメディ。 いまや本格的なゾンビ映画は、ゾンビがみんな走りますから。のろのろゾンビを見たい場合はゾンビコメディを見るしかなくなってきましたね。上記3作品が好きな方は、本作もそこそこ楽しめるのではないでしょうか。 『掛け算九九で感染確認』『コカインの副作用で動作停止』など、他のゾンビ映画では見られないネタが結構面白い。一見の価値はあるかもしれません。 注意点としては、こちらの作品はゾンビが出てくるまで結構時間を要します。気長に待ちましょう。 もうひとつ。上記3作品と違い、こちらは舞台が島。私はシティゾンビが好きなので、『島』っていうのは物足りなく感じます。文明や日常がゾンビによって崩れていくのが何より好きなのですが、この作品ではそーゆー終末感みたいなものは描かれません。 グロと笑いとサバイバル。それだけです。1980年代のゾンビものに近いかも。きっと低予算なんでしょう。 本当に低予算ムービーだとしたら、ゾンビのメイクは結構頑張っているほうです。ゾンビ役のみなさんも迫真の演技。ご苦労様です。 キャラも良かったと思います。 ボリスとニコラス。武闘派兼つっこみ。かっこいい二人です。 ハルディク、ラヴ、バニー。馬鹿兼ボケ。どーしようもない3人です。馬鹿っぷりが度を越えているときがあるため、イライラすることもあります。 ルナ。ヒロイン。なんかエロいです。 以上、インド発、佳作ゾンビムービーでした。 [DVD(字幕)] 7点(2020-05-18 04:05:33)(良:1票) |
16. インターンシップ
《ネタバレ》 お仕事ドラマが好き。グーグルのオフィスが気になる。以上の理由で鑑賞。 ニックはともかく、ビリーが苦手。 他のインターンシップの学生に比べ、あまりに無知な2人。後がない、必死さが伝わってくるならまだしも、ちょっとミーハーな気分の二人に引き気味。これはちょっと苦手なスタイルな作品だと思ったのが前半。特にファーストチャレンジのバグ発見で、何も知らないくせに適当なことを言いまくる二人がチームメイトにだまされて追い出されちゃうエピソードは痛々しすぎて見ていられない。まあ、この時点では2人が嫌いだったので同情はしませんでしたが。 ハリーポッターのクディッチで、チームがまとまりだすのは急すぎで不自然。 アプリ開発で再び無知をさらす二人。なんの力にもならないどころか、チャレンジに真剣に取り組んでいるチームメイトを飲みに連れ出そうとするところでは見るのをやめようと思ったくらいです。 そんな感じで中盤くらいまではまるで良いところがないのですが、ここから盛り返します。 ターニングポイントはアプリのアイデアをニックが思いつくシーン。酔っているかどうかを確認するクイズアプリ。単純ながら良いですね。 更にはニックとビリーが頑張って勉強しているシーンが矢継ぎ早に映し出され、二人への好感度は急上昇。 実は二人のインターンシップ採用に決定票を入れていたチェティ。意外な人が実は偉い人など、お約束満載の王道ストーリーに気分を良くし、中盤以降は結構楽しく見られました。 それにしてもグーグルは良い職場だなー。うらやましいです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-05-14 12:55:42) |
17. イーグル・アイ
《ネタバレ》 謎の女の正体・・・。それは・・・!。 よくあるプロットなのに、騙された。 『銀行口座』『電光掲示板』『信号』『配送先』『携帯』『ドアのロック』『無人戦闘機』、小さなものから大きなものまで、なんでもかんでも『乗っ取り』『操作』。『それは無理だろ』っていうのも結構あるけど、その勢いとアイデアが好き。 だから最初から最後まで手に汗握ら・・・ない。なんだろう、手に汗は握らないんですよね。 1つ1つの仕掛けはユーモアに富んでいて面白いのですが、それが一発芸で終わっちゃっている感じがしまして。点と点が結びついて線になり、それがストーリーとしての面白さにつながるというところまでいっていない気がするのです。 それに、追いかけてくるFBIと空軍女性士官、ちょっとジェリーを最初からテロリストと決めつけすぎじゃないですかね。 『アメリカ社会が報復テロの脅威にさらされたのは、現大統領と現政権のせいだ。』といって、テロリスト顔負けのテロ行為を繰り広げる最高頭脳コンピューター『アリア』。そんな矛盾にも気付かないとは、最高頭脳もたいしたことないな。 なーんてことを考えながら、最後まで目が離せなかったのは間違いないですね。 アイデアの映像化という点では成功していますし、無人戦闘機から逃げるアクションは凄い迫力なので、一見の価値はあるかと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-04-18 04:01:54)(良:3票) |
18. インポッシブル
《ネタバレ》 どーゆー映画か全く知らずに見たので、なんか『感動の実話もの』とか思っていたので、衝撃のディザスタームービーに腰を抜かしそうでした。並のホラーやサスペンスよりよほど怖いです。 津波に飲み込まれるシーン。水中で何度ももがくシーン。どこまでが本物でどこからがCGなんでしょう。あまりにもリアル。あまりにも臨場感ありすぎで、本物の映像にしか見えません。 ホラー映画やスプラッタ映画を小さい頃から見ている私。グロ耐性はあるほうなのですが、水から上がった母親の脚を見たとき、血の気が引いて気を失いそうでした。母親が吐血と共に異物を吐き出すシーン。本当にもうやめてほしかったです。 母親はもう死んでしまうのだろうと思っていました。それくらい、衰弱していくシーンが恐ろしかったです。 この映画はあくまで主人公一家の一人称で物語が進むため、ドラマとしての色合いが強い。父親、弟たち、そしてルーカスがお互いを発見するまでのシークエンスなんてその最たるもの。 ですがその一方で、やはりこの映画はリアルなパニックムービーでもあると思います。 他の人物の名前を腕に書かれる母親。おそらくは無関係な人の遺品確認をされるルーカス。どこかに連れて行かれそうになる弟たち。何が正しい判断なのか、誰にもわからない。当時の混乱ぶりが細部に至るまで描写されています。 家族全員が生きて再会できたのはもはや奇跡なのかもしれません。そして、主人公一家のような例は稀有なのかもしれません。父親が出会ったある男性の、妻からの書置きメモ。『ビーチにいる』を見つめるシーン。母親が自分の腕に書かれた別の女性の名前を見つめるシーン。大切な人たちを失った大勢の人々がいることが痛いほどに伝わってきます。 こーゆー映画って大事だと思います。ただ、完全フィクションのパニックムービーはエンターテイメントとして楽しめるのですが、こーゆーノンフィクションものは、はっきり苦手だと悟ってしまった次第です。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-03-29 17:44:09) |
19. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 前半はちょっとつまらない。アクションやらギミックやらは面白いんですが、ストーリーがいまいち。空想アドベンチャーなのに説明不足で、何を目的に動いているかがわかりづらいのです。オックスなどの登場人物の説明もいまひとつではないでしょうか。状況が整理できないまま、物語だけがばんばん進んでいく感じが正直自分と合わないです。 中盤。マリオンと再会。この辺からちょっと面白くなってきます。 『車上でのイリーナVSマットのフェンシングバトル』『軍隊アリ』『お猿ターザン』この辺結構好きです。 ディズニーシーに行ったので、遺跡が出てきたときはテンション上がります。 ラストのオチは意味不明。そこにあったものを元に戻しただけなのに、なぜ宇宙に行っちゃうの?厳密に言うと『宇宙と宇宙の狭間』らしいけど・・・いや、そこどーでもいいしね。 なんかもっと、爽快な冒険活劇にふさわしいハデなハッピーエンド、夢のあるクライマックスが見たいものです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-11-19 01:06:04) |
20. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 3作の中では一番好き。アドベンチャーあり。サプライズあり。謎解きあり。それでいてコメディテイストが自分好み。古い映画だけあって、あんまり『ハラハラ』とか『ドキドキ』とかもはや出来ないんだけど、見ている間は面白いんです。 特にクライマックスの『3つの試練』。これは良い。1作目の冒頭を思い出します。これぞアドベンチャーでしょうって感じの遺跡がアツイ。 ナチスの隠れ家からの脱出は完全にコメディ。でもこれはこれで面白かった。壁がぐるぐる回るのは相変わらずドリフのコントみたいだし。ただこのシリーズはそーゆー能天気なテイストだと思いながら見ていたので、今回はドリフすぎる演出もさして気にはならずに楽しめました。 ただこの内容に対し、『最後の聖戦』ってサブタイトルは完全に名前負けのような気もします。原題の『ラストクルセイド=最後の十字軍』のまんまで良かったのに。 最後にストーリーですが、インディ・ジョーンズに依頼した人物が黒幕っていうのが、正直ちょっと意味がわかりません。そもそも依頼する意味がないと思うのですが。そこだけはどうしてもひっかかりました。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-05 04:58:08)(良:1票) |