1. サベイランス(2008)
《ネタバレ》 私はこの空気感というか、勿体ぶった謎めいた感じに違和感はなかったので楽しめました。謎解きというより、例えば『No Country for Old Men』のアントン・シガーをみているような、どこか共犯のようなというか、異常な犯罪者の行動をどこか期待して眺めていたような気がします。なんというか、「やっぱ、キ○ガイはこうでなきゃ」みたいな思いが私の中にあったんだと思います。たとえ悪徳警官やジャンキーであっても、本物のキ○ガイの前では無力でした。そしてそのキ○ガイたちも、無垢な少女には何か共鳴する部分を見つけて手出しをしない。誠に、私にとっては、こうあってほしいキ○ガイのありかたそのものでした。Bill Pullmanさん、だいぶ老けましたが良い感じでした。所長を撃ち殺した直後の、ブチ切れ方が素敵でした。微妙に抑えめの、そしてそれがかえってリアルなキ○ガイぽくて好きでした。 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-20 15:38:34)(良:1票) |
2. 座頭市物語
《ネタバレ》 GyAOの無料放送にて恥ずかしながら初見。きっちり放送禁止用語も切らずに流してくれてちょっと感激。シリーズ1作目ということで殺陣はあっさりしてますがストーリィは飯岡笹川の争いを下敷きにしっかりしてます。そういやモノクロだったんだな。でも迫力あった。これが勝新太郎の原点かと思うとその思い入れで高い評価しちゃうな。これがシリーズになって、その時々のアイドル歌手だの人気俳優やらお笑い芸人やらをゲストで出すようになって、座頭市のキャラも変わり、殺陣も長く派手になっていくんですよね。そしてまたルトガーハウアーや北野武の市につながっていくと…。しかし本作の市はあっさりしていながらもまっすぐで妙にかっこいいです。まあ初っ端のイカサマ丁半のあたりは狡っからいのだけれど。まあやくざでいながらやくざが嫌いってことなのかな。争いが終わって喜ぶ飯岡の親分を叱りつけるところなんかは、なんというか敗戦の影が見えて時代を感じます。それと平手酒造役の天地"非情のライセンス"茂さんは面長だったんですね。眉間の皺もなくて若々しいです。 [インターネット(字幕)] 8点(2007-01-16 22:32:51) |
3. サウンド・オブ・サンダー
《ネタバレ》 途中で予算が削られちゃったんでしょうか。 特撮部分にお金もう少しかければあんなプラレール写したりカキワリみたいなCGを合成しなくてよかったかと思います。 結果なんともいえないB級な仕上がりになったのかな。 それと原作が古き良き1950年代SFだからナツカシ系理論も仕方ないけど、21世紀の作品として台本にもヒネリがあるべきでは? むしろもっと思い切りチープな出来にして60~70年代風SFとして製作したらキワモノとしておもしろかったかも。 ていうかさ、あたしこれ新作料金で借りてきたんだよね。 旧作になるまで待つべきだった。 ものすごい早さでTVロードショーとかに初登場しそうな予感がするよ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-26 22:30:52) |
4. サウスパーク/無修正映画版
おもしろかったの。アニメ&ミュージカルなのでソフト風味だけどアメリカのやな体質をそれなりきちんと描いてると思ったの。アメリカンヒストリーXはすごかったけどこれに比べるとまだまだ一面的だったかもしんない。サダム・フセインを薄っぺらに描いてたのはまあそういう映画だから仕方なかったのかもしんないけどこの映画の限界なんだろな。でもエンタテイメントなんだしこれでいいんじゃないかしら、アンクルファッカー。 8点(2003-08-30 23:30:57) |
5. 鮫肌男と桃尻女
はじめ原作の漫画を読んだときすでに十分映画っぽい内容でしたが、映画は原作そのままじゃなかったの。原作には若人"我修院"あきらの山田君はいなかったの。でも、この映画は山田君につきるの。暗視スコープで2丁拳銃のアブナイ山田君なの。すごいの。ブルーベルベットのデニス・ホッパーくらいの存在感。山田君最高でつ。もうこれは恋でつ。 9点(2003-07-30 23:56:09)(笑:1票) |
6. 13ゴースト(2001)
やぱ~り基本が出来ていません。ホラーといえばまずえっち!違いまつか。そういう意味で残念でつ。思えばTATARIの淫靡系アートはよかったでつ。あと超自然なものを科学でねじふせるアメリカ的傲慢不遜な設定には妙に反感を覚えるの。アングリープリンセスのおぱ~いに5点。 5点(2003-07-27 22:41:00) |