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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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21.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 
原作がノンフィクションとゆーコトなので、内容それ自体は(劇映画=創作とゆーよりは)確実にドキュメンタリの方に近い作品だ、とまずは思うのだし、ソコに対しては正直面白かった…とか私がどう感じた…とか、或いは(娯楽として)楽しめたかどーか…などという個人的な部分の評価もナニも無い、とも思う。私の評点はひたすらに「観る価値が有ったか」という一点のみを意味しています(⇒モチロン、ここに描かれているものは概ね真実である…という前提の下ではありますが)。否、出来るだけ多くの人に観て貰いたい映画だ、とゆーのが正直なトコロの感想でありますね(出来れば全国民とかに観て貰いたい)。  ただ一点だけ、ココだけは「映画として」大いに評価したいのが、何と言っても田中絹代さんですよね。今作の絹代さんもある種モ~「演技の域を超えている」とゆーか、正に本物・本人にしか見えない…というレベルの超絶技巧だったかと思います。実にお恥ずかしいコトですが正直『山椒大夫』『雨月物語』『西鶴一代女』位でしか観たコトが無かったのでして(でも、それら作品を観た時にはやっぱ心底「凄い女優さんだな…」ともチャンと思っては居たのですよ⇒特に『西鶴一代女』は)今後はもっと意識的に古い映画も観るようにします(反省)。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-02-15 18:18:03)
22.  サッドティー 《ネタバレ》 
なんか今作を観るの(ダケ)が随分後回しになってしまった感は否めませんが、テーマ的には監督の初期の短編とか、あるいは『愛がなんだ』とかにも非常に近いと言いましょーかね(きっと、ここら辺が監督のプリミティブな心象風景なのかなぁ…とは思われますよね)。しかし、今作は例えば『愛がなんだ』に比べればかなり正反対の側に在る…とでもゆーか、全体としてほぼ完全なるコメディではあるのですよね。何しろ「愛ってナンだろう?」というテーマ的なモノを語るべく最後の希望たる朝日クンですらも、結局はあのザマなのですから(このフリオチ、監督は実に気持ち好かったでしょーね)。この辺りにやはり好みってのはあるのかも知れませんが、私は結局ドッチも大好き!という感じでした。素直にオススメしたいですね。  特に好きなのはチャプター9・10あたりでしょーか。チャプター9はとにかくナニからナニまで意味の分からない二ノ宮隆太郎の挙動が、そしてチャプター10は岡部成司のドクズっぷりが(+永井ちひろの秘めたる感情の嵐が)コレも(あくまでコメディとして)大好物なヤツだったのですよね。あと、役者さんでゆーとまたやはり、ゲストでワザワザ呼んだらしい内田慈さんは終始「効いてたな~」と思いましたね。他の方々も全然好かったと思うのですケド、やっぱ一人はこーいう軸とか箍とかっていう役割を務められる人が居ると全体が引き締まる…と言いますか。お見事でした。
[DVD(邦画)] 8点(2022-11-04 14:38:19)
23.  サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~<OV> 《ネタバレ》 
白石晃士監督の著書『フェイクドキュメンタリーの教科書』で紹介されていた為、鑑賞したものになります。モキュメンタリ(フェイクドキュメンタリ)・ホラーとしてはひとつの嚆矢とでも言うべき作品で、確かにのちの『ノロイ』とかにはかなり似通った質感ですよね(+私もギリギリこーいう雰囲気のTV番組に親しんだ世代なので、コレもギリギリこーいうのもリアルみを持って受入れられる…という感じではあります)。で、ホラーとして怖いか怖くないかで言えば、率直に多少怖かった・不気味だったという箇所は在ったと思うのですね(⇒ズバリ、あっちゃこっちゃに映り込んでる白い服の女の辺り)。全体の流れ自体もシンプルで分かり易く、かつそれなりに興味を持って観てゆけるので、結論的にはそんなに悪い作品ではねーかな…とも思うのです(今なお)。  ただ、やはり時代的なコトもあってかホラー的テクニックの部分は(今観ると)随所でかなり稚拙だと言わざるを得ません。特にモキュメンタリ・ホラー的にはどーしても終盤の大騒ぎのカメラワークとゆーか、全体的にモ~何処から誰が撮ってんのか?て(完全にカット割った)映像をコレも矢鱈と細かく編集・継ぎ接ぎしてるってのは端的に極度に頂けないですよね。あとは細かい点として、たぶん一番の主役的なレポーター役の女優さんの演技がごく劇映画的(=Nonドキュメンタリ的)だったのが気になったのと、オーラスで盛大に血ィ吹き出してブッ倒れちゃったアイドルちゃんがその後どーなったのか定かにならない…とかも気になってますよね。その辺、好い意味ではこの30年のホラー映画の大いなる進歩が感じられる(⇒一方…)とも思ったりします。  とは言え、重ねてそんなに悪くはない作品だしホラー映画史的な意味もあるし…(一点足そうかな…)とも思ったのですが、ソコでエンドロール後にどー見ても要らないモンがゴテゴテとくっつけられて嵩増しされていたコトの激・イライラを重く見て(⇒ワタシ、映画は「絶対に」最後まで観る人なので)評点は据え置きとさせて頂きます。無念。。
[DVD(邦画)] 4点(2022-11-03 21:07:03)
24.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
(毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。  ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 12:36:51)
25.  最強殺し屋伝説国岡 完全版 《ネタバレ》 
率直に、この国岡さんのキャラとゆーのは(アクションの出来、とゆーよりはむしろ何かしらの格闘技をそこそこ「やってた」感の高度さも含めて)大前提としては確かに極め付きなグッド・ジョブだった…とは思うのですよね。大枠としてフェイク・ドキュメンタリ、とゆーて世界観はドコかも~ファンタジックな代物で、かつ肝心のアクションだってリアルな質感からはちょっとばかしホド遠い…という作品である中で、しかし肝心のその彼に関してはワリかし以上にナンだかが「しっくり」くる…(=彼がそこそこやり手+ごく若手の「殺し屋」だというコト)とゆーのが作品世界に入り込めるかという部分で非常に重要な効果を上げていた、とも感じられたのですよね。彼を再度同じ役に起用しての続編(スピンオフ)が最近製作されてるよーですが、まあフツーに正解かな~と(私も多分そのうち観るでしょう)。  あと、コレもチープな質感ではあるものの、本作のコメディの感じってのも個人的には結構好きなヤツではありました(多分に若年層向けのコント的・お笑い的な…とは思いましたケド)。特に面白かったのが、弾丸の急な用立てに対してツケをお願いしたら保険証のコピーを要求される+思いっ切りぼったくられるというくだり、とか(あの女のコしかもちょっと可愛かったですよね)。重ねて、全体として相当なるB級的質感だ(=誤解を恐れずに言えば安っぽい)…でもだからこそ、むしろこーいう笑いの方もより生きてくるかな~とも思ったり。だから尚更とゆーか、今後監督がこのまま売れて、そしてその時にどーいう方向性を指向してゆくのか(どう進化してゆくのか)が個人的にかなり気になってるとゆーか、結構楽しみだな…なんて思ったりもね。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-10-24 12:36:19)
26.  サバカン SABAKAN 《ネタバレ》 
非常にシンプルな青春もの・ファミリー映画だと思いますが、だからソレこそ誰でも共感できるという作品だと思います。大部分では実際の子役が物語を演じてゆきますが、導入・結末とナレーションで入っている草彅クンのお蔭で大人でも容易に作品に入り込んでゆける、と言いますか。私は世代的にもドンピシャで、実に心地好いノスタルジィと夏の楽しさ、そして一生ものの友情の片鱗を感じ取れて大満足でした。是非家族で観ていただけると好いなあ…という感じですね(ごく手堅くオススメできる作品ですね)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-09-02 16:24:03)
27.  サマー・インフェルノ 《ネタバレ》 
舞台が田舎のキャンプ施設なコトも含めて見た目は典型的なゾンビ・アウトブレイク系ですが(ただ本質的には本作に出て来るのはゾンビでは無く、発狂・凶暴化したダケな人間というトコロではあるのですケド)ひとつ明確なアイデアとしてその状態異常が発現と消失(回復)を繰り返す…というコトで主客が転倒してゆくのが展開上のポイントとなっています。冒頭から20分程度で主人公たちの人間関係+施設周辺の状況(=ソコに孕む若干の不穏さ)を説明しておいて、残り一時間は突っ走る…という構成もシンプルなアイデアには合致していたか、とも。ただ観終わっての率直な感想は、ソレ以上のモノとゆーのが正直見当たらなかったな…という痛恨の一点に留まりました(=正直、アイデアがあんまし「効いて」ない)。特に終盤30分位がやや説明じみた内容に寄り過ぎて失速してもーた気がするな、と。ヴァイオレンス描写のクオリティがそこそこ止まりだったのもやや痛いですかね。結論、アイデアは無くはないケド単純にパンチ不足…てな感じかな、と。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-08-24 20:31:21)
28.  ザ・ハント(2020) 《ネタバレ》 
中々に変わった映画ですよね。まず、見た目に反して決して単純なスリラーでもない(=例えば登場人物にほぼ感情移入できない or そーいう暇も無く瞬殺されていく)という意味ではコメディ風味の方が当初からより強くも感じられるのですが、一方でアクション面にもそこそこ以上の見応えが備わってますし、そのワリに(=実は一貫性のある「中身」が大して無いのに)展開運び自体は結構に複雑で(=言い方を変えると「大仕掛け」が在るとゆーか)ソコを踏まえると確かに今作には全編を貫く「社会風刺」的な意図が在ったのだ…と解釈したくなる気持ちも分からなくはないのですよね。ただ、個人的にはやっぱりそーいう意味での「中身」とゆーのは無い作品に見えており、別にずーっと後になって(=この21世紀初頭のアメリカの「分断」の状況を知らん人でも)或いはそーいうの関係無い国の人とかでもフツーに頭空っぽにして楽しく観れる作品…だとは思いますケドね(否、そーいう楽しみ方の方が正しいとすら思います)。  重ねて、ある程度普遍的、かつ非常にシンプルなクオリティを備える娯楽作(アクション・スリラー・コメディ)だと思うのですが、且つはそのクオリティの何割かが確実に主演のベティ・ギルピンの個性的なキャラ(と演技)に在るとは言えるでしょうね。ソコでまた素晴らしいのがズバリ、結局彼女の正体てのが全く明らかにならないコトだと思うのですね。もし彼女の存在がもっと「血肉の通った」モノであったならば、どーしたって今作は比較的に一辺倒なスリラーに成らざるを得なかったでしょう。しかしソレがそーでないが故に、今作は同時にまたコメディで在り続けられるのだ、とも思うのですよ。重ね重ね、コンパクトながらストーリーとアイデアの在る、そして色々な味も楽しめる良作だったかと。暇なら是非。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-08 22:07:12)
29.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 
うーん…終わり方がなァ~~~  お気楽寄りのコメディ・ロードムービーとしては実に心地好くて有用な作品だと思いますよ。(チンピラ二人を除けば)基本気の好い人(+面白い人)しか出て来ないですし、ノンビリした風景やら音楽やらも極上にリラクサブルで(だだっ広い凪いだ海にポツンと浮かぶ筏の画が特に好きでした)。終盤、ややドタバタと盛り上がるトコなんかもごく適度でイイ感じだったかなと。  ただ、旅は人生の(本当の意味での)「息抜き」になり得るとは言え、ソレは「答え」にはならないとも思うのですよね(よっぽど酷く傷を負っているなら一年くらいは放浪してみても好いのかも知れませんケド)。百歩譲ってタイラーはともかく、少なくともザックとエレノアに関しては本作ではその息抜きを終えて「次に進む」コトの方が観たかったと個人的には強く思いますし、コレも少なくとも私には今作はそーいうお話(=彼らがそーいう心持ちになれたお話)だと見えていました。なので、このラストは正直ちょっと映画が「終わらなかった」様に見えてもしまいましたかね(=ホントにコレで終わり?的な)。ソコは多少、残念にも感じられます。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-05 00:05:43)
30.  ザ・ロストシティ 《ネタバレ》 
キャストはそこそこ豪華なので比較的チャンとしたアクション・アドベンチャーなのかと思って観に行ったのですが、まず第一にメインはラブコメの方ですわねコレ。で、他方でアクション・アドベンチャーの方は結局かなりお手軽な質感ですし、かつコメディとしたって割と下らない感じでもあります(何なら結構しょーもない下ネタも多い)。重ねて、アクション・アドベンチャーの方が率直に(内容的にも描写の質的にも)大したコトないので、このコメディの方がハマらないとかなりキツめ…てな映画かも知れませんね。私は正直、まるでピンと来ていません(ブラピが面目躍如に大暴れ!な辺りはまずまず楽しめていたのですケド)。肝心のサンドラ・ブロックは今作でも素晴らしく美しいのですが、ナニかちょっとツッコミ難い風格・風情でもあるかなと言いますか、結果的には(コレも正直)こーいうバカっぽい笑いにはあんまり向いてないのかもな…なんて(かの悪名高い『ウルトラ I LOVE YOU!』然り)。
[映画館(字幕)] 4点(2022-06-27 23:39:03)
31.  サヴェージ・ウーマン 美しき制裁 《ネタバレ》 
最近の個人的な映画的興味として、いわゆるこーいう「リベンジもの」を少しく追いかけてるのでありまして(コレも個人的にはも~少し間口を広く取って「ウーマン・ヴァイオレンスもの」という括りで捉えてますケド)、今作はその意味では「見た目」はごく非常に典型的とゆーか(=ジャケ写を見たダケだと特に)分かり易く美人で・強くて・カッコ好いおねーさんがコレも分かり易く悪くて臭い男どもに突然理不尽に凌辱され、んで奴等をラストに皆殺しにして実にスカッと爽快!に終わってく…てなハナシだろーと思ってしまうと思うのですね。結論からゆーと、今作はまずあまりそーいう単純安直に痛快なハナシではねーのですよね(特に女の人のキャラ諸々…的に)。なので、その意味では一種「ジャケ写詐欺」と言われても仕方の無い作品、であるコトは最初に明言しておいた方が好いかなと(とにかくまず率直に、見た目とてこんなに唯キレイな感じで出て来るシーンは殆ど無かったりもしまして…ですね)。  そもそも、この女の人が追い詰められてる状況・理由とゆーのも色々と妙にややっこしくて、かつ多層的なのですよ(⇒だから、本質的には最終的にも単に何人かブッ殺せば目出度し目出度しだぜ!てハナシじゃなくってですね)。んで、この女の人てのもカッコ好くも強くもなければ、どっちかちゅーと諸々まず結構にポンコツ+かつ当たり前に女々しくてひ弱でもあるのです(どだい、彼女は種々の場面でも充分に行き届いて対処できてたかと言えばコレがやっぱ全然そーでもなかったり…でして)。そして肝心なその「リベンジ」シーン(とソコに至る経緯)だって、全方位から追い詰められて目に見えてイライラ・鬱々と窶れ・やさぐれ・病み果てた末に訪れる彼女のヒステリックな攻撃性の「暴発」とゆーのは、コレはも~ポジティブとゆーよりは確実にネガティブな方のヤツだと(=「強いから」とゆーよりはむしろ「弱いから」そーなったってる…と)言って好いものかと思われるのでして、コレだけ雑にブッ殺しまくったこの後の成行きを想像するにもやっぱスカッと万事解決!てのにはま~程遠いかな…と結果かな~りモヤモヤするのですよね(=この終い方は決して「正解」ではなかったな、と)。重ねて、妙に(否、無駄に)ややっこしい⇒非常に単調で退屈…という前半の展開運びと、また中盤以降も諸々と絶妙にキレとゆーのは欠いた儘なコト(特にクライマックス)、あとは(コレも前述どおり)主人公の為人の諸々にも非常に高度にネガティブみを感じつつ観ざるを得なかった、てな辺りを総合的に勘案しても、映画としての評価はまァ高くはならないかな…てのが正直なトコロなのですね。  がしかし一つまずは、この手のリベンジものでこーいう高度な人間的弱さ・ネガティブ含み、かつ何故にココまで感情移入できないのだろ?という主人公のキャラ自体がまあまあ目新しくなくもないかな?とも思ったのですよ。そして何より、その(ある種)複雑怪奇で実にイラっとさせる(ちょっとアレな)女性を演じるサラ・ボルジャーの演技(or 役づくり)自体のクオリティは、コレも実にかなりハイレベルに優れたモノだったな…とも(観終わって)ふと気付いた、と言いますか。その意味では、意外にどーして観て損したという感じは全く無かったりもするのですよね。そこそこ悩みはしましたが、この点を重視して少し加点はしておくコトに致しますです。  ※「サヴェージ(savage)」てのはあまり聞き慣れない(日常的ではない)単語だと思ったりもしたのですが、近年の英語スラングとして所謂日本語での「ヤバい」という意味でのポジティブな使われ方もするらしいのですね。だからこのタイトルは(やっぱ)ごくシンプルに「ヤバ格好好い女性」という意味のよーです。まあ実際「野蛮」とゆーよりは「捨鉢」な…という感じでもあるとは思いますし(そもそも野蛮て、アマゾネスかなんかをイメージしてんのですケ?)ぶっちゃけあんまし優れたタイトリングでもねーかな…とは思いましたケドね(知らない横文字を使えばイイ訳ではあるかい!的な)。
[DVD(字幕)] 5点(2022-06-23 00:58:29)
32.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 
いい時代になったな…と言いますか、冒頭いきなり「この映画は宇垣中将とは関係ありません」とかテロップ出て、誰?と思って調べるとすぐにどーいうコトだか分かるという(他、特攻隊についてもWikiで散々調べられる)。本作の公開当時であれば、知ってる人に訊くしか手段が無いコトですもんね。  時代的なこともありましょーが、多分に特攻隊、とゆーか特攻に命を捧げた人たちの人間性の好ましい側面を重視して描いた作品ではありますか。しかし様々な観点において、彼らの人として・或いは軍人としての在り方には非常に多面的な部分が見て取れて、それが特に面白かったですね。一番印象的でかつ尺も割かれていたのは渡辺篤史の吉川飛長(=命を捨てる覚悟が全く出来ていないキャラ)でしょーが、でもそもそも主人公の鶴田浩二からして一度特攻に失敗・死に損なって以降は特攻機の援護(直掩隊)の方を務めている、という少しややこしい感じではあります。他にも、特攻一発で死ぬ位なら生き延びて一機でも多く敵を倒したいという山本麟一の堂本軍曹とか、そしてその弟の梅宮辰夫は打って変わってフワフワした感じでかつアッサリ死んでいったり、と正に人間模様という感じですね(見応え在りました)。中で高倉健はひとり特攻に対する非常に確固たる意思を持ったキャラであって、その面ではも~少し人間味が薄いとゆーか個人的にはちょっと怖くも感じるレベルでしたかね。  まあとは言え、今作からひとつ際立って強力に感じられるのは、これもやはり「集団意識」の産物なのだろうなあ…というコトですよね。ある種日本人の気質とも言いますか、でもやっぱり本当に自分自身として納得して死んでいった人なんて殆ど居なかったのだろうな…とは強く感じるトコロでして(むしろ周囲の圧力に流されて or 周りが死んでいるのに自分だけ生き残るのは…と止む無く死んでいった人の方が遥かに多いのではないかな、と)。そしてそもそも、私ならまあ絶対に無理だなコレ…とは常々思っているコトでもあります(泣いて逃げるかと)。個人的には中々、共感するとまではいかないものの好い感じに色々と考えさせられるという良作であったか、と思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2022-06-10 22:37:08)
33.  サーチン・フォー・マイ・フューチャー 《ネタバレ》 
ドキュメンタリを撮っていく様子を劇映画の題材にしてる、という二重構造?で、結果、映像素材はほぼ全てドキュメンタリ風、なのですが、一方で台詞自体はごく吟味された(劇映画的な)質感のものを全編で採用しており、その意味ではちょっと映像と台詞がチグハグだ、という感じにも思われます。  そもそも、監督の由美子は未来の居場所を最初から知っていたワケで、だいたいこんな感じに終着してゆくことは織り込み済み(計画済み)なのですから、その意味でもフェイクに近いドキュメンタリ、ということなのですよね。更に言えば、未来にもう一度会って出て行った理由を訊く…とゆーて、そもそも理由なんて一個に決まり切っているじゃあないですか(訊かんでも分かるわよね、つーか)。色々と多層的に予定調和・出来レースだ…というよーにも感じますね。  今作を観た理由は、実は桜まゆみさんが観たかったから…なのですが、いちおう主要3キャラのうちの一人なのですが出演時間は3人の中では圧倒的に少ないです。その点でも少し肩透かしを喰らった…という感じですね。彼女の演技自体はまずまず悪くなかったと思いますケド(クライマックスとか特に)。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-21 10:25:25)
34.  さよならジュピター 《ネタバレ》 
よく「詰め込み過ぎ」と言われてる作品かと思うのですが、確かにそーなんですケドだから根本的に映画として内容が足りてない(=間延びが酷い)訳ではないと思うし、これも根本的にはそれらの内容がごくレベル低すぎ(本質的な意味で)てコトでもないかとは思うのですね。そこに加えて(大作映画だけあって)特撮やなんかの質は別にそんなに酷いっちゅうモンでもねーですし(音楽とかユーミンの主題歌なんかは決して悪くない方にも思えますし)だからまァ「普通につまらない普通の映画」の範疇ではあるかと思いますね(ただし「かなり高度に」)。  ※ま~でもゆーて、まずちょっと「無駄に長い」という気もしますケドね(間延びとゆーのとは少し違うと思いますが)。 ※あと演技面は、好いか悪いかの前にどーにも気になるのが英語と日本語のごった混ぜなのですよね。日本語なら(皆)日本語、英語なら(皆)英語、の2つが混ざるのは別に好いんですが、会話する2人の片や日本語・片や英語ってシーンがワリかし多いのは正直ウザいです。たぶん、役者が両方は喋れないってヤツばっか、という単純な理由だと思うのですが、にしても外国人キャストなんか別に大した演技もしてねーのですから喋れるヤツを連れてくりゃ好いのに…と思うのですケドね(最悪片言でもいーじゃんか)。  しかし、詰め込み過ぎ⇒それ故に個々の要素ひとつひとつは薄っぺら過ぎ、なのもまた確かであり、だから結局コレという見せ場がコレといって見当たらないから(全体としても)あんまし面白くない…のだとも思うのですね。取捨選択するなら、一番要らないのは個人的には(火星のナスカ絵に始まる)宇宙古代文明ばなしかな~と思いますね(この話でもってオーラスも締めくくろーとしてるのですケド、結局ココがいちばん意味不明なモンだから観終わった感じがまた激・悪くなっちゃってる気もしたり)。木星太陽化計画をやろーとしてたら⇒ブラックホールが太陽系に接近してる!らしーので⇒計画変更して木星を爆破!して軌道を逸らしました…なら、も少しシンプルでたぶん尺もコンパクトに出来たかと。  でも、コレだとぶっちゃけ「『妖星ゴラス』の二番煎じ」にしかなってない気がするので、やっぱラストのドンパチはアクション的にもっと見応えの有るモノまでに単純に改善して、そんでココにもっとチャンと(本田とマリアの)宇宙ロミジュリの話を絡ませればいーじゃないですか。ただし現状、ロミジュリの話は(前述どおりな中でも)いちばん薄っぺらい!て感じなのですケドね(⇒散々無重力セックスしただけじゃねーか!と)。ま、ソコはジュピター教団のヒッピー風を全部ブッタ切れば済むコトか、とも思いました(アレも正直総じて全く意味不明にも思えるのですが、コレはもしかしたらジェネレーションギャップてヤツなのかもな…と思ったりも)。  とは言え個人的結論は「アイデアの質が足りないのを量で誤魔化そうとして失敗してるヤツ」てなコトだと思いますね(前述どおり、私には今作は『妖星ゴラス』の劣化版にしか見えんのです)。でもやっぱ、ソレこそはどこまでも「量より質」なヤツだ、と思うのですケドね(当たり前に)。
[DVD(邦画)] 3点(2022-05-02 16:11:41)
35.  ザ・ブルード/怒りのメタファー 《ネタバレ》 
結論、最後まで観たらワリと面白かった…とも感じられたのですが、大いに盛り上り始めるのは殆ど最終盤に近い頃からで、中盤の1時間過ぎくらいまでは率直にやや淡泊な感じだな…とも思われて居たのですね。70年代と言えば「子供ホラー」てのは正に全盛期とも言える時期でしょーが、積極的に攻撃してくる「物理的」に怖い子供(ないし子供っぽいモノ)という意味では後発の『チャイルド・プレイ』なんかにも(最初、ブルードが単独で出没してる辺りは)似てる気もしましたかね。ただし、年代的な技術力の見劣りもあってかそのブルードの襲撃シーン(の子役のアクション)てのがちょっとキレ・パワー不足かとも感じられたのですよ(=だからショックシーンの迫力に頼っての序盤・中盤の場繋ぎってのが巧くいってない…てなコトかなと)。でも前述どおり、特にSFホラーチックなお話のコア部分は全体としても好く出来ていたと思いますし、重ねてラストまで観たトコロでは「お~、面白かったな…」と観終わるコトが出来ました。良作・佳作と言って好いのではないでしょーか。  もう一点褒めておきたいのは今作のラスボス・ノーラ(母親)役のサマンサ・エッガーさんですね。初めてお見掛けした方でしたが、中々どーしてその怖さ・恐ろしさとゆーのはまま優れた表現になっていたと思えてまして(特に狂気を垣間見せる眼が怖い)ラスボスたる資格はモ~十分だったかと思います(また、フツーに結構美人でもありますし)。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-23 17:35:42)
36.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
なんつーか、少しだけ『ナバロンの要塞』ぽい話だな~と思いつつ観ていましたが、かの名作とは違って今作の作戦チームとゆーのは完全に「寄せ集め」で、否、作戦遂行に必要なスキルの分析→ソレに対応する適材の配置、という工程をすっ飛ばして正に今居る「有り合わせ」のメンバーで構成した…という感じなのですよね。私が身を置く業界では、コレはまさしく失敗プロジェクトの典型的事例に他なりませんですよ。ソコにはも~少なからず胃が痛くなるモノを覚えましたね(まあ、だからこそ「スーサイド」スクワッドなのでしょーケドも)。  しかし、その雑さはそのまま投入した主力部隊の力量に対する自信の表れなのでしょう。結局のトコロ、とにかくポルカドットマン&ラットキャッチャーはちょっと強すぎますて(『ダイの大冒険』のメドローア持ち&ジョジョ4部のハーヴェスト、てな感じでドッチも作中ほぼ最強ですし)。ココに基礎能力が高くて技が多彩でかつ手綱をガチっと握れているブラッドスポート、あとは物理的なタイマンならまず負けそうにないナナウエでも添えておくのなら、まあ確かに大抵のコトはどーにでもなりそうですよね。ただしその意味では(映画として)まずハーレイ・クインは(結果的には要所要所で美味しく目立っては居るものの)当初は捨て駒の囮部隊に配置されていたコトからも分かる様に今作では決して「主役級」でもなかったと思います。もう一つ、一番のコンセプトである「悪いヒーロー」映画という観点からも、今作の連中とゆーのは悪人とゆーよりは単におバカ(ないしは多少、生い立ちや性格や精神面に「問題」を抱えている)という方に近くて、結局はより悪辣な奴らに利用されてるだけ…という風にも見えたのですね。個人的にはソコに少しの違和感も在りました(=普通のヒーロー映画と大差無くないか?と)。  とは言え、そーいうキャラ設定もまたラストの爽やかな展開には上手く繋がってゆくモノに思えましたし、お話には大して内容が無いながらもアクションやお得意のグロシーンは質・量ともに十二分で、重ねてソレでいて終い方もごく爽やかなのは娯楽作としては大成功だったのではないかと思います。監督としては鑑賞者の好みが割れる方の人かと思いますが、今作は私も(今までの作品以上に)大いに楽しめました。一つだけ、コレを2時間に押さえ込めてたらもう1点高くしたな…とは思いますが、とりあえず良作だと言って全然好いでしょう。単なる暇潰しにはも~最高かと。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-04-07 16:34:16)(良:2票)
37.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
ダークで重厚なヒーローものとしてのメインのお話に、思ったよりも多めに(コレも)重苦しいサスペンスのお話を覆い被せて、更にサイコ系スリラー・アクション・ほのかながらにはロマンスも…と色々な要素をミックスしたサービス精神旺盛な娯楽作ですね。そのうえで、バットマン自体もリアリティ重視で大袈裟に強すぎず、サスペンスも無暗に複雑すぎず、サイコ系と言っても(レイティングがかかるホドに)グロくなくヴァイオレントでもなくエロも特になく…とごくバランス・大衆性の方を重視してつくられた作品かと思います。ともすればパンチ不足(+突出した特長不足)だと感じる方も居るかと思いますが、個人的には(あくまで娯楽映画としては)かなり完成度の高い作品だと感じました。私としては、映画館で観て好かった…とは確実にそー言えるトコロですね。  とは言え、全体的にも終始かなり暗めのお話で、また同様に画面もずーっと結構に暗いのですよね(あとは天気も終始グズつき気味で)。だから単純明快に楽しく・明るく…という娯楽映画ではないのも確かにそーです。ただ、特にアクションシーンではその暗さを活かした照明的な工夫が中々に優れている箇所も多く見て取れましたし、そーいう暗め一辺倒で来たからこそオーラスの朝の光はソレこそバットマンが辿り着いた「夜明け」の象徴とゆーか、シンプルに好い演出だったと思います。一点、相当に長尺なのが気に掛かっている方もまた多いかとも思いますが、全体のテンポは(好いか悪いかで言ったら)率直にコレもやや重めですかね(お話の密度自体は十分だと思うのですケド)。個人的にはさほど気にならないレベル(むしろこーいう色々と重い映画としてはまま適切な方)かとは思ったのですが、そんなに重くて長いのは疲れちゃいそう…という方は配信やDVD・ブルーレイを待った方が好いかも知れません。
[映画館(字幕)] 8点(2022-03-20 17:30:25)
38.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 
やはり重ねて、根本的には役者がまずまずハマってるのでドラマとしてはもう全然普通に(コッチも)観てゆけますですね。特に神木クンは私が観たモノの中ではベストアクトに近いとも思いましたし、彼が主役である以上は今作はどのようなドラマにでも対応できる、という風にも感じました。全体としては彼の(特に人間的な)成長を描きつつ、あとは前篇で切り込みが甘かったその他のキャラも余さずにチャンと描いてゆこう…という後篇に見えており、前篇よりはより普遍的な人間ドラマな様にも感じられました。ただ、だから尚更(やっぱ)映画的ではないな…とも少しだけ感じるトコロではありましたし、コレも根本的には前後篇である意味も正直あまり感じられない(=原作が尽きない限り、別に今後続篇があっても何の問題も無さそう)とも思います。個人的には、肝心な将棋の対局シーンの仕上りが前篇の方が好みだったかな…と少し思いましたので、評点は調整しました。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-23 02:54:41)
39.  3月のライオン 前編 《ネタバレ》 
やはり漫画原作だけあって、多分に漫画的とゆーか(羽海野チカっぽいと言えるかとも思いますが)、魅力的なキャラクターをとにかく大勢つくり込んで群像劇的に作品世界を描いてゆく、という系統ではあるかと。非常に有り体に言えば、やはり少し映画的ではないかなとゆーか、特にこの映画ではキャラにせよ個々のエピソードにせよ少しだけ奥行きを欠く・全体としてもやや纏まりが無い、と感じたのも正直なトコロではあります。ただ、それでも各キャラ・各エピソードを魅力的に・興味深いモノに見せるアイデア(見せ方・キメ台詞とか)とゆーのはどれも中々に上質でかつ分かり易いモノだったと思いますし、実写化となればソコを表現してゆくのにまた重要となる役者さんの仕事もかなりキマってた、とも思えて、だから全然普通に最後まで面白く観るコトは出来ましたですね。漫画の映画化としては相当に好く出来ている方ではないでしょーか。いちばん肝心な将棋の対局場面とゆーのも、静かながら熱い戦い!とゆーのが的確に表現されていて緊迫感はまま高度だったと思います(思いのほか観入ってしまいました)。  役者さんに関しては、ワリと普段とイメージの違う役をやっている人が多くてソコも面白かったですね。中でも有村架純は(ゆーて比較的善人が多い)今作のキャラの中ではひとりだけ少しダークな…という側面が存外にハマっていてお話の好いスパイスになっていましたし、翻ってのツンデレぶりも流石のキュートさでした。後編も楽しみです。
[DVD(邦画)] 7点(2022-02-23 02:54:22)
40.  PSYCHO= サイコ・イコール<OV> 《ネタバレ》 
キッカリ60分しかない作品(OV)なのに、QP-CRAZYの『アルカイダ』を丸々1曲流しながら『アンダルシアの犬』+『恐怖の足跡』を結構隅々まで見ドコロ流用・切り貼りし尽くしたオープニングがなんと5分弱もある…という時点で、率直に「あ、これヤバいヤツかも?」と思ってしまいましたね。とりわけ、『アンダルシアの犬』はまだ分からなくもない(件の「目」のシーンの再現が本作のウリらしいので)のだケド、『恐怖の足跡』の方はそもそも何故にココで引用されてたのでしょーか?(全くそーいう系統のホラーじゃねーじゃんか)  そして観てると案の定とゆーか、本編も50分弱の時点で終わってもーて、残り10分強がまたなんと超絶スローなエンドロール(今度は犬神サアカス團のを2曲も続けてフルで流しやがりましたよ)だってゆーね。だから本編は実質45分ですし、それでも尚ショックシーンも精々合計20分くらいなモンです。結論、ここまで来るとちょっと(いやかなり)悪意すら感じるというヤツですね(もう詐欺まがいと言いますか)。  内容?内容は、コレもまあどーでも好いですよ。グロ以外は特に完っ全にどーでも好いですが、肝心のソレにしたって最たる見ドコロの2つ、目玉をカミソリで切り裂くのは重ねて『アンダルシアの犬』のパクリ、足首切り落とすのは『オーディション』のパクリだし。そしてそもそもカップル監禁して拷問する…てシチュエーションだって白石晃士の『グロテスク』のパクリで(と思いましたが、よく見ると今作と『グロテスク』はどちらも2009年1月公開のドンピシャなのでパクリとは言えんのですかね)目新しいモノはナニもありません。久し振りにかなり酷い作品でした(まあ、見えてる地雷も同然でしたケドね)。
[DVD(邦画)] 1点(2022-02-08 21:34:14)
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