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プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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1.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
理解者に依存してしまうのは、誰もがそうだ。彼のように多くの痛みを背負った者なら尚更で、藁にも縋る想いだったに違いない。畑を駆け抜け船に浮遊し、彷徨っていた心は、終盤で疑い、退けようとも、一度信じた神を簡単に捨てることができなかったのかも知らない。あのボコボコにしてしまうフレディの心は、痛みに満ちていた。神を捨て、自らを信じ、自分を受け入れた彼は、振り返ることなくバイクに股がり、蜃気楼の先へ消えていった。そして表層的な美しさや即物的な価値ではない自分の居場所を見つける。この作品の作りそのものが、全現代人に向けたあまりにも尊い祈りに満ちていた。素晴らしい。
[映画館(字幕)] 10点(2013-08-25 07:26:00)
2.  SR3 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者 《ネタバレ》 
まず、クライマックスのあの一連の超長回しにトライした果敢な心意気と、想像を絶する努力に賞賛を贈りたいと思います。あの絶妙なタイミングを生み出すのに、どれだけキャスト、スタッフが一丸となり努力したか…どこかで誰かが立ち位置やセリフや、やるべきことを熟さなかったり、間違えたりしたらゼロになるという緊張感は間違いなくあの画面から溢れんばかりに放出されていたように思います。手持ちカメラの作り出す臨場感と、繋ぎ目のない芝居に今そこで起きているドラマとして実在感を強く感じる事ができました。 あのシーンがもし、カットが頻繁に割られていたなら、あの偶然に作為を感じずにいられないご都合主義な場面なっていたように思います。あのご都合主義的な展開を和らげるには、ワンシーンワンカットをやらなければならなかったのだ思います。また、1、2作目のボンクラたちの必至でもがく様があったからこそ、今作のシリアスな作風が爆発的に意味をなしているのだと思います。そんでもって、最も凄いと感じずにはいられないのは「ストリートラップを違和感なく観れてしまっている自分がいる」ということです。意識して「酷い」ものは酷いと感じれるし、「凄い」ものは「凄い」と思えるのは当然ですが、征夷大将軍とSHO-GUNの「凄くはないけど、下手ではないし、嫌に感じる事もない」というのを彼らの過不足なく存在そのままの印象を気持ちのいいバランスで表現しているこの巧みさが素晴らしいです。征夷大将軍のメンバーはSHO-GUNと相まってみんな最高に輝いていますし、素直にがんばれーって応援したくなります。地続きのこの日本のどこかで今も必至になってがんばっているような気がしてなりません。ただ、マイティは馬鹿です。あんな奴らの下で働き続けたことも、あんな奴らに騙されたくらいで夢や人生を投げ捨ててしまうことも、全てはあいつが馬鹿だからです。せっかく努力して積み上げてきた夢をあんな馬鹿たちとつるんだ事で棒に振っていしまうなんて、ホント、死ぬほど馬鹿です。救いようがありません。でも、藁にもすがりたくなるのが人間の性で、そこに夢の可能性があるのであれば我武者らになるのもわかるから否定仕切れない。心の中は、「マイティの馬鹿野郎!いっその事死んじまえ!でも、がんばれマイティー!がんばれー!」って真剣に心からそう思っているぼくがいます。 涙が止まりませんでした。
[映画館(邦画)] 9点(2012-05-25 17:35:12)(良:2票)
3.  さや侍 《ネタバレ》 
ぼくは松本人志の大ファンではありませんが、そんなぼくでも松本人志の刀は知っているつもりです。それは言うまでもなく“べしゃり”であり、日本の頂点に立っている刀の“持ち主”なわけです。そんな名刀を今回は完全に封印し、さらには自分ではない他人にその身を委ねています。自らで自らを縛り付けての挑戦をこの作品でやっていることは誰の目に必然です。その状況で挑むストーリーは「走れメロス」系、期限内達成ものです。そこにあるのはまず緊張感と恐怖感で、登場人物の感情に吸い込まれるような感覚を生み出します。また、その緊張感の中で登場人物たちが喪失の予感を共有することで生まれる衝突と再生が何よりの醍醐味です。それらを踏まえてこの作品を考えると、緊張感と恐怖感はまったくと言っていいほどありません。それは主人公に失いたくない絶対的な何かが感じられなかったからです。この作品における刀は松本人志にとっての“笑い”であると同時に、作中では侍としてのプライドであるはずなのですが、彼からはそれが一切感じれないのです。それを描かずして成立しない物語といってはずですが、“笑い”を優先してしまったが故に物語上の核を描いていないことになっています。また、“笑い”に関してもこれは好みなのかも知れませんが、30日間で徐々に笑いのバラメーターは上がって行き、笑えていくものだと思っていたら、最後の最後までぼくは「え?いまの面白かったの?」という印象止まりでした。それに関しては最後には刀なくとも切り裂いてくれるだろう、という過剰な期待の飽和が招いたことなのかも知れませんが、作中に笑っている農民の姿、笑い声が聞こえる度にその温度差にも苦しみ、またそれが笑いを強いられているような気がしてなりませんでした。ぼくには何よりその姿勢そのものが辛く、不快感すら抱きました。それを踏まえてのラストの切腹の解釈を「刀がなければ駄目なんだ、あれでは満足できない」というふうに受け止めれば納得もできたのですが、その後に手紙を坊主に託してベラベラ喋らした時点でわけがわからなくなりました。それは刀以外の何物でもありませんのでぼくの心に残ったのは不信感以外ありません。必至で考えましたが、ぼくには作品の意図としても、映画としても、笑いとしても、何ひとつ魅力を感じれる要素を見つけることができませんでした。ただ、映画に挑戦しようとした試みに点数を。
[DVD(邦画)] 3点(2012-01-10 20:40:05)(良:2票)
4.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 
馬鹿な家族から手の切れない馬鹿な主人公。もう、終始イライラした。受動的で、明らかに狂っている母親を決して非難せず、ラリっている兄を尊重し続けるわけの分からない姿勢。嗚呼、こいつも同じ血で、狂っている。そう感じずにはいられない。明らかに意思の弱すぎる主人公は、終始一本調子で受動的なまま、されど天性のものに支えられて世界の頂点に立つ。 兄のおかげで手を怪我しつつも、周りの人間に助けられて復帰し、トントン拍子に成功していく様に、人並み外れた努力が見受けられないのがもう何より苦痛で仕方なかった。おいおい、人生そんな上手く行く?脚色し過ぎじゃない?本当はもっと血の滲む努力があって、それはちゃんと描かれるべきじゃないの?と思わずにいられない。また、兄貴のドラッグから手を洗う動機が自らの姿を映したドキュメンタリーを観たのが原因というのはなんとも納得いかない。撮影中に、撮影がなんの為に行われているか気付かないってどれだけラリってたんだ?もはやトレーナーをそんな人間にやらせているとは、一体何事だ?なんて思ってもそれは実話だからしかたないか・・・でも、弟もボクシングに戻る動機がドキュメンタリーを観た以降の、女を抱いた後ってのが腑に落ちない。つまりあの時の動機というのは「俺の評価まで下がるのは嫌だ!」ということになり、自分大好き推進力というのはなんでこんなに魅力が感じられないのだろう。受動的な考えは維持したまま、自分愛護に拍車をかけて走り回る。終盤の皆大事と言い張り、復活に手を差し伸べてくれた人たちをも裏切り、狂った家族とまた復縁の形を選択する。何も失わぬまま、得るものを得るというのはなんと腹立たしいのだろう。もはや終盤、興味を無くして早く終わってくれるのを願わずにいられなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2011-12-17 01:15:57)
5.  さんかく 《ネタバレ》 
変態、最高!「なま夏」で強烈な変態の片鱗を見せつけられ、「つくえのなかみ」で確信へと変わる清潔感のない、ださくて愛おしいほどの変態の美しさに感動し、そして「純喫茶磯辺」で期待し過ぎでがっかりしたぼくの心を、爽やかだけど鳥肌が立つほどの気持ち悪さで心癒してくれた本作「さんかく」名作の誕生である。日本人として、日本映画に期待するのは共感である。登場人物と同じ目線で出来事に遭遇し、揺れ動く思いを理解でき、同じ思いで打開策を想像し、時に落胆し、高揚し、期待する。男の思い代表である高岡さんの気持ちが、なんの隔たりも、澱みもなく、100パーセントわかる。男だから。スケベで下心だらけで、女性よりも愚かな事にロマンチスト。大変残念なことに自分でもそうなりそうだから、見ていて猛烈に苦しくなる。共感の渦。男心を見事に描いている。また、変態な監督はこれまでも女性を好き勝手描いてきたが、この作品ではこれまでにないほど丁寧に、自然な行動や心理の境界線を逸脱しないギリギリのラインで描いている。小野恵令奈のしたたかで、妙に色っぽい感じ素晴らしい。田畑智子さんのウザい芝居、その存在感、素晴らしい。どの人物もどこにでもいそうな人間でありながら、その三人を同じ屋根の下に住まわせた時の化学変化を、強引さや人為的な展開で動かすのではなく、人物の思うがままにまかせたのが素晴らしい。きっと、脚本を俳優が手にした瞬間にこうなるのはある程度分かっていはいただろうが、そこへ監督の変態エネルギーが注がれ、調和した変態芝居を丁寧にカメラで切り取った結果、この作品は必然性のもとに誕生したのだと思う。映画作りに置いて、面白くなる要素である三角関係、裏切り、超えられない壁が見事に描かれている。これは、まぎれもない変態な名作だ!
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-31 17:52:26)(良:2票)
6.  酒井家のしあわせ
主人公の息子の感情がこの作品の軸になっていたのでしょう。残念ながら、僕は彼の感情が今ひとつ理解できませんでした。反抗期、反抗期と口々に言ってますが、反抗期ってこんなもんだったろうかと何とも掴み難いものがありました。ただ単純にあれは彼の性格であって、一時的なものではないように感じました。学校でも家でも、女の子と一緒にいる時でも、常にブスッとしており、無愛想で話し掛け辛いといったような性格に感じました。そんな彼が、親戚の家でユースケさんと縁側で並んで話しているシーンで見せた表情と次のみんなでご飯を食べているシーンで見せた表情の違いというか、そこでの変化がいまいちわかりませんでした。ただひと時の笑顔で元に戻るということをあらわしたかったのか、なんなのか…終始そんな感じで結局最後まで彼の感情が掴めず、出来事だけを見つめていました。もっと面白くなりそうな設定なのに…できればもっと父と子の反発を描いて見せて欲しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2007-12-30 15:26:41)
7.  サイドカーに犬
観終わった後の爽快感を与えてくれたのは、やはり竹内結子演ずるヨーコのキャラクターが爽やかで清々しい存在だったからでしょう。性格が実にシンプル。竹を切ったような、スパッとしたものを感じました。何事にも真剣に向かい合い、相手が子どもだろうが、下らない遊びだろうが関係なく、全てにことに真面目で堅実に向かう姿勢がとても素敵でした。とくに薫に名前を聞いた後の台詞、「美しい名前ね」という表現。綺麗だとか、素敵などという表現を使わず、あまり使わない美しいという言葉を使う彼女自身がとても美しい存在だとぼくは率直に感じました。ユーモアもあり、柔らかい表情がとても印象に残りました。薫にほんの小さな変化をさせた彼女。彼女に会いたいと思わずにはいられない。自由気侭な彼女に僕はあこがれました。
[DVD(邦画)] 8点(2007-12-30 15:05:06)(良:1票)
8.  さよならみどりちゃん 《ネタバレ》 
できることならユタカみたいな人間になりたい。あれだけチョロチョロと女性を変えてみたい。でもそんな風になれるわけないから、より一層羨ましい。爽やかに最低のことをあっさり言うユタカ。でも本心でソープになれなんて言ってるわけではない。そういう言葉でしか人と向き合うことの出来ない可愛そうな男なんだ。ゆうこはゆうこで、この子も可愛そうで、何のために生きているのかも、アイデンティティーさえも見失っている。唄が下手糞で、料理も出来ず、顔は可愛いのに身体は貧弱、そして愛した人に愛してもらえない。何かを始めることも終えることもできない人間。でも、みんな形は違えど、同じような悩みを抱えている。だから分かるような気がする。うん、そんな気がした。だからこそ、最後、下手糞でも、今まで歌おうとしなかった下手糞な歌を楽しそうに歌った。そこには彼女の変化を見た。何かを終え、そして歩き出した彼女の素敵な一日を見た。
[映画館(邦画)] 8点(2007-04-30 14:51:55)(良:1票)
9.  さくらん 《ネタバレ》 
個人的には登場人物の誰にも感情移入できない作品だった。おいらんを頑なに拒んでいた主人公がいつの間にかおいらんになっていたし。よくわからない。ついていけない。設定はわかったし、主人公の性格も分かりやすかった。けど感情移入ができなかった。映像も綺麗。でもしつこい。あんまり同じようなものばかり見せられても、面白くない。金魚も、演出の一つとして巧いと感じたのですが、台詞でそれを説明してしまったらまったく意味がない。心に残らない。右から左で鬱陶しいだけ。蛇足です。そんな演出が多かった。あざとい、説明しすぎ。こっちに考えるという選択肢を与えない。全部答えを言っちゃってる。ここまでされるともう退屈です。映画の7割は観客に考えさせるというのが基本中の基本なのに、それを無視してテレビドラマのように説明する。テレビだった成功していたかもしれませんが、個人的には好きになれない作品です。
[映画館(邦画)] 6点(2007-03-01 03:17:21)
10.  残菊物語(1939) 《ネタバレ》 
お徳はなぜあんなにも美しい心を持っていたのだろう。自分の全てを擲ってでも、愛する人を支えようとできるのだろう。自己犠牲などとそんな言葉では言い表せないほどの強さ。美しさ。清らかさ。菊之助が誤った選択をしそうになったとき、お徳はいつも正しい道へ進ませようとする。頑固者で意固地な菊之助にいつも包み込むような優しさで語りかける。こんなにも美しく、清らかな登場人物が出てくる映画は他に観た事がない。お徳の温かな想いが、美しい画面の向こうからヒシヒシと伝わってくる。だから、彼女の苦しみや喜びが痛いほど胸に響いて、僕は涙を止めることができなかった。長い下済み生活の中で彼女は自らの命を削りながら菊之助を親身に支え、そして菊之助を立派な役者に育て上げた。全てはお徳の存在があってだった。彼女の葛藤と決断、舞台を見ることができず、手をあわせ、成功だけを願ったお徳。一瞬でも、失敗しろとは思わなかったのだろうか。ほんの一瞬でも、迷わなかったのだろうか。僕は彼女のように心が清らかではないから、そう思ってしまったが、終盤で始めて二人が夫婦になったあの狭い部屋の中で、彼女は言った。「もう思い残すことはない」と。何度もいろんな映画の中で聞いてきたこの台詞も、こんなにもその想いの全てが心の深いところに届いてくる台詞はなかった。自らを犠牲にし、死に意味を持たせ、菊之助の幸福を願ったお徳。この世に残った菊之助には、彼女が残した幸福を決して手放さないで欲しいと思った。素晴らしすぎる。鮮麗されたワンシーンワンカット、計算し尽された完璧な構図、照明。あぁ、なんて美しいのだろう。溝口監督に感謝せずにはいられない。この映画を僕の一生の宝物にしたいと思います。10点などでは収まりきらない感動と、心からの感謝を込めた10点。
[DVD(邦画)] 10点(2007-02-04 18:23:55)(良:1票)
11.  山椒大夫
あまりにも深い絶望。苦しくて、どうしようもなく、それなのになぜ死に行く安寿はあれほどまでに美しく描かれているのだろう。水面が揺れ、吸い込まれていく肉体が絶望さえも吸い込んでいくように、美しく見える。溝口監督の作品には必ず、どこかに小さく、本当に目を凝らし、心を完全に広げていなければ見えてこないような儚い希望の光が見えるような気がする。繊細で尊い命という名の光。それを我々に教え、伝えてくれる。心が震えた。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-02-04 02:40:52)(良:1票)
12.  サマータイムマシン・ブルース
タイムマシンを使ったストーリーなのに、スケールが滅茶苦茶小さい。だれが作ったかわからないタイムマシンに乗り、今日と昨日を行ったり来たり。その目的はクーラーのリモコンの救出と奪回(?)。蒸し暑い夏の空気と質感が、クリアな映像からひしひしと伝わってくる。暑苦しい男たちがベタベタとくっ付きあって騒いでいるのを観ていると、こっちまで暑苦しくなってくる。タムマシンと大きく出だわりに、扱うストーリーはすごくチープな内容になっていて、そこへ蒸し暑さと笑いを上手くかみ合わさっていた。そしてストーリーの中にある多くの謎を、彼ら自身の手で一つずつ丁寧に解いていくストーリーは、とても気分が良いです。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-25 19:50:30)
13.  さびしんぼう
父親が映画の中で唯一語る言葉の中に「好きな人の寂しさも喜びも全て好きになれ」というセリフがあった。あれは父親だからこそ言えるセリフであり、父でこそ説得力のあるセリフだと思う。思春期の一人の青年の周りで巻き起こるファンタジー。「息子はいつだって母親に恋してるものよ」最後の母親の言葉がこの映画の全てを象徴している。でも僕は母親に恋をしているのだろうか?想像するとちょっと吐き気がする。この映画を十代のうちに観ることができてぼくは幸せ者だ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-23 12:48:56)
14.  サイドウェイ
夏に車に乗ってドライブに連れて行ってもらうと、僕は肘から先を窓の外に出して、まるで空中を泳いでいるかのように腕をクネクネさせる。それは丁度、海蛇の泳ぐ姿を上から見た感じに似ていて、僕はそれをすると少しだけ空を飛んでいるような気分になる。蒸し暑さを払い除け、涼しさだけを届けてくれる。そしてそれは世の中で僕だけがやっていることだと思っていた。そして僕はこの映画を観て、滅茶苦茶驚いた。だって、僕と同じことをポール・ジアマッティがやっているではないですか。遠い遠いアメリカの地で、ワイン好きの人間が僕と同じことをしている、ただそれだけで感激。ワインとか恋愛とか、僕はそれらの美味さがまだ理解できないけど、共感できることがひとつでもあればそれはもう十二分満足なことだ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-08-10 19:43:35)(良:1票)
15.  SABU さぶ
正直に言ってしまえばストーリーは面白くない。さらに時代劇のセットや小物が明らかに雑。他にも音楽がとても近代的な感じで、どことなく違和感を感じた。正直褒める所の見当たらない映画でした。
4点(2005-02-18 21:28:50)
16.  3人の逃亡者
ここでの平均点が異常に高かったので、レンタルしてみました。コメディと表示がしてあったので、腹を抱えて笑えるのだと思いきや、笑える事は笑えるが「フフフ」程度。逆に子役の少女の演技があまりにも感動的で、ついつい泣いてしまいました。自分自身の心の変化が予想外の展開に着いて行けずボロが出ました。コメディ要素があるからこそのこのストーリーは、とても楽しく、笑える。けど、それだけじゃ無く感動だって出来る。なんてボリューム感のある作品なんだ!素晴らしい。非常に面白い作品だと思います。ただし過剰な期待は禁物です。
8点(2005-01-05 17:35:37)
17.  殺人の追憶
笑える展開、笑える会話、笑える演技。重く、辛いストーリーが核になっている為、ふつうなら笑ってしまうだろう演出が、苦笑になってしまった。その為、何度も興醒めになりかけた。でもやはりラストまで観たくなる、濃厚な脚本に感動。他にも緊張感漂うカメラワークや音楽もとてもよかった。最近の韓国映画のスキルには本当に驚かされます。そして未解決な女性連続殺人犯。犯人は一体何を思い、何を考え、何の為に多くの女性を殺したのだろう?僕には到底理解出来ない。いや、理解したくも無い。この犯人に対しては怒りよりも先に、同じ人間として、虚しさを感じる。
8点(2004-10-23 21:33:51)
18.  三人の名付親
僕が抱いていた西部劇のイメージは「ピストル、銃撃戦、男と男の戦い、生と死」などだった。しかしこの映画を観た事によって、自分が自分の中で作っていた固定観念というものにどれだけ縛られて映画を観てきたか、はっきりと気付かされた。この作品には僕の抱いていた西部劇は出てこなかった。ピストルでの銃撃戦はない、男と男の約束や決闘もない。ただあるのは、名付け子の母親との約束を死に物狂いで守ろうとする、男気であり、西部の男としての強く硬い意思だった。ジョン・ウェイン演ずるボブのピストルを持たず、子供を抱くその姿は、僕の固定観念をぶっっっ壊してくれた。まさに感動そのものだった。ジョン・フォード監督にオレンジジュースで乾杯!
8点(2004-09-26 22:33:46)(良:1票)
19.  座頭市物語
日本人の持つ勇ましさ、強い信念、志の高さ、友を労わる心。この作品には現代の日本人が忘れてしまったものがこれでもかとギッシリ詰まっていて、思い出させてくる。まさに教科書のような作品だと思う。しかし、今の日本人ではもうこのような映画は作れないのでしょうか?だとしたら悲しすぎます・・・僕はこれからの日本映画に期待しつつ、この教科書的映画をしっかりと心にしまっておきたいと思います。
9点(2004-07-28 18:48:57)
20.  サイコ(1960)
白黒の映像、カメラワーク、音楽、役者の演技、全てが緊張感を生み、画面に釘付けにする要素になっていた。人間の悪の面が丁寧に描かれていた。
7点(2004-07-22 22:09:03)
070.69%
190.89%
240.39%
3232.26%
4232.26%
5858.37%
614914.67%
722822.44%
824123.72%
921921.56%
10282.76%

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