1. インターステラー
考証もしっかりしている壮大なSFで、堅い話になりがちなところを上手に親子関係や恋愛関係と言った信頼や愛情と行った要素を入れてまとめている。宇宙物理学の用語は半分も理解出来たとは言えないが、十分ストーリーにはついて行くことが出来たのは脚本の素晴らしさか。マーフの部屋の本棚に起こる怪異の正体が分かったときは感動した。また過去を変えるためでなく未来を変えるためと言う言葉も印象に残った。好み40/50、演出11/15、脚本13/15、演技5/10、技術10/10、合計79/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2018-02-18 10:55:44) |
2. いまを生きる
Dr.House好きの僕にとっては、ニールの顔が出てくるたびに気が散って仕方が無かった。ニールを演じるロバート・ショーン・レナードはDr.Houseで主人公の親友を演じる重要な役回りでとても印象的なのだ。知らずに観たのだが若き日のレナードはやはりレナードですぐに分かったし、Dr.Houseと同じように知的でまじめな役を好演している。最終的には悲劇となってしまうし、生徒たちは机の上に立って励ましてくれるが、もっと校長たちをぎゃふんと言わせたかった。机の上に立ったのが全員ではなくソサエティの面々だけだったというのもちょっとショック。好み30/50、演出10/15、脚本13/15、演技5/10、技術6/10、合計64/100→6/10点 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-15 23:04:51) |
3. イングリッシュ・ペイシェント
冒頭で撃墜された飛行機のパイロットが誰なのか、どういうシチュエーションなのか、徐々に明らかになっていくが、不倫とはいいながらも壮大なストーリーが浮かび上がってきてその壮大さに圧倒される。また、舞台が砂漠ということもあり、美しくも恐るべき自然も興味深かった。あの砂嵐は、こんなことになってしまうんだととにかくびっくりした。好み25/50、演出9/15、脚本8/15、演技8/10、技術8/10、合計58/100→6/10点 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-15 23:02:06) |
4. 生きる
《ネタバレ》 自分が胃がんだと知り、落ち込むのは分かる。仕事も行く気になれず飲み歩いたり、若い女性の奔放な生き方にあこがれるのも分かる。分かるが、前半のうじうじしたシーンは観ているこっちもいらいらしてくる。これが黒澤の戦略なのか。自分にもやれることがあると気づいて仕事に復帰したと思ったら、いきなり5ヶ月後になり通夜のシーンに飛ぶ。この通夜の席で主人公の活躍が明かされていくのだが、こういう緊張感のある展開はさすが黒澤だ。この緊張感、爽快感のためにやはり前半があったのだろう。そして、ブランコに揺られて死んだ主人公が淋しげでなくむしろ嬉しそうだったときいて誰もがハッとする。ここは泣けた。見事にやれることをやり遂げたのだ。こうした真実に触れ、意気を新たにしていた小役人どもが翌日からまた旧態依然のやり方に戻ってしまっているラストがまた考えさせられる。好み40/50、演出13/15、脚本12/15、演技6/10、技術7/10、合計78/100→8/10点 [DVD(邦画)] 8点(2015-07-02 23:12:38) |
5. インヴィンシブル/栄光へのタッチダウン
70年代のフィラデルフィアといえば「ロッキー」しか頭に浮かばないロッキーファンの筆者にとって、この映画でロッキーのアパート風の建物が出てくる時点で条件反射で目に涙が浮かんできます。映画観ててもロッキーのことがちらついて頭から離れません(笑)。ヴィンスのポジションが劇中で明確に示されてませんが、主にスペシャルチームでリターナーへのタックルを求められていたようです。アメリカ人には特に説明は不要なのかもしれませんがこういった分かりにくさが日本未公開の理由かもしれません。最終的には好プレーでチームに貢献する結末は予想通りですが、元妻から愛想をつかされていく描写や、相手にされてなかったチーム内で信頼を獲得していく描写がもっとあれば、より良いドラマになったような気がします。好み35/50、演出8/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計68/100→7/10点 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-21 23:07:00) |