1. さらば冬のかもめ
《ネタバレ》 100歩譲って、8年もムショ暮らしをするんだからその前に筆おろしをさせてやろうという気持ちはまだ許せる。でも、理由なく陸軍兵士を殴る事、どんちゃん騒ぎをして予定の列車に乗り遅れる無計画さ、注文した食事を作りなおさせる事や、バーの店員を罵る事、こんな事ばかりを未成年の部下に経験させてこれが楽しい生き方なんだと言わんばかりに行動するバダスキーに共感など出来ようはずもない。窃盗癖はあるけれどまじめな青年を間違った道へと先導しているだけだ。「こんなことで奴の8年が楽しいものになるのか?」と冷静な言葉を吐いていたミュール(マルホール)の考え方には賛成出来ていたが、結局はバダスキーのペースに合わせてしまうのが残念だった。よく言われるニューシネマの雄だのヒューマンドラマの佳作だとは全く思えません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-15 17:51:53) |
2. サボテン・ブラザース
極悪人を目の前にして戦う恐怖や危機一髪のスリルやこれは実は映画じゃなかったという驚きや緊張感など全く表現されずにお気楽なテンションのままニコニコ笑顔のアミーゴ達に一笑することも無くラストまで流れるように進んでそして終わる。私にはちょっと合わなかったようです。残念。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-10-24 22:59:39) |
3. ザ・コア
WMPの視覚エフェクトのように美しいマントルの姿や都合の悪い場所には全く影響しない磁場の力は本物の物理学の権威者が見ればきっと腹を抱えて笑うだろう。最初は一生懸命説明してくれていたのに次第に設定がデタラメになってくるが気にしてはいけない。自己犠牲によるお涙頂戴も一つに絞って凄いのを魅せて欲しかった。水晶の杜はスーパーマンを思い出させ、ヒラリー・スワンクは時々シガニー・ウィーバーに見えた。でも予想よりも面白かったので二番煎じ三番煎じにしては結構がんばったで賞くらいはあげてもいいな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-05 17:55:37) |
4. サイモン・バーチ
「これだけ仕事を頑張っているのにぜんぜん報われないし、宝くじは当たらないし、厄年になった途端痔になって病院通いの身になるし何もいいことが無いよ。神様はちゃんと見てくれているの?そもそも神様って本当にいるの?」と常日頃思っているのだが、信仰云々ではなく自分が生まれてきた意味・役割について考えることは忘れがちだけれどとても必要なことだと思う。二人の少年の友情の姿を優しく時には面白おかしく描いたよくある”ほんわかとした映画”だなあと思って観ていたら、予想通りの展開なのにすっかり罠にはまってしまいラストで突然ボロボロと涙があふれてきた。うま過ぎる子役の演技に完敗だ。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-01-29 12:09:05) |
5. ザ・チェイス
カースタントに期待して観たけど、周りのパトカーやテレビレポーターが騒いでいる割に暴走しているはずのBMWの車内がドライブ中のカップルかと思えるくらいおとなしい運転になってしまっているし、挙句に運転しながらのエッチなんて無理がありすぎる。ナタリーの気持ちが次第に変化していく過程は違和感なくうまく表現出来ていたと思う。実は女の方が一枚上手でラストに「騙されたわねあなた」的などんでん返しも有りかなと期待したが、どこかで観たような安易な終わり方で不満が残る。 6点(2004-08-13 10:38:19) |